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神と人の契約戦書 ~神話と共に人は生きる~  作者: 氷室莱那
第四章 天嵐が舞い 太陽は輝く
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第四章ー㉑

蓮の技『閃剣烈破・双天』がクリーンヒットし、アッティラが吹き飛ばされる。

「これで、倒れてくれると楽なんだけど・・・・」

『クラウソラス・イミテーション』を構え、油断なく吹き飛ばした方向を見る。


ガラガラッ

「やってくれたな!!神約者・・・」

アッティラが怒りの形相で蓮を睨む。

来ている戦闘装束は、ボロボロで口端からは少し血が垂れている。

それが『閃剣烈破・双天』の威力を物語っている。

「もう油断はしない・・・全力をもって叩き潰す!!」

「我は大王 全てを災いのもとに破壊する 神の災いなり!!『厄災戦闇・神伐カタストロフィ・パニッシャー!!』」

アッティラが詠唱を唱え終えると、その手に持つ斧に闇と炎が纏われる。同時に、アッティラの背中に無数の剣が召喚され、それぞれをアッティラが背負う。

「ここからが、本当の勝負だ!!!」

アッティラが先ほどとは比べ物にならないくらいのスピードで、蓮に突っ込む。


「多分あの権能は、別の権能を同時に使用できないものと見た。なら、こっちもまだ勝機はある」

(それに多分力押しで来るだろうし・・・ それなら『|クラウソラス・イミテーション《この子》』だから、勝機はあるわけだし・・ 多分『ティルフィング・クーゲル』なら勝ち目はないね・・・)

「そんじゃまあ、第二ラウンドと行きますか!!」

蓮は両手の『クラウソラス・イミテーション』の持ち手を連結させて、双刃剣(ダブルセイバー)にして、アッティラを迎え撃つ。

ガキィィィイン!!!!!

再び蓮とアッティラがぶつかった。


「切り刻め、破壊の剣!!」

つばぜり合いをしていると、アッティラが叫ぶ。

同時に背に背負っている無数の剣がまるで意思を持つかのように、蓮に襲い掛かる。

「うっそぉ!?それはずるくない!?」

蓮はすぐさまつばぜり合いをやめ、後退するように躱すが、襲ってくる速度が速かったのか数本かすってしまう。

さらに、後退したのを確認したのかアッティラが追撃を仕掛けてくる。

(本人が持つ斧だけでなく、襲ってくる剣も相手にしなきゃいけない・・・か。だったら、解放するしかないか・・・)


アッティラの追撃を全て躱しながら、翠波に声をかける。

「ごめん翠波!!ちょっと時間稼いで!!」

その言葉の意味が分かっている翠波は、すぐさまアルテミスに指示を出してアッティラに銃弾を無数に放つ。

追撃しようとしたアッティラの足が止まり、その場に釘付けにされている。どうやらアッティラの神約者は、自分も戦うという考えに及ばないのかその場で突っ立ている。


(まぁ、あたしたちが少しおかしいだけなんだけどね・・・)

追撃が来ないことを確認した蓮は右手に持つ双刃剣の『クラウソラス・イミテーション』と右足を引いて詠唱を唱える

「天をも貫く光 我が剣となりしその輝き 全てを惑わす幻惑の光となりて 数多の障害を切り刻め!! 真の力を示せ!!『クラウソラス・イミテーション』!!」

刀身が光り輝き、その場にいる者全ての目を奪う。

光が晴れると、そこには蓮が七人に増えていた。

「足止めサンキュ、翠波、アルテミスさん。あとはあたし『達』がやるから、ヘイムダルの援護任せた!!」


「いったいどのようなトリックだ?」

「答えると思う?それに、そんなにボゥっとあたし一人に話しかけてきていいの?」

「なに?」

アッティラが訝しむと、同時に何かに気付いたように斧を背後に振るう。

ガキィィイン!!

そこには、七人に増えた蓮の内一人が攻撃を仕掛けていた。

「まさか、自力で動く分身!?だがその程度!!」

斧ではじくと同時に、剣を飛ばす。

しかし、残りの分身がそれをカバーするように剣をはじく。

「そっちばかりに気をとられていてもいいのかなぁ!!?」

分身に気をとられた隙に、本体の蓮が『クラウソラス・イミテーション』を振るってくる。

「しまっ・・・!?」

一撃を受け、アッティラが後退する。それを好機と見た蓮が分身と共に、追撃を仕掛ける。


「なめるなぁ!!我は女王アッティラ!!神約者などには簡単には負けん!!」

背にある剣にも闇と炎が纏われ、剣の本数も増える。

「吹き飛ぶがいい!!神約者ぁ!!」

剣が全ての分身と本体に襲い掛かってくる。

それらをはじきながらも接近するが、はじいた剣が地面に突き刺さると同時に、闇と炎が地面をはしって蓮の方に襲い掛かる。

しかも全て本体の方へ襲ってくる。それに気づくこともなく、本体の蓮に直撃する。

「フハハハハハ!!これで分身は消え、あの神約者は気絶しているは・・ず・・・・」

「馬鹿な!?何故分身が消えていない!!本体に直撃を入れたはずではないのか!?」

そう、まだ分身は消えていなかった。


「残念でした~ 実はあれも分身なんだ」

アッティラの背後から蓮の声が聞こえた。

「き、貴様いつの間に・・・」

「最初から。あなたが本体だと思っていたのは実は八人目の分身。あたしは『クラウソラス・イミテーション』を解放した光に紛れて自分の姿を隠していただけ。まぁ、でもさすがにあの時話していたのは本体であるあたしだよ」

蓮が『クラウソラス・イミテーション』を解放した時点で、すでにアッティラは蓮の作戦にはまっていたのだ。


「きっさっまぁーーー!!!!!!」

闇と炎がさらに大きくなり、斧も肥大化し蓮に振り下ろされる。

だがその前に蓮はアッティラの懐に入り込む。

「そんな大振りじゃ、あたしには当たらないよ」

アッティラを上空へ蹴り飛ばし、分身が一人ずつ追撃を仕掛ける。

「ぐあああああああ!!!!」

最後の一人が、アッティラを地面に向けて斬り飛ばす。そこには双刃剣を構えて、こちらに向けて跳んできている蓮がいた。

「これでとどめ!!『八星・閃光乱舞オクタグラム・エリミネーション』!!」

最後の一閃を振りぬき、それを受けたアッティラが力なく空中から地面に落ちる。

それと同時に、蓮に分身が集まり一つになる。

「ふぃ~つかれたぁ・・・ もう無理・・・」

手の『クラウソラス・イミテーション』をしまい、その場に座り込む。

「あとは、ヘイムダルたちに任せよう・・・」

そう言うと、蓮は少し目をつむった。

はいどうも作者です!!

とりあえず蓮視点の戦闘は終わりました。

ちなみに『クラウソラス・イミテーション』の能力の簡単な説明をば・・・

いわゆる光の屈折などを利用した実態のある分身を作り出すといった感じですね。

詳しい説明は後々上げますので、お待ちください。

次話はヘイムダルの戦闘になります。

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