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神と人の契約戦書 ~神話と共に人は生きる~  作者: 氷室莱那
第四章 天嵐が舞い 太陽は輝く
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第四章ー⑱

吹き飛ばしたブリュンヒルデが体勢を整えて、再び接近してくる。

「ユピテール!!」

私はユピテールへ近寄らせないように指示を出す。

杖を振るい、風を巻き起こしブリュンヒルデへ放つ。

私も、手もとの本から先ほどと同じように竜巻を放つが・・・

「その攻撃はもう見切っている!!」

竜巻を全て躱しながら、こちらに近づいてくる。


(先ほどのスピードよりも数段速く、こちらの放つ攻撃が捉え切れない!?)

「この距離ならば!!」

少し、思考を巡らせている間にすでにブリュンヒルデはユピテールと私の前に現れ白炎を纏った槍を振るってくる。

「まにあって・・・!!」

私は、手もとの本から竜巻の壁を作り出そうとするが・・・

「そのような壁で防げると思うな!!」

竜巻をかき消しながら、空中へ飛び上がる。

槍に纏っている白炎がさらに燃え上がり螺旋状になる。そして、私たちに振り下ろされる・・・

姫炎・白伐螺旋(ブラン・インフェルノ)!!!』

ドッゴォォォォォォ!!!!!!

「きゃっああああああ!!」

「あああああああああ!!」

直撃をもらい、白炎と共に吹き飛ばされる。


「くうぅぅぅ・・・・ユピテール無事ですか・・・?痛っ」

どうやらあの技に直撃をしたので少し火傷したようだ。

「こちらは無事です。エイナは・・・?」

「少し火傷したくらいかな・・・って言いたいけどさすがに威力は抑えきれなかったみたい・・・あちこち打撲したみたい・・・」

(とっさに竜巻の壁を張っておいてよかった・・・ あれがなければ今頃どこか折れていたかもしれませんね・・・)

「エイナ申し訳ないですが、回復は後でよろしいですか?今はあの神を倒します」

「そうだね」

そう言って、こちらも反撃の為の権能を放つ。


『嵐よ 雷よ 我が天意に従い 槍となり 盾となれ 嵐従えし神殿の丘テンペスタ・パルテノン!!』

現れた荘厳な椅子にユピテールは座す。

それと同時に、いくつもの緑銀色の嵐が雷を纏って発生する。

それを確認したブリュンヒルデは、顔に笑みを浮かべ、槍が纏っている白炎がさらに燃え上がる。

「ようやく権能を使ったか、天空の神!!我が炎が天空に届くか・・・勝負!!」


嵐にひるむことなく、ブリュンヒルデが迫ってくる。

それを確認したユピテールが目を細め、杖を振るう。

それに従うように、嵐はブリュンヒルデを襲う。それを槍で薙ぎ払いながら、こちらへさらに迫ってくる。

「どうした!?この程度では私は止まらぬぞ!!」

さらに迫ってくるブリュンヒルデ、しかしユピテールとエイナの顔に恐怖はない。

(おかしい・・・何故この状況であの二人は落ち着いていられる?まさか・・・)


「今です!!ユピテール!!」

エイナが指示を出した瞬間、さらに嵐が発生する。

その数は、先ほど発生させた数の倍以上の数だ。

「なっ・・・・・」

(しまった!!この権能は守りの権能!!いくら攻撃を仕掛けても、防がれる嵐の城・・・・)

ブリュンヒルデが驚き、足を止める。


「天空はどこまでも高く どこまでも広い あなたの炎では燃やせず届かぬものと知れ」

嵐槍天陣・閃雷フルミーネ・ファランクス!!』

いくつもの嵐が全方位からブリュンヒルデを襲う。

「ぐあああああああ!!!!」

全てが直撃し、ブリュンヒルデがその場で気絶し、倒れる。

「ふぅ~ 終わりましたね。ユピテール」

「傷は大丈夫ですか?エイナ・・・」

「う、うんだいじょ・・痛っ!!」

「やはり無理していますね・・・少し回復しましょう」

『降り注ぐは癒し 与えるは恵 今我らに安らぎを 天より降り注ぎし慈愛レイン・オブ・グレース

ユピテールが詠唱を唱えると、空に白い雲が顕れ黄金の雨を降らせる。すると、エイナの傷がみるみる治っていく。

「ありがとう、ユピテール。楓ちゃんの援護にいけるかな?」

「ええ、まだ大丈夫です」


♢♢♢♢♢

ガキィン ガキィン!!

一方で、バルドルとペルセポネは鎌と槍をさらに激しくぶつけ合っていた。

一度離れたと思うと、バルドルが槍を振るいそこから光の斬撃を放つ。

「ふっ!!」

それに対抗するように、ペルセポネも鎌から黒い光の斬撃を放つ。

「ならば!!」

バチィン!!

二つの斬撃はぶつかり、消滅する。

それを確認したペルセポネが駆けだし、首めがけて鎌を振るう。

バルドルが後ろにバク転をすることで躱し、再び槍を振るい鎌とぶつかる。

「まさか首を狙ってくるとはな・・・」

「フフフ、冥界の女王らしいでしょう?」

「ええ、そうですねっ!!」

鎌をはじき、突きを放つ。

ペルセポネは躱し、後退する。その瞬間・・・

「主様!!」


ペルセポネが声をかけると同時に、契約者がバルドルへ魔力で作られた弾丸を放つ。

「ここで来るか・・・!!楓、頼む!!」

ペルセポネの戦略を予期していたのだろう、バルドルも楓へ声をかける。

「了ー解!!」

楓が剣を両手に喚び出し、相手の契約者へ駆けだし斬りかかる。

「やらせません!!」

ペルセポネが、鎌を楓へ振るう。

「バルドル、今!!」楓が、ペルセポネの鎌を躱し、契約者へもう一度駆けだす。

楓がバルドルに声をかける。それと同時に、バルドルの槍から光があふれだす。

『光よ 我が意に従え 闇を裁く輝光ルクス・ジャッジメント!!』

さらに・・・

『光よ 我が槍に纏いて 無双の一撃を放て!!』と唱えると、槍に光が纏いさらに輝きを増していく。


「動きは止まっている・・・ これならば!!」

ペルセポネが動きを止めたバルドルを好機と見たのか、権能を放とうとするが・・・

「やらせません!!」

ブリュンヒルデを倒したエイナとユピテールが合流し、ペルセポネへと足止めを兼ねた攻撃を仕掛ける。

「このぉ・・・これでは・・・」

ペルセポネは竜巻に邪魔をされ、近づくことが出来ない。

「よくやった!!ユピテール、楓殿!!」

槍の刀身に纏う光が先ほどよりも強く、美しく輝いている。

「これで決める!!『無双輝光・裂尖(グローリー・ノヴァ)!!』

光を纏った槍を前に突き出したまま、ペルセポネへ突っ込んでくる。

「しまっ・・・」

竜巻で足を止められていたペルセポネは躱すこともできず、その一撃を受ける。


「どうする?降参する?」

契約者と闘っていた楓が、降参を促す。

それを承諾した契約者が、首を縦に振る。

確認した詩菜が

「勝者!!明峯・L・エイナ、三守楓ペア!!」

勝者のペアを告げた。

はいどうも、作者です。

最近何故か前書きのネタが無くなってきた・・・(それはどうでもいい)

エイナと楓の戦闘は此処でいったん終了です。あとの戦闘描写は全て主人公サイドの視点です。

ちなみにユピテールの権能はマジで強く設定しています。まぁ、元ネタが元ネタだから・・・

次回は前半主人公サイドとエイナたちの会話があり、その後戦闘に入ります。

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