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EP10 俺、吸血鬼と遭遇する。その12

「キョウ様、私も戦います。吸血鬼ハンターはまだまだいますからね。」


「私も私もー!」


「ミネル、それにエイラ……だけど、それには及ばないと思う。ほら、吸血鬼ハンター達はグリーネに恐れをなして全身が硬直しちゃっているしね。」


「うむ、そんな感じじゃのう。わらわも戦ってやろうかと思ったのに残念じゃのう、残念じゃのう。」


「むう、ピルケ、無理に戦わなくてもいいぞ……。」


 ミネルとエイラ、それにピルケも老師ウサエルの家の中から出てきて吸血鬼ハンター達と戦うと言い出すが、それには及ばない展開になってきたぞ。


「オロバスよ、君のおお仲間は吸血鬼ハンターとしては新人の部類に入る連中じゃないのか? んで、君も……。」


「う、ううう……。」


 と、アシュトンがオロバスに訊ねる……図星みたいね。


 じゃあ、その場合、恐らく……。


「ウギャアアアアッ!」


「これで四人目だな。」


 ドシャアアアッ――と、三倍くらい巨大化したグリーネの右手の五指が、吸血鬼ハンターのひとりの身体を袈裟懸けに引き裂く!


「美味い、血は美味いなぁ、ゾンビの血と比べると生きている人間の血は格別だ。」


「あのぉ、それは私に対する皮肉ですかー!」


 鮮血に染まった右手を舐めながら、ニヤリと微笑むグリーネはおぞましい怪物だなぁと実感する。


「んー……だが、男の血は不味いな。トマトジュースの方がマシだよ。そうは思わないか?」


「…………。」


 そ、そうなの? 血の味なんて俺にはわからんからなんとも言えないなぁ……。


「やはり血を吸うなら女の方が……。」


「ヒ、ヒイイッ!」


「冗談だ、冗談! 実は言うと私は〝生き血以外〟も大好きでなァァァ~~~!」


「「「信じられない!」」」


「お、お前ら即答するこたぁないだろう!」


 即答したくもなるよ!


 吸血鬼といえば、生き血が大好きだって相場は決まっているようなモノだしな!


「さてと、次なる犠牲者となりたい吸血鬼ハンターは……って、おい! 何故、逃げるんだ、貴様ら!」


 あらら、吸血鬼ハンター達が踵を返して逃げ出す。


 ま、まあ、当然の展開かな?


 オロバスも含めると、コイツらは素人同然の新人っぽいしね。


 オマケに犠牲者が四人も出てしまったワケだし……。


「オロバスもいつの間にかいなくなってる。まったく、逃げ足だけは早い野郎だな、相変わらず……。」


「それはどうでもいいや、それより面白いことを思いついたぞ、キヒヒヒ……。」


「キョウ様、まさかとは思いますが……。」


「お、わかった? 多分、お前の予想通りだよ、メリッサ。」


「んんん、私には何がなんだか……。」


「ああ、それじゃ説明しなくちゃいけないな、ミネル。んじゃ、語る……グリーネが殺った吸血鬼ハンター四人をゾンビ化させようと思ったのさ!」


 とまあ、俺は思いついたワケだ。


 さて、グリーネは手加減ってモノを知らないようだ。


 そんなワケで攻撃された吸血鬼ハンター四人は、当然とばりに物言わぬ肉塊に……屍と化してしまっている。


 それに今ならコイツらを生前の変わらぬ姿を留めた状態のゾンビとして蘇生させることができるしね。

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