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もふもふ少女に花見の誘い

「かなみさん!」

 先輩を家に招待して数日後の帰り道、信号待ちをしていると後ろから先輩が手を振りながら走ってきました。

「あ、こんにちは」

 先輩が息を整えた辺りで信号が変わった。先輩は私の隣で、私の歩幅に合わせて歩きながら鞄を探り始めた。

「かなみさん、これ」

 先輩が取り出して渡してきたのは花見のチラシ。……どうして?

 そんな私の疑問を予想していたのか先輩は私がチラシに目を通したタイミングで話を切り出した。

「その……花見とか興味ないかな?」

 花見……そういえばここ数年行っていない気がする。

「少し……興味あるかもです」

「ならさ、どうかな?」

 ……? どういうこと?

「えっと……?」

「その、俺今度花見しようと思っててさ……かなみさんもどうかな?」

 先輩と花見……もしかしてこれは先輩からのお誘い!?

 友達との、私が狸だという事を受け入れてくれる友達とのプライベートでの遊び……実は少し憧れていたり。

 そんな事を考えていると何故か先輩は焦ったように手を振って

「その、伸二……友達とその彼女も一緒でさ! 人は多い方がいいしさ!」

 私はそんな先輩が何だかおかしくて、笑顔で答えた。

「行きます! 私も桜見たいです!」

「……そう? 良かった、じゃあ詳しい事は連絡するな」

 お互いのメールアドレスは美化委員関係の時に交換している。

「はい、わかりました」


 先輩の友達も一緒か……少し残念。

「……あれ?」


 残念?

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