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神と人の契約戦書 ~神話と共に人は生きる~  作者: 氷室莱那
第四章 天嵐が舞い 太陽は輝く
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第四章ー㉔

「勝者、天華翠波・草川蓮ペア!!」

先生の声がグラウンドに響く。

それを聞いて、さっきまで寝転がっていた蓮が起き上がって、こちらにやってくる。

「ふい~ お疲れ~」


「いや、お疲れって・・・ 君今どんな状況かわかる?切り傷結構受けてるからね」

「えっ?マジ?まぁ、あれだけの攻撃を向けられたら仕方ないよねぇ~」

蓮は笑いながら流すけど、ヘイムダルは蓮の様子を見て

「早く保健室へ行くぞ、蓮!!傷つきすぎだ!!」

とさっさとグラウンドを離れて、保健室へ行くように促す。

「大丈夫だって~ 途中から『クラウソラス・イミテーション』の能力使ってたからそこまで傷はついてないはずだって~」

「それでも・・・だ!! それによく見れば切り傷だけでなく、少し火傷しているんだぞ!!」

「うげっ!?ほんとだ!!」

「わかったら、保健室へ行くぞ!!いいな!?」

「はいはい・・・ ヘイムダルは心配性だねぇ~」

蓮はからかいながら、ヘイムダルと保健室へ向かうためにグラウンドを離れる。

「僕たちも行こうか?」

「そうですね。アレスのあの権能を受けて、こちらもそこそこの傷を受けてしまいましたから・・・」


♢♢♢♢♢

保健室へついて、治療を受けている間僕たちは先ほどの戦闘についての振り返りをしていた。

「これで二連勝!!幸先いいよね!!」

蓮が笑顔で言ってくる。

「確かにね・・ けどこれで次の契約戦書からみんな対策してくるだろうね・・・ 古具の能力も多分ばれたんじゃないか?特に蓮のは初見殺しじゃないと通用しないし・・・」

「まぁね。でも神には届かないけど、神約者としての戦闘経験はこちらの方が上だし、この二回の戦いみたいに古具を使えば限定的だけど神と渡り合える。だから、そんなに悲観することでもないんじゃない?」

「それはそうだけど・・・」

蓮がカラカラと笑って、言ってくる。実際、蓮はどのような相手でも技量とかで相手を打ち負かすから・・・それが顕著なのが、『執行者』の時の戦闘だ。その時の戦闘は一発勝負の為対策はない。

それをこなしているのだ、戦闘経験が少ない神約者が蓮に勝つことが出来ない。

「そ・れ・にそんな先の事を考えても仕方ないじゃん。最悪会長に『執行者』の時の本気を出す許可もらえばいいだけだし」

「まぁ、それやっちゃうと確実にやばくなるから多分許可は出ないけどね・・・」

そう『執行者』の時の本気を出すということは、相手を『確実に追い詰めて倒す』ということをするため、学生相手にするようなことではない。最悪、心が折れるかもしれない・・・


コンッコンッ

そんなことを話していると、扉からノックの音が聞こえる。

「はいは~いどうぞ~」蓮が答える。

「失礼します・・・」

エイナさんと楓さんが入ってきた。

「お疲れ様です、お二人とも。まさか、神二柱に肉弾戦を挑むなんて思っても見ませんでした・・・」

「そうよ!!あたしも言えないけど、普通は自分の契約神に任せるもんじゃないの!?」

そこを言われると、こちらとしては何にも反論が言えない・・・


「あははは・・・ それに関しては作戦のひとつ言うことで・・・」

(まぁ、『執行者』の時のいつもの作戦とはいえないしなぁ・・・)

「いやいや!!作戦のひとつでも普通はやらないわよ!!したとしても契約神と一緒にならわかるけど、神約者単体で神と戦闘するって自殺行為みたいなものよ!!」

「そうですよ!!それに今回の相手は物凄く強い神だと、見ているこちらからもわかりました。それにお一人で戦うなんて、どうかしてますよ蓮さん!!!」

「まぁまぁ、べつに勝ったからいいじゃん・・ね?」

「「よくない!!!」」

蓮が珍しくタジタジになっている。まぁ、あんな心配しているような怒っているような表情で詰められたら普通にああなるよね・・・


あれから少しして、エイナさんと楓さんは保健室から退室していった。

「あ~疲れたぁ。まさか、あそこまで言われるとは思わなかったぁ・・・」

蓮が疲れた表情でだらけている。よっぽど効いたのだろう。

「よかったんじゃん、あそこまで心配してくれる人は中々いないよ」

「確かに・・・ ていうかそう思うとあたしたちって結構感覚おかしいよね」

「なんだ、今更気づいたのか・・・」

声がした方を振り向くとそこには、生徒会の人たちがいた。


「いつの間に来たんですか?」

「ついさっきだ。というか草川もそうだが古具をもう一つ持っているとはな・・・」

「まぁ、持ってなきゃおかしいでしょ。仮にも『執行者』ってばれるわけにはいけないから」

会長が呆れたように蓮に話し、蓮が「当然」とでもいうように答える。


「というか、お前らちょっとした噂になってるぞ。契約戦書で自ら戦う神約者二人組って」

真央先輩がそんなことを言ってくる。

「そんな噂になってたんですか・・・・」

「当たり前だろ!!というか古具を使って前線で神と戦闘する神約者が噂にならないとでも!?」

それは・・・そうですね・・・

「噂になっても仕方ないよねぇ~ 普通契約者は後ろにいて、サポートに徹するし、それに契約神の権能を一部使用できるといっても、前に出ようと思わないしねぇ~」

「それが普通なんだよ!!なのにお前らは普通に神とやりあって、しかも勝利しているから噂になるんだよ!!これ本気出してねぇのかよ!?」

(すいません、制限なくすと相当やばいことが起きるんで・・・)

ぜぇーぜぇーと息を荒げながら、真央先輩が落ち着く。


「とりあえず、無事に勝ったからよしとするか・・・ それじゃお疲れさん」

そう言って会長たち生徒会の人たちが保健室から離れていった。

「僕らも行こうか?」

「だね!!それにお腹減ったし・・・」

僕らも保健室を出て、学園の食堂へ向かった。

どうも作者です。

まぁこのペアが噂にならないはずがないですよね。

人より上の存在に戦闘仕掛けて勝つんですから・・・

まぁ、戦闘経験の差と言いますか普通の人間より天使や悪魔などと戦闘していますから、慣れっこと言えば慣れっこになりますね。

それに対人経験もありますから、余計に・・・

ちなみに制限なしでやれば、翠波がやばいことになります。具体的に言えば古具を両解放して、さらにフレイヤの権能を一部使用してワルキューレ喚び出して接近戦を仕掛け、そこにアルテミスの援護ありで戦闘。

こんな感じですね。戦闘経験が少ない学園の生徒は普通に心おられますよ。

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