EP4 俺、死霊魔術を使います。その3
死霊魔術は禁忌の魔術である。
何せ、死者を使役する冒涜的な魔術だと思われているようだし……。
その所以は、死霊使いという亡霊やゾンビを使役する魔術師のせいだってブックスから後日、聞くのだった。
故に、死霊使いのような連中のおかげで死霊魔術の行使を禁じている国家が、いくつもあるワケだ。
「早速だが、髑髏茸、死臭茸、毒蛾草、魔界樹の葉を集めるんだ!」
「わあ、禍々しい材料だな!」
「どれも即席のゾンビをつくるために材料だ。」
「へ、へえ、即席のゾンビねぇ……。」
「さて、こうして話している間に時間が! 即席のゾンビをつくる薬は、新鮮な死体にしか効果がない代物でね。」
「な、なんだってー! それを早く言えェェェ~~~!」
「ちょ、どれもディアナスの樹海で普通に見つかる材料じゃん!」
「マジで!? じゃあ、さっさと探すぞー!」
髑髏茸、死臭茸、毒蛾草、魔界樹の葉かぁ――と、そんな禍々しい名前の材料があれば、メリッサをゾンビとして蘇らせることができるワケね。
しかし、ブックスが言う〝即席〟のゾンビをつくる薬は、死体の鮮度に関わるようだし、さっさと探さないとつくる意味がなくなってしまうじゃないか!
「よっしゃ、材料集めなら任せろ! 来いっ……俺の使い魔達!」
材料集めなら任せろ!
と、そう言うとフレイヤは、ポヨンと胸の谷間から縦笛を取り出す。
ちょ、なんでそんな場所に!
それはともかく、フレイヤは胸の谷間から取り出した縦笛を吹き鳴らす……む、何かがたくさん音もなくやって来たぞ!?
「わあ、猫獣人がたくさんやって来た!」
「フレイヤは兎天原に住んでいる猫獣人の女王のような存在よ。」
「ね、猫の女王!?」
「カッコイイだろう!! だが、獅子の女王と呼んで欲しいところさ!」
「え、それは大袈裟な気がする。」
猫獣人だ! 猫獣人がたっくさん、どこからともなくやって来たぞ!
ひょっとして使い魔って、コイツらなワケ?
んで、フレイ曰く、フレイヤは猫の女王という異名を持っているようだ。
「おやびーん! お呼びでしょうか?」
「うむ! 早速だけど、髑髏茸、死臭茸、毒蛾草、魔界樹の葉を集めるのを手伝ってくれ!」
「OKだニャ! でも、死臭茸はキツいですね。あれは、その名の通り、生き物が腐ったような刺激臭が……。」
「つべこべ言うな! さっさと行けぇ!」
「ひゃあ、わかりました、おやびーん!」
「よ、よし、俺達も探すぞ! 髑髏茸ならなんとかわかりそうだ!」
さあ、急いで髑髏茸、死臭茸、毒蛾草、魔界樹を探さなくちゃな!
メリッサをゾンビ化させる〝即席の薬〟とやらの効果は、死体が新鮮じゃないと効果がないようだし!




