表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
神と人の契約戦書 ~神話と共に人は生きる~  作者: 氷室莱那
第四章 天嵐が舞い 太陽は輝く
80/202

第四章ー㉒

蓮とアッティラの戦闘が激化していたころ・・・

ヘイムダルとアレスのぶつかり合いは、さらに激しくなっていた。

ヘイムダルが剣を振るえば、アレスが躱しながら剣を振るってくる。

それを躱すと同時に、アレスが右手に持つ斧を振り下ろす。

ガキィィィンン!!

それを受け止めるが、じりじりと押される。

「流石は戦神・・・ すごい力だな・・・」

少しづつ、剣が斧に押される。ヘイムダルが両手で剣を持っているのに対して、アレスは片手で斧を振り下ろしている。

にもかかわらず、ヘイムダルは押されているのだ。


「片腕しか使っていないとは言え・・・ 俺の攻撃を防ぐとはな・・・ だが斧だけに集中していてもいいのか!?」

アレスが左手に持つ剣を、ヘイムダルの右肩を狙って振り下ろす。

(しまった!!失念していた!!)

振り下ろされる剣を躱そうとするが、斧を受け止めているため身動きが出来ない。

ヘイムダルの右腕を切り落とそうとするが・・・

カキィン!!

何か当たる音が響いたかと思うと、アレスの右手に持っていた剣があらぬ方向へ飛ばされていた。


「なにッ!?」

アレスが驚き、斧にかかる力が弱くなる。

(ここだっ!!!)

弱まったのを感じたヘイムダルが剣に力を込め、斧を押しのけ一度後退する。


「何とか間に合いましたね、ヘイムダル」

アルテミスと翠波が合流する。

「蓮は?」

蓮の様子を確認する。

「ああ、無事・・・というか、あそこでめっちゃ暴れているよ」

と言って翠波が指を指すと、そこには・・・


もう一柱の神と思いっきり暴れている蓮がいた。

しかも、めったに使わない古具『クラウソラス・イミテーション』を使っている。

「ああ・・ 『依頼』の時とそんなに変わらない蓮だな・・・」

ヘイムダルが呆れたような表情をする。


「それで翠波、アルテミス状況は分かるな?」

ヘイムダルが状況を確認する。

「まぁ・・ね。苦戦してるんでしょ?さっき、蓮から援護をよろしくって言われたし・・・」

「ええ、そうですね。それにあなたの相手、憶測ですが戦神なのでしょう?」

「ああそうだ、しかもとびっきりやばめだ。奴の名は戦神アレス、あらゆる武器を使用できる生粋の戦神だ」

それを聞くと、翠波とアルテミスが驚愕の表情を見せる。

(まぁ、そんな顔になるわなぁ・・・ 『依頼』でも一度もこの類と戦闘はしたことねぇしな・・・)

そこにアレスからの矢が大量に飛んでくる。

「弓まで使えるのか、何でもありかよ!!?」


上空から矢の雨が降ってくる。

ヘイムダルは、剣で振ってくる矢を切り落としながらアレスに突っ込む。

アルテミスと翠波は、大きく後退しながら態勢を整える。

翠波は、最初の戦闘で使用した『ヤルングレイブ・エンキドゥ』を装着しヘイムダルの援護に向かう。

アルテミスは両手に持つ双銃を連結させ、一つの長銃へと姿を変え、いつでも狙撃が出来るように構える。


「せぇぇぇぇあああああ!!!」

ヘイムダルが剣を下から左斜め上に斬りかかる。

「あまいぞ!!!」

アレスがその攻撃をいつの間にか持っていた盾で防ぐ。

「だけど、これはくらうでしょ!!!」

いつの間にか近づいていた翠波が、その盾めがけて蹴りを放つ。

ドッガアアア!!! 轟音がし、アレスを盾の上から吹っ飛ばす。


「追撃するよ!!」

翠波とヘイムダルが、アレスに追撃を仕掛ける。

「来るがいい!!ヘイムダル、そして神約者よ!!!!」

アレスが態勢を整え盾を消し、右手に大剣左手に槍を装備し、こちらの追撃を迎え撃つ。


翠波が蹴りを放ち、ヘイムダルが剣を振るう。

アレスが蹴りを大剣の刀身で受け止め、槍で剣と斬りあう。

「フハハハハハ!!良い攻撃だ、だが俺にはまだ届かん!!」

翠波が刀身を蹴って、空中に躍り出て再び蹴りを放つ。

しかし再び刀身に受け止められる。

ヘイムダルは切りあいながら、あることを考えていた。

(何故やつはあらゆる武器をすぐさま取り出すことが出来る?いくら武器のあつかいに優れた戦神だからと言って、それほど多くの武器を持ってはいないはずだ・・・ なのに何故・・・)

「ヘイムダル!!!!」

翠波の声が聞こえる。何事かと思って、斬りあいの方に集中すると目の前に槍の切っ先が迫っていた。

それ何とか躱すが、態勢が崩れ隙を晒してしまう。

「もらったぁ!!!『戦嵐槍・焔狼(せんらん・えんろう)』!!!」


槍から狼の形をした炎が放たれ、ヘイムダルへ襲い掛かる。

「しまっ・・・・」

ヘイムダルは何とか剣を体の前にかざして、盾にするが勢いが強く吹き飛ばされる。

ドッカアァァァァン!!!!

壁にぶつかり、ヘイムダルが瓦礫に埋もれる。

「まずは一柱・・・ 次は貴様の番だ!!神約者!!!」

翠波を大剣ではじき、槍と大剣を振りかざして突貫した。


「痛ぅ~ さすがに戦神の一撃は効くな・・・権能を使っていないとはいえ、さすがは戦神ここまでやるか・・・ なら、相手は戦闘経験が少ないとか言っている場合じゃなさそうだ」

瓦礫から出てきたヘイムダルが、翠波に攻撃を仕掛けているアレスに駆けだそうとするが・・・

「マジか、剣折れてやがる・・・」

手もとが軽く感じたので、見てみると剣の刀身がぽっきりと折れていた。

「だったら使うか」

「万物を切り裂く光 今こそ我が手に宿りて 剣と化せ!!『金鋭烈剣ヘイムダル・グローリア』!!」

両手を頭上に掲げ、詠唱を唱えるとその手に光の剣が二振り握られる。

「さぁ、第二ラウンド開始と行こうか!!!」


「フハハハハハ!!! 神約者にしては中々耐えるではないか、それに後ろにいる女神の援護も良いタイミングで撃ってくる、戦いがあるぞ!!!」

翠波たちが休む暇もなく攻撃を仕掛けるが、アレスはかすり傷を負うだけでピンピンしている。

「さすがに・・・ きついね・・・これは・・・」

翠波は息が絶え絶えになりながら、アルテミスと話す。

「ええ、さすがは戦神アレスです。相手にしたくない気持ちがわかりますよ」


「だが、おしゃべりもこれまでだ。くらうがいい!!『戦嵐剣・・・ なにッ!?」

翠波たちに向けて技を放とうとしたとき、アレスに向けて光の剣が振り下ろされ、技を中断し受け止める。

「よう、アレス。第二ラウンドと行こうぜ」

両手の光の剣をアレスに振り下ろしているヘイムダルがいた。

はい、どうも作者です。

ヘイムダルとアレスの戦いです。

ポテンシャルというか、普通の強さ的にはアレスのが強いんですよ。

戦神、これが示す通り戦いにおいては物凄く強いんですよ。

これに対して頭や能力で戦う。これこそ、バトル物の醍醐味ですよね!!

ということで、次で戦闘が終了します。

アレスにどうやって勝つのか、お楽しみに!!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ