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会社と街の生存競争(旧)  作者: ZEKE-A-TCC
其之壱
8/8

番外編Bパート荷 CM(2)

登場人物

時奇とき 狼雅ろうが

みこと 張巻はるまき

モブ Cしー

モブ Eいー

国針くにはり 守町もりまち(社長)

稲利いなり 御他おた

高平たかひら 真理まり

月並つきなみ 響子きょうこ

杉村すぎむら 里美さとみ

仮染かりそめの なつ

鬼瓦おにがわら 静詞せいじ(副社長)


これまでにでた修正案をまとめ、ようやく撮影に入れるようになった。

春里グループのカフェ、スイーツ店、スポーツセンター、ファミレスの4か所を舞台にする。もともとの案とは別物になっている。まぁ、良


くあることだ、うん。

15秒分と30秒分、両方作るらしいが撮影は30秒分の方だけにして、あとは編集(開発部)でなんとかするらしい。

おれはBGM担当だから撮影までついていく必要は無いのだが、一応スタジオに行くことにした。


そういえば皆さんお久しぶりです。時奇狼雅です。

現在6時30分。早速ですがスタジオに向かいたいと思います。


ハイ到着。なんでスタジオなのかってそんなの、ほぼ全部CGだか合成だかでやるから以外になにかあります?


「おはようございます」

「おう、もう撮影始まるからこっち来い」

マッキーも来ているようだ。椅子に座ってめっちゃくつろいでる。

「マッキー、撮影どれからだっけ?」

「カフェからだ。それくらい覚えとけ」

俺の記憶力をなめてもらっちゃ、困るね。

ただ、もう準備はほとんど終わっているので、周りを良く見ていれば気づいたかもしれない。あからさまにカフェっぽい椅子や机が堂々と置いてある。

そんなことを考えているうちにカフェの撮影のキャスト、モブCとモブEが入ってきた。ちなみにCは女、Eは男である。そうだ、この撮影はカップル設定だ。

「なあマッキー、あいつらあんなに仲良かったっけ?」

「あぁ、フォックスは知らないんだったな。あいつら本物のカップルだぜ」

リア充かよ。そうと知ったら見てて気持ち悪くなってきた。リア充爆発しろ。

「みんな準備できてる?よし、じゃ撮影始めるぞー」

監督(社長)の声で担当を持っている者が配置についた。どうやらカメラは御他がやるらしい。




カフェでいちゃつく姿を見せられ続けること一時間。ようやくカップルパートが終わったようだ。

「はぁ、やっと終わった~」

「フォックスのリア充嫌いは相変わらずだな」

笑いながら言うんじゃねぇこの野郎。

「ほらセット変わるから次何か当ててみろ」

カフェセットが運びだされ、なんだか女子ウケの良さそうなセットに切り替わった。

「あれか、え~っと、女子会?」

「そうだ、お前の良く知った奴らが出てくるからちゃんと見てろ」

ニヤニヤしながら言ってやがる。嫌な予感しかしない。

出てきたのは高平真理、月並響子、そして杉村里美だった。

「うちの部長出るのかよ…」

「やっぱり知らなかったんだな」

ハッハッハーと謎の笑い方をするマッキー。殴りたいこの笑い顔。


そうこうしているうちに机の上にはケーキやらコーヒーやらが並べられていく。

「ケーキ見てると食いたくならんか?フォックスよ」

「お前は甘い食いたいだけだろ、糖尿病になっちまえ」

「そんなとこだろうと思って差し入れですよ、命さん。あとフォックスさん」

そう言って現れたのは、マッキーの後輩で新入社員(のはず)の仮染夏だ。面識は無い。

「あんまり甘やかしてると、マッキーに付きまとわれるぞ」

「おいフォックス。言って良いことと悪いことがあるって知らないのか?」

マッキーがどす黒いオーラ出しながら睨んでくるが、慣れてしまって怖くない。

「喧嘩してないでこれ食べません?」

そう言って仮染がケーキを取り出した。春里グループの女性社員のなかで噂になっているらしい、春里グループのショートケーキだ。しか

もめっちゃ高いやつ。たしか真理が連れてきたパティシエの店のものだ。

「これ高いやつだろ。マッキーにはもったいないぞ」

「大丈夫です。今度何か買ってもらいます」

「めちゃくちゃ高い物じゃなければ良いけど」

全く遠慮せずに食べるマッキー。日常茶飯事なのか?まぁせっかくだし俺も食べるかな。

「お前ら仲良いんだな」

「まあね。高校の時同じ部活だったから」

「命さんにいろいろ教えてもらったんですよ」

「ん、女子会パートの撮影終わったぞ」

「早かったな、余ったケーキとか無いかな」

「命さんはこのケーキで我慢してください」

またセットが運び出されていく。あっちは大変そうだなぁ。


そしてまた新しいセットが作られていく。

「次は何でしょう、ファミレスですか?」

どうやら仮染も一緒に見ていくようで残っている。

「うん正解、次は副社長の出番だ」

ちょうど入ってきた、6人も。

「見たことない奴ばっかだな」

「フォックスもナツも会ったことないかな。あれ副社長の家族」

「本物の、ですか?」

「そうだよ。協力してもらえるんだってさ」

と言ってマッキーは立ち上がり、そのままスタジオの出口へ向かった。

「おいおいマッキーどこへ行く」

「次の撮影外だから俺はそっちの方に行くんだよ。お前らも行くか?」

「そうか、じゃ俺も行こうかな」

「途中でお昼食べていきましょう。もちろん命さんのおごりで」

「別に良いけど店は俺が決めるぞ」


そんなこんなで撮影の半分が終わった。

ちなみに昼はピザだった。

命「三千円は安くない」





はい、久しぶりの更新です。本編?なんの話ですかね。

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