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俺、異世界で魔女になります!  作者: はすた
外伝シリーズ
295/836

外伝EP03 アヒル女神と眼鏡少女 その15

「ウサノオさんは、なんとか無事みたい。」


「うん、流石はエフェポスの村一番の戦士を自称しているだけのことはあるわね。」


「だけど、気絶しちゃってる……。」


「あの調子だと、しばらくは戦闘不能って感じね。」


 虎獣人のボリスに挑み返り討ちに遭ってしまったウサノオさんだけど、なんだかんだと無事である。


 アフロディーテさんの言う通り、エフェポスの一番の戦士だからかな?


 とはいえ、気絶しちゃっているので、しばらくは戦闘不能だろうぁ。


「よし、次の相手は私です!」


「ヒィッ……お前はゾンビだったな!」


「まったく! 忘れたんですか? 私はボリスさん、アナタに殺されたんですよ! ま、キョウ様のおかげで、この通り、生前と同じ生活を営んでいますが、私は間違いなくゾンビです。ほらほら、普通の人間が右腕がもげた状態で平気でいられますか? 無理でしょうーっ!」


「お、おうっ!」


「ん、ボリスが喉の奥で悲鳴をあげたぞ。意外って感じね。」


 お、なんだかんだと、意外だわ。


 虎さん——ネコ団の頭目ボリスは、メリッサさんを見て一瞬、怯んだぞ。


 もしかしてゾンビが怖いの?


 まあ、右腕がもげた状態なのに、まるで何もなかったかのように平然としているメリッサさんの姿は、誰だって不気味に感じ、オマケに近寄りがたい威圧さえ感じるわね……。


 そんなこんな傍若無人な感じがするボリスが驚いたり、そして怯むのは至極当然かな?


 とにかく、衝撃的な姿だしね。


「隙ありィ! 目潰しだーっ!」


「め、目がっ……目がァァァ~~!」


 ゾンビであるメリッサさんに怯むボリスの隙を突くかたちで、ガガガッ——と、沙羅さんが奴の左目を真っ黒な嘴で突くのだった。


「おおう、沙羅さん!」


「カーカッカカカッ! 隙をありってね!」


「よし、私も……うりゃー! 私を殺してくれたな! この馬鹿虎ァァァ~~~!」


「ギャオオッ! テメェ……お、俺の股間を……うくっ!」


「あ、ボリスが逃げたわ!」


 左目を突かれて悲鳴をあげるボリスの股間をメリッサさんが蹴りあげる……うは、ボリスは虎の獣人なので人間以上に頑強そうだけど、なんだかんだと、男の弱点は股間よね。


 物凄く痛がってる……って、そんなボリスが右手で股間を、左手で左目を覆いながら、アジトであるアルベガジ遺跡とやらがある遺跡の中へと駆け込むのだった……ひょっとして逃げたの!?

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