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そして 宇宙(そら)に向かう船  作者: 鴉野 兄貴
回想編。過去の先(さき)こそ今の未来(みき)(読み飛ばし推奨)

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朝日兄ちゃんが人を撥ねた

「えっと」


 僕は警察の人が言っている言葉の意味がわからなかったけど、

何度も、何度もその人は丁寧に説明してくれる。

朝日兄ちゃんは居眠り運転で中学生の女の子をひき殺しちゃったらしい。


 朝日兄ちゃんは僕の学費を出すために必死で働いてくれていたらしい。

反発ばかりして、ごめん。そういえるようになったのはずいぶん後になってから。


 兄ちゃんは刑務所に入らないと駄目らしい。

「兄ちゃん。兄ちゃん。僕をおいてかないで」

抱きつく僕に朝日兄ちゃんは「ごめんな」とだけ言って。

「僕がっ! 僕がいなければっ! 」「そんなことはないよ」

「いかないでぇえええええええええっ?!!!!!!!! 」


 一人、大きな家で兄ちゃんの帰りを待つ僕。

大地兄ちゃんと大地兄ちゃんの奥さんの沙玖夜さんが迎えに来てくれたけど、首を振って拒否した。

大地兄ちゃんは無理やり僕を抱えると家でご飯を食べさせてくれた。


 弁護士さんが言うには、兄ちゃん次第で早めに帰ってこれるそうだけど、お金がいるらしい。

僕は迷わず、あの家を売ることに同意した。

大地兄ちゃんと沙玖夜さんがお金を捻出してくれるって言ったけど。

僕らのことだし。この二人がひとごろしの親戚って言われるのは耐えられない。

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