第五章ー⑫
翠波「黎芭さん、最近僕主人公なのに出番ないんですけど・・・」
黎芭「それを言うなら私もだよ・・・」
翠波・黎芭「「作者!!何してんの!?早く僕(私)に出番を!!!」
あっ、やめて目の前に槍の切っ先持ってこないで!!やめ、やめろォォ!!
翠波「悪は去った・・・」
黎芭「それじゃ、本編へどうぞ!!」
「ほんっとに、減らないわね!!」
ワルキューレ・フィアーを喚び出して、上空の敵に対処はできたものの、いまだに魔獣の数は減らず、むしろ増えてきている。
「このままじゃ、ジリ貧よね・・・ しかも、魔獣の群れを生み出している本体がどこなのかすらもわかっていないのよね・・」
フレイヤの護衛をしているアインを除いたワルキューレたちが魔獣を蹴散らしているが、少しずつ処理する速度が落ちてきている。
(もう一人、ワルキューレを喚ぶ?それだと、こっちの指揮体系が少し崩壊するのよね・・・ 他の権能解放する?でも、敵の正体がわからない以上こちらの手の内は見せたくないのよね・・・)
この状況をどのように切り抜けるか考えていると、蓮から通信が入る。
【フレイヤさん、メティスさんこちら『黄昏』!!こちらの通信に返答はいりません、私が魔獣の出どころと影の正体を観て、解析します!!それまで耐えてください!!通信終わり!!】
蓮との通信が切れる。
それを聞いたフレイヤは口元に笑みを浮かべる。
「こっちで探すことが出来なかった魔獣の出どころを、あの子が探してくれるのね・・・ なら、遠慮はいらなさそうね!!」
フレイヤから緑と金色が混じった魔力が噴き出し、風が巻き起こる。
「『豊穣の呼び声』!!我が呼び声に応えし種子たちよ 我に仇名す者 全てを虚空へと射貫け!!『木蓮矢・嵐醒虚』!!!」
手を振るい、種子を空中へと放り投げると同時に急激に成長し、矢の形へと変わる。
矢がフレイヤの魔力光を纏い、ツヴァイとドライに当たらないように魔獣の群れに向けて、雨のように放たれる。
ドドドドドドッ!!!!
ギャオオオ・・・
魔獣の群れに矢が突き刺さると同時に、魔獣は跡形もなく消えていく。
それの攻撃を皮切りにワルキューレたちが攻勢に回り、魔獣の殲滅速度が上がる。
それを矢を撃ちながら見ていたフレイヤが何かに気付く・・・
「ねぇ、今気づいたのだけど・・・ ツヴァイ、途中から双銃を撃ってないわよね?」
そう、ツヴァイが途中から双銃を撃っていないにも関わらず、魔獣を殲滅しているのだ。
ツヴァイの双銃に弾丸はいらず、実質弾数無限だが、それでも撃っていないのである。
すると、アインが気づいたのかフレイヤに空中で光の文字を書いて伝える。
「なになに・・・ [多分ですけど、滅しても滅しても減らない魔獣に苛立ちと殺意が出て、持ってる双銃を蓮さんが持っている古具のようなベイオネットにして魔獣を斬って殲滅しているのではないかと・・・]ですって? まぁ、仕方ないわね・・・というか、あの子あんなに機敏に動けたのね・・・」
アインからの報告を聞いたフレイヤがツヴァイに目を向けると、本当に銃身下部に剣を光剣を生み出し、魔獣をバッタバッタと切り裂いて殲滅している。
「どことなく楽しそうにしているのは、気のせいなのかしらね・・・」
そんなことを呟きながら、矢を放って魔獣を殲滅していると・・・
【フレイヤさん、聞こえますか!?さっきの通信と同じく返答はいりません!!魔獣の群れの出どころを確認!!位置情報を共有しますので、至急破壊に向かってください!!それさえ破壊すれば魔獣の群れを消すことが出来ます!!】
通信が切れると同時に、フレイヤの頭の中に蓮が『世界を見張る者』で確認した位置情報が浮かび上がる。
「ありがとう、蓮ちゃん。ヌル、今から出どころを破壊しに行くから、ついてきなさい!!アイン、ここからはあなたも攻めにまわりなさい、良いわね」
フレイヤがワルキューレ・ヌルを呼び戻して、出どころの破壊についてくるよう指示し、アインにも殲滅に加わるように指示を出す。
その命令を確認したアインは両手に持つ盾の先端から、ツヴァイと同じ光剣を生み出し突貫していく。
ドゴォオオオン!!!
「これなら、いけるわね・・・行くわよヌル!!」
フレイヤはワルキューレ・ヌルを伴って、蓮と共有した位置に向かった。
♢♢♢♢♢
フレイヤたちが魔獣を殲滅している間、蓮はひたすら魔獣の群れの出どころを探していた。
「さすがにわからないか・・・ フレイヤさんのポイントの近くを見ているんだけれど・・・」
探せども見つからないので、落ち込んでいると・・・
「蓮、そういう時は視点を変えて探すんだ」
「視点を?」
翠波と黎芭の担当しているポイントを観ていたヘイムダルがアドバイスをする。
「ああ、そうだ。今のお前は場所で探っている。だがそれだけでなく、「場所」という枠から外れた観かたをした方がいいと思うぞ・・ 例えば、魔獣の出どころを探すのであれば、その魔獣とつながっている物を観るとか・・な」
「ッ!!」
ヘイムダルのアドバイスを聞いた蓮がすぐさま魔獣たちの体内の魔力を観ると、全てがある地点から一本にまとまっていることが判明した。
「見つけたぁ!!!」
すぐさま、フレイヤに通信を繋ぎ・・
「フレイヤさん、聞こえますか!?さっきの通信と同じく返答はいりません!!魔獣の群れの出どころを確認!!位置情報を共有しますので、至急破壊に向かってください!!それさえ破壊すれば魔獣の群れを消すことが出来ます!!」
通信を切ると、蓮は安堵したように息を吐く。
「ふぃ~ まさかあんなもので魔獣の群れを生み出していたなんて・・・・ けど、これでフレイヤさんの担当ポイントは終わる。次はメティスさんのポイントだね・・・」
そう言うと、メティスが戦闘している影に目を向け、再び観察を始めた。
作者は前書きで二人の槍の餌食になったので、後書きはお休みです。
何でや・・・ ぐふぅ・・・Ω\ζ°)チーン




