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神と人の契約戦書 ~神話と共に人は生きる~  作者: 氷室莱那
第五章 暗き闇が蠢き 天空は狂う
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第五章ー➄

「アリス、本当にいいんだね?」

「はい!!お願いします、義兄さん!!」

僕は『ヤルングレイブ・エンキドゥ』を両手両足に装着し、構える。

アリスが手に『フェイルノート・オートクレール』を構えて、戦闘の準備をする。

家の店長(おバカ)が何を思ったのか、模擬戦を提案したのでこんなことになっています。

しかも、アリスがノリノリなのですごく困るし・・・


「黎芭さん、この模擬戦ってアルテミスやフレイヤを喚んじゃダメなんですか?」

ふと疑問に思ったので、聞いてみると・・・

「ダメだよ~ この模擬戦は所有者となったアリスちゃん自身の強さと、『フェイルノート・オートクレール』の強さを見極める模擬戦だからね~」

ということは、本当にアリスと一対一の戦いなのか・・・

「二人とも準備はいい~?」

「「はい!!」」

そう返事して、意識を戦闘に切り替えていく。

「それじゃあ・・・始め!!!!」


黎芭の合図と同時に、翠波はアリスに向けて駆けだす。

「手は抜かないよ、アリス!!」

アリスは躱そうとしない。(何か手でもあるのか・・・?けどこのまま・・一撃もらった!!)

「あまいですよ、義兄さん!!!」

アリスが弦を震わせると同時に、水晶の壁がどこからともなく作り出される。

ガキィィン!!

そのまま翠波の拳が水晶の壁に受け止められる。

「いつの間に!?けど!!」

その壁を蹴り、空中に躍り出る。


それを見たアリスが、ニヤリとする。

「義兄さん、態勢のとりずらい空中に出ていいんですか?」

手を弦に近づけ、音楽を奏でるように弦を震わせる。

「奏でるは戯曲 水晶は空を穿ち いま天に音は響く 鳴らせ!!『フェイルノート・オートクレール』!!!」

アリスが詠唱を唱え終えると同時に、弦を震わせ音が鳴り響く。同時に、アリスの周囲に無数の水晶の弾丸が生み出される。

「撃ち抜いて!!」

ドドドドドドッ!!!

掛け声と同時に、空中にいる翠波に弾丸が放たれる。

(能力で、少しは空中にいられるけどこの物量じゃ・・・・・)

翠波は腕をクロスさせて、水晶の弾丸を防ぐが、その瞬間に空中にいた翠波は地上に撃ち落とされる。


「流石に威力は低いけれど・・近づきづらいなぁ・・・」

地上に落とされた翠波は、アリスから放たれる弾丸は止まることがなく、まるでガトリングガンのように連射してくる。

「ほんとに、止まらないねぇ!!アリス!!」

なんとか放ってくる弾丸を躱しながら、愚痴をこぼすかのようにアリスに話しかける。

「義兄さんに近づかれたら、まずいのは知っていますから!!!」

軽口で返しながら、さらに弦を震わし音を鳴らして、翠波の上空に水晶の弾丸だけでなく矢をも作り出す。

「全てを撃ち抜け 水晶の舞!!!『水晶舞踏弾クリスタル・バレット・ダンス』!!!」

弾丸と矢が同時に放たれ、まるでスコールのように翠波に降り注ぐ。

ドドドドドドッ!!!!!

「いつの間に!?これじゃあ、よけきれ・・・」

翠波がいたところに着弾し、煙が巻き起こる。


「この古具・・物凄く使いやすい・・・・ 私の考えたことがすぐに技として、撃ちだせる!!能力もシンプルで・・・」

「考察は終わってからで、いいんじゃないかな!!!」

「ハッ!?」

アリスの背後に翠波が現れ、回し蹴りを放ってくる。

「防いで、麗しき盾!!!!」

アリスが翠波に気付き、弦を鳴らして水晶の盾を作り出し、防ぐ。

盾を作り出した後、さらに弾丸を作り出し翠波に放つ。

「盾と同時に!?」

弾丸を躱しながら、素早く後退する。


「逃しません!!!」

細い水晶の縄を何本も作り出し、翠波を捕縛するように動かす。

「マジで!?弾丸や矢だけじゃないのか!?」

縦横無尽に迫ってくる縄を躱しながら、後退しつつ回り込む。

「まだまだ行きますよ、義兄さん!!!天を穿て 水晶の煌めき 鳴り響け!!!『水晶組曲一番・天麗尖クリスタルコンチェルト・ブレイスター』!!!」

いつの間にか作り出していた複数の銃座にエネルギーを集中させ、一気に放つ。


(この一撃、受けるわけにはいかない!!)

「大気を掴みし我が(かいな) 全てを拒絶せよ!!!『空鎖・虚盾(からさ・うつろたて)』!!!」

大気を握り、自らの体の前に盾として作り出す。

ガガガガガガガガ!!!!

盾を削るような音を、鳴らしながら翠波を押していく。

「防ぎきれない・・・・ だったら・・・」

盾としていた大気の形を崩し、翠波がその場からとび退く。

ドカァァン!!!


「流石に撃ち抜きましたよね・・・ ですが、あの義兄さんです。多分躱して・・・いますよね!!!」

何かを感じたのか、弦を震わせ弾丸を放つ。

バキィィ!!

放った弾丸を、翠波が拳で撃ち落とす。

「よくわかったね!!アリス!!!」

「伊達にホルスの神約者じゃないですから・・・ね!!!」

よく見ると、アリスの右目が灰色から金色に変化している。

「ファイアッ!!」

複数の銃座から先ほどと同じように、エネルギーを放つ。

しかし翠波は全て躱しながら、アリスに接近していく。

「ここで決めるよ!!!『光花天拳・装左』!!!」

光り輝く左の拳をアリスに放つ。


「甘いです!!防いで、『麗しき盾クリアランス・エスカッシャン』!!!」

さっきと同じように、水晶の盾を作り出し拳を防ぐ。

「一撃では貫けませんよ!!義兄さん!!!」

「だったら、何度でも打ち込むのみ!!乱れ輝け 光天の拳!!!『光花天双拳・乱墜雅こうかそうてんつい・らんせんが』!!」

左の拳だけでなく、右の拳にも光を集わせ、水晶の盾めがけて拳を放つ。

ドゴォ! ドゴォ! ドゴォ! ドゴォ!

右の拳で貫けなければさらに左の拳を放ち、また防がれればさらに拳を放つ。

ビキビキ・・・

だんだんと盾にひびが入り、崩れていく。

「そんな力任せで・・・」

バキィィィン!!!

盾が割れ、アリスを守る物が無くなる。


「うそっ・・・・!?」

アリスが驚いて、足が止まる。

「これで終わり!!」

「ひっ・・・・」

アリスの腹部めがけて拳を放ち、寸止めで止める。

アリスが怯えて、腹部を手で守ろうとする。

ブオオオオオオ!!

拳圧で風が巻き起こる。

「僕の・・・勝ちだね、アリス」

はい、どうも作者です。

この話で初めて、アリスが戦闘しました。

実は今回放たれた技は、全てアリスが無意識に考えていた物の一部を言っています。

実はアリスちゃんクールながらも少し中二病が入っています・・・(本人は神と契約しているから今更・・・)と考えています。

話は変わって、『フェイルノート・オートクレール』ですがこの章が終わり次第設定集に乗せるのでお待ちを・・・

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