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神と人の契約戦書 ~神話と共に人は生きる~  作者: 氷室莱那
第四章 天嵐が舞い 太陽は輝く
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第四章ー⑲

「お疲れ様、楓ちゃん」

私たちは、模擬戦を終えたので控室に向かった。

「お疲れ、エイナ。それにしてもエイナ大丈夫?なんかそっちの方ですごい音していたけど・・・」

「大丈夫、まぁ少し相手の権能で吹き飛ばされただけだから・・・・」

そう言うと、楓ちゃんが

「それは少しって言わない!!早く手当てしないと・・・・」

と言って、控室にある救急箱から包帯を取り出そうとするが・・・

「大丈夫だって、さっきの戦闘中にユピテールに治してもらったから」

「な、ならいいか・・・」ホッ・・


「それにしても、これが神約者同士の戦いねぇ・・・」

「楓ちゃん・・・・?」

楓ちゃんが一言呟いたので、聞き返してみると聞かれたくなかったのか苦笑したような表情でこっちを向いた。

「ごめんね、聞こえちゃってたか・・・ なんか、結構怖いなぁって・・・今回は勝てたけど、次の戦闘その次の戦闘で勝てるかどうかわからないじゃん?それに、これの結果でアクセス権も変わるっていう話じゃん?だから、負けてしまったらどうしよって・・・」

まさか、楓ちゃんがそんなことを考えていたなんて・・・!?

「明日は雨かな・・・?」ボソッ

「何か言った?」

「ううん、何も言ってないよ!?」

(よかったー聞こえていなくて・・・)

そんなことを思っていると、控室のドアのをノックする音が聞こえる。

[エイナさん、楓さん翠波だけど・・ はいってもいい?]


♢♢♢♢♢

時はエイナさんたちの契約戦書が終わった時にさかのぼる。

「いやぁ~さすが天空を統べる神、地力がマジでけた違いだねぇ!!」

今回の戦闘を見て、蓮は物凄く嬉しそうに今回の戦闘の感想を端的に述べる。

「逆にバルドルは戦い方が〈上手い〉ね。あれは、『依頼』でも中々見なかったよ。ただ、あれはバルドル主体で動いている感じだね。それにエイナさんのほうは完全に〈受け〉の戦法だよね、それに前の模擬戦では見ていない技も繰り出していたね。それにエイナさんの持っていた本・・・あれは確実に古具だね」

そう、エイナさんが使用していた古具はまだ何もわかっていない。


「ヘイムダル、観えた?」

蓮がヘイムダルに古具が観えたかどうか確認する。

「いや、観えてはいない。実物を見ない限りは・・・だがな」

「どうする?今から控室に行って観る?」

「蓮の控室に行くのは賛成だけれど、さすがに権能を使うのは野暮じゃないかなぁ・・・」

「だよねぇ・・・ じゃ、敵情視察はなし!!普通に労いにいこっか!!」

そう言って僕らは戦闘を終えたエイナさんたちのところへ向かった。


「エイナさん、楓さん翠波だけど・・ はいってもいい?」

[翠波さんですか、はいどうぞ]

エイナさんが許可を出してくれたので、僕たちは控室に入る。


「エイナちゃん、楓ちゃんお疲れ~ すごかったね、二人とも」

蓮が今回の戦闘の感想を二人に伝える。

「いやぁ凄いね・・・ 一度だけ模擬戦をしたけど・・・それよりもみんな真剣だから正直怖かったよ、まるで命がかかっている感じだったよ」

楓さんが率直な感想を述べ、蓮に質問する。

「ねぇ、昨日戦闘した蓮と翠波に聞きたいんだけど・・・ みんな自分のアクセス権をあげるために、本気の戦闘を繰り広げる・・・怖くないのか?」

(それを聞かれると、難しいなぁ・・・)

僕ら二人は『執行者』として活動しているため、戦闘経験はこの二人ひいては同じ神約科の生徒の何倍もある。それ故に、戦闘に怖いという感情はあまりない。

というか、ほとんどの戦闘が命がけなためその辺が薄れているのかもしれない。


そう思っていると、蓮が・・・

「あたしも怖い時は怖いよ、けどねそれを楽しさに変えているの。強いやつと闘うのは楽しそうじゃん!!」

それを聞いた二人はポカン・・・としている。

まぁ、そうなるよね・・・だって、蓮根っからのバトルジャンキーだし・・・

けれど、次の瞬間

「「プっ・・アハハハハ!!!」」

二人が笑い出した。

「ねぇ、翠波あたしなんか変なこと言った?」こっちに目を向けないでくれないかなぁ・・・

「いや、なんというか・・・蓮さんらしいなぁと思いまして・・・」

「だよな!!恐怖を感じて動けなくても仕方ないよな!!ありがとう、蓮なんかすっきりしたよ」

スッキリしたのか、その後僕たち四人は他愛のない話をしてから帰宅して、次の日の戦闘にそなえた。


♢♢♢♢♢

契約戦書三日目、一戦目は僕が前衛で戦闘したからなのか、今回はこの前の戦闘みたいに蓮が前衛のフォーメーションで戦うことにしている。

(まぁ、実際蓮は後衛させるより前衛で暴れさせた方が確実に勝てるんだよなぁ・・・)

「それで、今回は前衛で暴れてもいいんだよね?」

「うん、むしろ今回は暴れてきて。こっちの戦略をあんまりばらしたくないけど・・・基本的に『執行者』の時の劣化版だからね。それに、本気も出してないから・・・」

「おっけ。あ、翠波あたしも、「あの古具」使うけどいい?」

(まぁ、今回は蓮が前衛だし・・・僕も前回の戦闘で使ったし・・・)

「了解、構わないよ。それじゃあいこうか!!」

そう言って、対戦相手の待つグラウンドへ向かった。


「これより、契約戦書三日目の第一試合をおこなう!!両ペア速やかに自らの契約神を喚ぶがいい!!」

詩菜先生の掛け声と共に僕らはアルテミスとヘイムダルを喚びだし、相手ペアも契約神を喚びだした。

それを確認した詩菜先生が

「それでは・・・はじめ!!」

開始の合図を出した。


開始と同時に、ヘイムダルと蓮が相手ペアへ突っ込んでいく。

「翠波援護よろしく!!」

「了解!!アルテミス!!」

アルテミスに指示を出すと、アルテミスの手もとに一試合目で使用した双銃とは少し違う双銃を構えていた。どうやら、今回は後衛に回ることをふまえて銃身を長くしたらしい。

「撃ち抜きます!!」

アルテミスの双銃から、弾丸が放たれる。もちろん蓮とヘイムダルに当たらないように相手を狙って撃っている。

しかし、相手ペアの契約神はそれを全て躱し蓮とヘイムダルとの接近戦へ持ち込む。

(今回は、後衛に戦力を回さないならこちらの仕事がしやすい・・・!!)

ヘイムダルと相手の契約神の内の一柱の武器がぶつかり、大気を震わせる。

契約戦書二戦目は始まったばかりだ。

はいどうも、作者です。

主人公たちの契約戦書第二戦目です。

今回はガンガン蓮とヘイムダルが前衛で攻めます。

次の話は、蓮視点になりますね。彼女の視点書いていて実は割と楽しいんですよね・・・

まぁ、要所要所でアルテミスがしっかり援護してくれます。

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