EP15 ニャーサー王と鼠兵団 その6
ネタがなくなってきた……また外伝書こうかな……。
兎天原の覇者であるマーテル王国は人間の国である。
最高国家元首は象だってウワサがあるけど、貴族、一般人、それに奴隷まで皆、人間で占められている。
しかし、人間の領域以外――東方、南方に駐留しているマーテル王国兵士は人間じゃないモノも多い。
例えば、東方には栗鼠兵団という小動物に栗鼠のみで構成された連中もいたりするワケだ。
とまあ、そんな栗鼠兵団がニャメロット王国の前王であり、現在は追われる身であるニャーサーを捕らえるべく集まった兵士共――鼠兵団が待機中の兎天原東方と西方の狭間にあるサヴィア峠へと向かっているようだ。
鼠VS栗鼠という可愛らしい(?)戦いが始まるかもしれないぞ、こりゃ!
さて、サヴィア峠の様子を窺うべく栗鼠兵団は、数匹の栗鼠兵士を斥候として差し向けるのだった。
「隊長、もうすぐサヴィア峠です!」
「うむ、そのようだな。そして早速、お出ましのようだ」
「あああ、鎧兜を身に着けた鼠が数匹、こっちへ向かってきます!」
「よし、とりあえず迎え撃つぞ!」
む、栗鼠兵団の斥候は、即、鼠兵団の発見されてしまったようだ。
が、一万匹いる鼠兵団のほんの一部――見張り役の数匹の鼠兵士が、そんな斥候に対し、襲いかかる!
「く、この汚らしいドブ鼠共がァァァ~~~!」
「なんだと、許さん!」
「く、鼠のクセにけっこう強いぞ!」
「うう、栗鼠のクセになんて力だ!」
「あ、可愛い小動物を発見☆ 捕まえよう!」
鼠と栗鼠の闘い……小さなモノ同士の戦場が突然、現れたモノによって中断を余儀なくされてしまうのだった!




