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神と人の契約戦書 ~神話と共に人は生きる~  作者: 氷室莱那
第五章 暗き闇が蠢き 天空は狂う
92/202

第五章ー➇

翠波とメティスがのんびりとティータイムをしているころ、アリスは黎芭にバイタルチェックを受けていた。

『アリスちゃん、少し契約魂を解放できる?』

「わかりました、いきますね?」

アリスが、自身の契約魂を解放し、アリスのいる部屋に力が満ちる。

ピピッ

別室で、確認していた黎芭が確認する。

『はい、オッケー。特に異常はなく、契約する前と変化なし!!解放をとめて、部屋から出てきてね~』

それを聞いたアリスは、解放をやめ退室する。


「お疲れ様~ いやぁ~それにしても凄いね、アリスちゃんの契約魂・・・」

「そんなにですか・・?私そんなこと思ったことがないんですけど・・・」

黎芭の一言に、アリスは少し照れたように返す。

「いやいや、そんなに照れなくてもいいよ。人それぞれ契約魂は違うって言うけれど、その中でもアリスちゃんのは見たことがないよ!!」

興奮したように、黎芭が叫ぶ。

それに驚いたのか、アリスは返事が出来なかった。

「翠波君や蓮ちゃんとは、また違った美しさというか綺麗さ、それに矛盾するような形の歪さ。これほど面白い契約魂は久々に見たよ!!この歪さがあるから、アリスちゃんは『フェイルノート・オートクレール』と契約できた?でも、それだと翠波君が契約できるはず、ならもしかして蓮ちゃんも契約できた・・・?ハーフだから?いやでも、それだと・・・・」


黎芭がアリスの契約魂について、考え始めた。それを見たアリスが、少し引いている。

「あ、あのー黎芭さん・・?バイタルチェックは終わったんですよね?義兄さんのところに戻らなくていいんですか?」

アリスが、興奮している黎芭に声をかける。

「あ、ごめんね。久しぶりに面白い契約魂を見たから、ついつい興奮しちゃった。そうだね、戻ろっか」

黎芭は落ち着き、アリスを伴ってカフェスペースへ戻るために、歩いて行った。


♢♢♢♢♢

アリスと黎芭さんが戻ってきた。

「なになに、何の話してたの~?」

「なんじゃ黎芭、終わったのか。どうじゃった、妹御のバイタルは?」

「特に問題なし!!それよりも何の話してたの~」

良かった、正式な手順での契約だからか何も異常がなくて何よりだ・・・

「こやつが正式な手順での古具との契約を知らぬというから、説明しておったのじゃ。というか、本来はおぬしが説明しておくべきことだったんじゃぞ!!それをおぬしは・・・」

あ、メティスさんが説教モードに入った。

(あ、僕しーらない)

黎芭さんは、怒られることを察したのか逃げようとしたけど、メティスさんに首根っこを掴まれて別室へ連れていかれた。

別室からでも、メティスさんの声がここまで届く。

『ごめんなさ~い!!つい忘れていたの~!!』

『つい忘れたで済ませてよいものでもなかろう!!危険なことを忘れたのか!!もしそれで、翠波の身にないかあればどうするつもりじゃった!!大体おぬしは学生の時から・・・』ガミガミ・・・・


「義兄さん、良いんですか?止めなくて・・・」

アリスがメティスさんを止めなくていいのか聞いてくる。

「あれは無理。というか、あそこに行って巻き込まれたくないんだよね・・・」

(そう、あそこに行くと最悪矛先がこちらに向いて、何故か説教される。だから、メティスさんの説教に割って入る人は蓮を含めて誰一人としていない。むしろ割って入れた人に僕は「英雄」と称えたい)

なんて、考えているとアリスが僕の横に椅子を持って来て座った。

「だったら、久々に二人でお茶しませんか?最近義兄さん忙しかったですし・・・」

「いいよ、二人が戻ってくるまでだけど」


「ううう・・・あ、足が痺れて・・・」

足をプルプルさせて、黎芭さんが戻ってきた。

「すまぬの、つい長引いてしまった」

それに続いて、メティスさんも戻ってきた。

「構いませんよ、それでメティスさん二人帰ってきたので話の続きしますか?」

「いや、やめておこう。ここで話すと妹御が知らなくても良いことを知ってしまうからの・・・ それと、翠波明日の夜こちらに来てもらうぞ。新しい『依頼』じゃ。また暴走した輩が出たらしい、しかも何故か学園の生徒ばかりを標的に攻撃しておる。幸い死者は出とらんようじゃが・・・」

(ついに学園の生徒に被害者が現れたか・・・)

そのことを聞いた僕は、顔がしかめっ面になっていくのがわかる。チラッと隣を見てみると・・・

それを聞いたアリスが、顔を真っ青にし、口元に手を当てて怯えている。

「それで、狙われた生徒の所属は?」

「全員が魔使科だそうじゃ、これは『機関』からの情報であるから確定と言って過言でない。じゃがまだ姿は捉えられておらぬそうじゃ・・・」

(姿が見えない敵か・・・厄介だな)


「今の状況は?」

「『機関』が調査に入っておる・・・ じゃが、捕鎖官曰く姿を消されていると、敵を捉えることが出来ない。それに敵の手口は被害者ごとに違っているから、手口すらも読めないらしい。だからこそ我ら『執行者』に『依頼』を送ってきた。今はこのような状況じゃ」

(なるほど・・・ 今回は蓮を軸に作戦を立てた方がよさそうだな・・・)


「あのー 私聞いてもよかったんでしょうか・・?」

今まで、沈黙していたアリスがおずおずと手をあげて、口を開く。

「大丈夫じゃ、おぬしは我々の正体を知っておるし、翠波の秘密も知っておる。それに今回の翠波との模擬戦を見て分かった。正直に言うと『執行者』にしたいとも考えておる」

「「えっ!?」」

メティスさんはなんてことを言い出すんだ!?

「とはいっても、流石に今すぐではなくあと数年たってからじゃが・・・」


メティスさんとの話が終わり、僕とアリスは帰宅しようとする。

「『依頼』の件了承しました。では明日の夜、アルテミスとフレイヤと一緒に来ますね。蓮には今日の事と明日の『依頼』の連絡お願いします」

「うむ、黎芭に伝えておく。というか聞いておったじゃろ、黎芭」

足をプルプルさせていた黎芭さんに声をかける。

「お、オッケー・・・後でやっておくね・・・」


「というわけで、帰りますね。それじゃあまた明日」

「今日は、ありがとうございました」

そう言って、僕とアリスは家に帰る。

(明日、何か嫌な予感がしそうだ・・・)

はいどうも作者です。

メティスさん、まさかのアリスを『執行者』に勧誘!!

まぁ、素質だけなら「神約者」「古具使い」の二拍子がありますからね。戦闘経験なくても、そこそこやれるってこの前の模擬戦で証明していますからね・・・

そして新しい『依頼』が『機関』から・・・

この章で少し話が動き出します。お楽しみに!!

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