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会社と街の生存競争(旧)  作者: ZEKE-A-TCC
其之壱
2/8

第一話 命張巻

登場キャラクター

(みこと) 張巻(はるまき)

中達(ちゅうら) 延気(えんき)

五木(いつき) 愛斗(あいと)

八字(はちのじ) 末吉(まつきち)

入社式は社長の仕事だと思うんだけどなんでいつも俺なんだ?まぁこの会社に一番詳しいの俺だししょうがないか。ルックスもそこそこ、しゃべり出したら止まらない。だから駄目とも言われるけど、だからこそいいんだ。ふっふっふ、女性社員の心を掴んで楽しいライフを送るんだぜ!とか言ってると口に出てそうで怖いなあ」

「何言ってんだよあんた」

とか言われそうで…

まさかね、そんなことないに決まってる。この俺に限ってそんなことあるはずがない。

「きいてんのか?おい」

………あ、まじで声出てた。

やばくね?これやばくね?意味わからんこと口走って聞かれて超恥ずかしい嫌だーこんなゲームオーバー嫌だーもっと金かせいd

「それ以上はやらせんぞ」

あぁこいつの紹介もしないとな。こいつは中達延気だ。小柄で運動好きな以外はギャグが好きぐらいしか紹介のしようがないな。

会社の清掃のバイトをしてる。この前正式に清掃員として採用しようって話があったんだが「時間がなくなるからいい。」とかいう馬鹿な理由で断りやがったやつだ。

「で、さっきから何言ってたんだ?ゴニョゴニョゴニョゴニョ言いやがって」

「聞かなかったことにしてくれ」

そう言って延気にスポーツショップの割引券を渡す。これ渡しとけばなんとかなる。

「まぁそれは良いけど入社式どうだったよ」

あっさり引き下がった。相変わらず金が無いのに、スポーツショップに入り浸ってるから仕方のないことだが。

「面接のときから思っちゃいたが、仕事はできるけどそれだけの奴が多いな。どこもそうらしいけど」

「そうか。で清掃員増員の話はどうなった?」

「忘れてた。次の会議で提案しとく」

「何回目だこの野郎。絶対だぞ」

まぁ割と普通の奴だな。今でも半袖短パンなのを除いて。

まだ春で20度もないのにな。さて、さっさと戻って新入社員の歓迎会だ。

………………

…………

それから数日が経った。今日は週一で行われている部内会議の日だ。週一は多いような気がするが、情報共有は大切だしね。なんだっけ、ホウレンソウだっけ。まぁいいや。うちは営業広報部だからつぎの広告の話をしている。

「この前のCMの話、何か意見あるか?」

「ハイハイハイ!」

わざわざ身を乗り出して大声で叫ぶ男がいる。このうるさいのは五木愛斗。仕事はできているが静かなところはあまりみない。

「あの新商品のCMを最近はやりのラブストーリーにしましょう。視聴者の気を引きまくりですよ!」

「それ先週も聞いたけどほんとに大丈夫?」

「大丈夫です!最初は、えーと…」

「考えてねーぜこいつ。使えねー。話を聞くだけ無駄だろ?」

椅子でふんぞり返りながらこっちを見もせずに言うのが八字末吉。口が悪くて態度悪くてやる気はないが、仕事はできるし頭が回るから重宝している。

「まぁいいけどね。いつものことだからだから。ほかある?」

誰も動かない。残りは頭が固いから、これもいつもどうりではある。営業・広報部の人間とは思えないね。

「今週の報告みたけどすごい減ってるよね。何してたんだお前ら?」

「入社式の準備とか、新入社員の研修とか!仕事をしている暇なぞない!」

「自慢げにいうことではない!仕事をしなさい仕事を。しかもなにこのゴロゴロ君の発注。老人ホームどんだけ買ってんだよ。みんな歯が取れちまうだろ」

「職員だけで食うらしいぜ。俺もそれくらい食いてーなぁ」

職員は確かに若かったと思うが、一人でどんだけ食うつもりだよ…腹壊すだろ…この話はもういいか。もうだいぶ時間経ってるしそろそろ終わるとしよう。

「他は何も報告無いな?よし、解散!」

「「「「「お疲れっしたー」」」」」

ドタバタドタバタドタバタドタバタドタバタドタバタ

「おいゲーセン行こうぜ」「了解」「俺も行く」「買い物行くから荷物持ちでついてこい」「は?そんなことするか。俺は家でネトゲだボケ!」「ゲーム買ったるから」「イエーイパパ大好きー」「キモッ」「ないわ〜マジないわ〜」「飲みに行くぞー」「「おおー!」」

いきなりテンション上がったぞコイツら。どんだけ仕事嫌いなんだよ。いくら金曜日だからってひどくない?愛斗は飲みに行ったし、末吉は気づいたらいないし、俺はどうしようかな。来週の業務の準備だけして帰るとしよう。いや、久しぶりにナツと飯でも行こうかな。

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