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そして 宇宙(そら)に向かう船  作者: 鴉野 兄貴
青春編。世界の危機(きき)より天文部の未来(みき)
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女子高生社長 誕生!?

 「うっわ~! きっれ~!! 」

名門お嬢様学校として有名な私立神楽坂高校。

そのグラウンドではしゃぐ『少女』。

どうみても「お嬢様」とは程遠い、活動的且つ快活な印象を持つ。


 校則なんて関係ねぇ! とばかりにスカートを胸まで高く繰り上げ、

けして美脚というほどではないが程よく肉のついた年頃ならではの脚を強調させ、豪快に駆け回る『彼女』。

先生に注意されたら即座にスカートを普通の長さに戻し、しずしずと歩く。いわゆる問題児一歩手前な生徒である。


 髪はショートカット。男性的な印象を否めない。

いや、むしろ男性と『間違えられて』もおかしくはない。胸元も失礼ながら未発達だし。


「なんか、すごく。失礼なことを誰かに言われた気がする」

そう呟いた『少女』は、携帯電話スマートフォンを弄り、「撮影」を行う。


「どうせケイタイ捨てるなら、豪快に捨てる」


 そういって、彼女は風船に旧式携帯をくっつけて、遥か空に飛ばした。

果たして、彼女の目論見どおり携帯を載せた気球は大気圏の末端にまで浮かび上がり。

「おー。我ながら良い出来の写真じゃないですか」

『彼女』は新品のスマートフォンにキスをした。


 ピカピカの青い星が映った写真が『彼女』のケイタイの新しい壁紙になった。

「へへへへ! これ、朝日兄と沙玖夜さんたちにも送信おくらないとっ?! 」


 この学校には「天文部」は部長である彼女一人しかいない。

伝統ある神楽坂高校天文部。二十四代目部長。『ハルカナル 未来ミライ』。

後に、世界初の営利宇宙旅行社。「こすもす」の初代社長として辣腕を振るう運命を『彼女』はまだ知らない。


それ以前に。部員問題を何とかしないと、部室を取り上げられる危機にあった。

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