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ある日②
「ん…ここ、は?」
見たことのない街だ…
私こんなとこで何やってんの…?
「曖ー、ここにいたのか…ハァ…探したよ…ハァ…」
息を切らしているのは友達の舞だ。
「どーしたの?舞ちゃんそんなに慌てて」
「どーしたの?じゃない!メイトに行く道はわかったの?」
「あ…忘れてた…」
「まじかよ…ちょ、誰かに聞いてきてよ…あっ、あそこの黒髪ロングは?」
「えー私が聞くわけ…」
「当たり前じゃない!ほらほら聞きにいってきてよ~」
黒髪のロングとは私たちの前で信号待ちしている私たちと同じぐらいの歳の子だった。