表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
俺、異世界で魔女になります!  作者: はすた
外伝シリーズ
269/836

外伝EP02 歌姫×歌女神 その34

 ケモニア大陸のど真ん中にある区域であり、最も広大な地域でもある兎天原の三割を占めるのが、足を踏み入れた場合、下手をすると迷子になってしまい二度と出られない——と、言われることもあるディアナの森の中を空から見下ろすと、最低でも建造されてから五百年は経過をしている遺跡が、あっちにもこっちにも……数えていたらキリがないくらい鬱蒼とした木々の隙間から顔を出している。


 おっと、それはともかく、俺とノネズミコが融合合体している戦闘機の玩具——F15戦闘機の玩具は、かつて兎天原の空から守っていたモノ達こと竜騎士団の墓地でもある一際、巨大な巨大でオマケに先端がチューリップのような形状をしているバルロスの塔という建造物の側までやって来る。


 ふう、以前、ここへ来たことがあるけど、相変わらず奇妙な形状だぜ。


「く、しつこいな。どこまで追いかけてくるのやら……。」


「追尾機能がある兵器は面倒くさいのであります。ところで隊長、どこまで飛ぶつもりでありますか?」


「あ、ああ、そろそろかな? それによ~く、ミサイル野郎の様子を見ろ。」


「え、ミサイルを!? む、なんとなくでありますが勢いがなくなってきているような……。」


「ノネズミヒコ、お前にもそう見えるのか? じゃあ、ビンゴかもしれないな。」


 お、おお、なんだかんだと、俺の予想はビンゴかもしれない。


 え、何がビンゴだって!?


 それを今から語るところだぜ。


「俺はミサイル野郎の魔力切れを狙っていたんだ。」


「魔力切れでありますか?」


「うむ、あの手の武器は燃料が尽きるまで飛び続けることくらいお前にもわかるだろう?」


「まあ、それくらいは当然であります! 俺は隊長より詳しいつもりでありますし!」


「おいおい、そりゃ皮肉か? まあいい、とにかく、アレはメフィストの魔力によって動いている故に、無尽蔵とばかりに燃料切れを起こすことなく延々と飛び続け、オマケに追尾機能もある厄介な代物だろう? だが、なんだかんだと、欠点……弱点があるんじゃないかと思ったんだ。」


「え、欠点でありますか? あ、あああ、わかったであります! 隊長はメフィストの魔力が行き届く有効範囲外へアレを——。」


「ああ、その通りだ! だが、問題はアレをどうやって破壊するかだ……そうだ、バルロスの塔が、すぐ側ってことは〝アイツ〟がいる!」


 あのミサイルはメフィストの魔力によって動いているモノだが、そんなメフィストの魔力が行き届く有効範囲外へ誘い込めば、自ずと飛行速度の勢いが弱まるだろう——と、思ったが、それがビンゴで幸いだったぜ。


 だが、問題は俺とノネズミヒコが融合合体している戦闘機の玩具ことF15戦闘機の玩具には、武器となるモノが搭載されていないことだ。


 と、そんなワケで俺は〝アイツ〟を利用しようと思っている。


 バルロスの塔に住んでいる〝アイツ〟を——。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ