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神と人の契約戦書 ~神話と共に人は生きる~  作者: 氷室莱那
第五章 暗き闇が蠢き 天空は狂う
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第五章ー⑪

ガキィン!! ガキィン!!

夜の街に、槍と刀がぶつかる音が響く。

(なんじゃ?こやつの不気味な違和感は・・・ 打ち合っていても、まるでそこに存在しないように感じる・・)

目の前の黒い人影の正体を探っていると、動きが散漫になり、メティスの目の前に刀が迫る。

「ッ!!」

しかしそれを鮮やかにバク転することで躱し、メティスは一度距離をとる。


「しかも、何も言わずに攻撃を仕掛けてきおった・・・ これは確実に今回の依頼対象と思ってもよいかの・・・」

目の前の黒い人影をどのような扱いにするか悩んでいると、黒い人影は再び攻撃を仕掛けてきた。

「ちぃ!!敵は待ってはくれぬか!!」

その刃を躱しながら、メティスはフレイヤと同じように全執行者に向けて、通信を繋ぐ。

【こちらメティス!!謎の黒い人影と遭遇!!正体は分からないが、今回の『依頼』とは無関係ではないと断定。正体を暴くために、交戦し、正体を暴く!!】

返事も聞かず、通信を一方的に切り、槍を構える。

「おぬしが人間なのか、悪魔なのか天使なのか、はたまた神なのかどうでもよい。その正体は後でおぬしをぶっ飛ばしてから確かめる!!」

メティスは槍を両手に構え、黒い人影に突っ込んでいった。


♢♢♢♢♢

一方フレイヤとワルキューレたちの戦闘では魔獣の数は減れども減れども、魔獣は減った先から増えていくため、徐々にフレイヤとたちが押されていた。

「ツヴァイ、ドライまだいけそう?」

ワルキューレ・ツヴァイとドライは「まだいける」と言わんばかりに、力を漲らせる。

「そう・・・ ヌル、魔獣の出どころは判明した?」

首を振って、「まだ見つかっていない」と伝える。


「なら、仕方ないわね・・・ 敵がどこにいようと関係ないわ、全て滅するわよ!!」

そう言って、フレイヤは手を地面にかざし、魔力を漲らせる。

「『戦姫召喚』!!来なさい、ワルキューレ・フィアー!!」

フレイヤが『戦姫召喚』を使用すると、その魔法陣から鎧を纏い、背に二対四枚の翼を背負った戦姫。ワルキューレ・フィアーが召喚された。

「状況は把握してるわね、フィアー?ツヴァイとドライは上空からの敵に苦戦をしているのよ、あなたならいけるでしょう?お願いね」

フレイヤに上空の敵の殲滅を命じられると、すぐさま羽を広げ空へと上がり、白銀の鎌を両手で構え羽を羽ばたかせ敵の群れへ突っ込んでいく。


「ツヴァイ、ドライ!!上空の敵はフィアーに任せたわ!!誇り高きワルキューレの力今ここでしめしなさい!!」

フレイヤが叫ぶと同時にフレイヤから力が送られ、ツヴァイとドライの力が増し、武器も輝きだす。

実は戦姫にはある秘密がある。それはフレイヤから送られる魔力が増加すると、ワルキューレ全ての力が増し武器の威力、切れ味も増す。

ツヴァイとドライはフレイヤから魔力をさらに送られ、強化状態になっている。並みの悪魔、天使たちを叩きのめし、上級の悪魔、天使たちと渡り合えるだけの力を持つ。

それを証明するように、ツヴァイが双銃を放つと一発で多くの魔獣は消し飛び、ドライがダブルセイバーを振るえば、斬撃で多くの魔獣が切り裂けれて行き、先ほどよりも速いペースで魔獣が減っていく。


「アインスは私の護衛をお願いね、敵がまだどこに潜んでいるかわからないから・・・ ヌルもう探索はいいわ。その代わりに魔法で全員の援護ね、味方には当てないでよ?」

フレイヤがそう命令すると、アインスが両手に持つ盾から赤銀色の壁を作り出し、ヌルは探索魔法を辞め攻撃魔法へと切り替えて、攻撃を始める。

「この程度の数で、私のワルキューレたちを倒せると思っているのかしらね」

フレイヤは微笑みながら、そう呟いた。


♢♢♢♢♢

時はフレイヤの通信を受けたときまでに遡る。

「しまった・・・ フレイヤさんのいたポイントにそのような傾向は一切なかったのに・・・!!」

蓮はフレイヤが向かったポイントから順に『世界を見張る者』で観ていた。

しかし、魔獣の群れが出現する予兆は一切感じなかったのだ。

蓮が落ち込んでいるところに・・・

【こちらメティス!!謎の黒い人影と遭遇!!正体は分からないが、今回の『依頼』とは無関係ではないと断定。正体を暴くために、交戦し、正体を暴く!!】と通信が入った。

「マジで!?メティスさんのところにも、正体不明の敵!?さらに人型!?」


その通信を聞いたアルテミスが、蓮に問いかける。

「どうします、蓮さん。今、敵の出現ポイントは二か所。フレイヤのところとメティスのところです。その二か所とも、観れませんか?」

「私一人じゃ一か所がまだ限界だよ・・・ それにヘイムダルみたいに正確な情報は取得できないよ・・・」

蓮はアルテミスの問いに、顔をうつむかせながら答える。

「それでもあなたとヘイムダルの力が必要です。それに、今回の作戦は翠波様と黎芭さんがあなたを信用しているから、この作戦になったのです」

その言葉を聞いて、蓮は顔を歪めながらも、渋々了承する。


「それ言われると弱いんだって・・・ ヘイムダル、翠波と黎芭さんのポイント任せていい?私はフレイヤさんの魔獣の群れの出どころ、メティスさんの敵の正体を暴きにかかるから!!」

「任せておけ、通信はどうする?」

「何があるかわからないから、一応開いたままにしておく!!」

フレイヤとメティスのポイントを両目で観ながら、ヘイムダルに指示を出す。

「アルテミスさんも、撃てるときは何時でも撃ってね。頼りにしてるから!!」

「ええ、もちろんです」

アルテミスがスナイパーライフルを構え、何時でも撃てるように準備を始める。

夜は、戦いはまだ始まったばかりだ・・・

はいどうも作者です。

フレイヤとメティスの戦闘シーン第二回です。

此処で新たなワルキューレ登場!!ワルキューレ・フィアーさん、武器は大鎌で背中に二対四枚の羽根を持っている空中戦が得意なワルキューレです。

機動力は今現在登場しているワルキューレの中では、トップクラスに早いですね。

そしてフレイヤの『戦姫召喚』の隠された効果!!あれはゲームでいうバフですね。ただし永続ですが・・

まぁ、召喚系の権能なのでこのようなことも可能です。

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