泣き虫
すべらかな
206本の骨で守ってる
柔らかな場所
そんなものを秘めた身体を
無防備に晒して
歩む
日々と言う戦場
透明な弾丸に抉られ
斜陽に貫かれ
息してる
生きてる
罪の密度に純白を増し
焼き尽くすような温度で
凍えるような温度で
出鱈目に
切実に
守りたくて
守りたくて
たまらない骨を押し込めて
涙も流せぬ
泣き虫がいるよ
泣いてばかりいるよ
尖った骨を
己に突きつけ
守りたくて
守りたくて
誰のために泣くの?って
分かりきっているから
哀しくて
愛しくて
涙も流せぬ
泣き虫がいるよ
息しながら
生きながら
泣いてばかりいるよ