第四章ー㉖
契約戦書第三戦目
「勝者、天華翠波・草川蓮ペア!!」
勝者ペアの名前が示される。
その場には、あまり傷を負わずに二人が立っている。
「お疲れ~ 今回は結構楽というかあっけなかったね。これなら、もう少し力を押さえてもよかったんじゃない?」
「いや、さすがにこれぐらいまで抑えないと会長に何言われるかわからないよ?」
そう言いながら、グラウンドを離れて控室に向かう。
「お疲れ様です。翠波さん、蓮さん。ほとんど無傷で勝つなんて凄いですね!!」
控室に向かった後に、すぐエイナと楓が訪れてきた。
「そういう君たちだって今回の契約戦書、無敗で終わっているじゃないか」
「あれは・・その・・ たまたまですよ。ね?楓ちゃん」
「そうだな。でも、あんたらほど圧勝はしてないぞ?特に三戦目」
エイナさんと楓さんのペアも、僕らと同じようにすべての契約戦書に勝利している。
ほとんどが、エイナさんのユピテールさんの権能による完封による勝利している。
「でも、今回の戦いは正直不完全燃焼かな~ ぶっちゃけ足りない・・・ということで、翠波後で付き合ってよ。翠波の家に行っていい?いるでしょ『彼女』」
「いるけど・・・ ほんとに不完全燃焼なんだね・・・」はぁ~
ため息をして、蓮のバトルジャンキーっぷりに、ついため息がこぼれる。
「翠波さん、彼女いるんですか!?」
エイナさんが驚いて、声をあげる。
「いないよ!!エイナさんはあったことがある人だよ。その人は戦闘が結構こなせるから、蓮の不完全燃焼の時にたまーに付き合ってもらっているんだ」
「結構強くてね~ そこそこ楽しいんだよ!!それに、いつも戦闘スタイルが変わるから対策立てても仕方がないから、まじで楽しいんだよ!!」
蓮が目をキラキラさせて、ワルキューレさんとの戦闘を語りだす。よっぽど楽しんでいるのがわかる。
(というか今回の三戦目に関しては、相手も少し僕らの対策をとってきていたはずなのに、それを不完全燃焼って・・・・)
そんなことを考えていると、控室のドアがノックされた。
「はい、どうぞ」
ドアを開くと、そこには蒼架会長と彩副会長がいた。
♢♢♢♢♢
「よう、一週間の契約戦書お疲れさん。まさか、三戦全て勝利を収めるなんてな・・・」
呆れるような嬉しそうな口調で話してくる。
「まぁ、あたしは最後以外が楽しめたかな」
蓮が愚痴るように、さっきまで話していたことを話す。
「はぁ、何を言っているんですかあなたは・・・」
彩副会長が呆れたように、ため息をこぼす。
そのやり取りを見ていた、エイナさんが恐る恐る声をかける。
「あ、あの翠波さんこの人たちは・・・?」
「ああ、ごめん紹介していなかったね。男性の方がこの学園の生徒会長、紗久羅蒼架先輩。女性の方が副会長の雲明彩先輩。僕と蓮が所属している生徒会の先輩」
先輩二人を紹介すると、二人は顔を見合わせて
「「ええええええええええ!!!!?」」
とても驚き、控室に叫び声が響いた。
「驚くのはいいけど、声大きすぎないかな・・?」
さっきの驚愕の叫び声で少しくらくらする・・・・
「それより、紹介してくれねぇか。天華、草川」
耳を押さえながら、会長が彼女たちの紹介を促してくる。
「すいません灰金の髪色をしている方が・・・」
紹介しようとすると、エイナさんと楓さんが手で制してくる。
「大丈夫です。自分で自己紹介しますので」
そう言って、二人が会長と副会長に向き合う。
「先ほどはうるさくしてすみません。神約科所属、明峯・L・エイナです。よろしくお願いします」
「同じく神約科所属、三守楓です。よろしくお願いします」
二人が自己紹介をするが、契約神は言わないみたいだ。
「ああ、よろしく。さっき天華に紹介された紗久羅蒼架だ。よろしく頼む」
「同じく先ほど紹介された雲明彩です。よろしくお願いします」
「俺はお前らの学年でお前らの戦績しか知らねぇが、この二人は今年の神約科の新入生生徒の中でも、どれくらい強いんだ?」
会長がいきなりそんなことを聞いてくる。
「何言っているんですか、会長。この前生徒会で仕事をしている時に言ってましたよね?学園が揺れたって」
「ああ言ってたな。確かそいつは天空神と契約してたんだろ?それがどうしたんだよ」
会長は分かっていない様子で、僕に返答してくる。
「その契約者が目の前にいますよ。そうだよね、エイナさん?」
そう言ってエイナさんの方に顔を向ける。
「はぁあ!?」
蒼架先輩が、驚いてエイナさんの方に顔を向ける。
「このおとなしそうな女が天空神の契約者ぁ!?マジで言ってんのか!?」
蒼架先輩は信じていないのか、ジロジロと観察し始める。
「あ、あのそんなにジロジロ見ないでください・・・」
流石にジロジロみられるのは嫌なのか、少し涙声だ。
「なぁ、草川あいつの言ったことさすがに冗談だよな?天空神と契約しているのがあっちって言われた方が、まだ納得できるぞ!!!」
「いや、マジですよ。エイナちゃん、証拠見せたげて!!」
蓮がユピテールさんを召喚するように促すと、それに応じてエイナさんがユピテールさんを喚び出す。
「喚びましたか?エイナ」
召喚されたユピテールさんを見て、会長と副会長がポカーンとしている。
「はっ!!悪かったな疑って・・ というか天華・草川そんな逸材がいたなら何で生徒会に勧誘しねぇんだよ!!」
エイナさんに謝罪した後、何故か僕らに怒ってくる。
「そんなこと言われても、知らないよ!!あたしたちみたいに自分で勧誘に行けばよかったじゃん!!」
何故か蓮と会長の喧嘩が始まった・・・
「ね、ねぇあれ止めなくていいの?」
楓さんが副会長に確認する。
「いいんですよ、生徒会室でよくおきますから・・・ それよりも、そろそろ帰宅しましょう」
「え、あの二人置いていくんですか・・・?」
「ええ、あのまま来られてもうるさいだけですよ。なので、置いていきましょう」
そう言って、彩副会長は先に帰宅する。
「ぼ、僕らも帰ろっか・・・」
「ですね」
「だな」
僕らも彩副会長に続くように控室を出て、帰った。
喧嘩している二人を残して・・・
これにて、第四章終了となります。
長い!!この一言に尽きますね。
少しだらけてしまう部分もあったかもしれませんが、何とか第四章は終わりました。
次第五章となりますが、その前にこの章で使用された古具の設定を追加しますので・・
本編は少し遅れます。ご容赦ください。




