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神と人の契約戦書 ~神話と共に人は生きる~  作者: 氷室莱那
第四章 天嵐が舞い 太陽は輝く
75/202

第四章ー⑰

今日は契約戦書二日目。

昨日の控室での会話の後、僕たちは学園を出て家に帰った。

生徒会の仕事をしなくてもいいのかと、会長に聞いたところ・・・

「この一週間は生徒会に出なくてもいいぜ。他の役員の戦闘のためのコンディションを整えるのも、会長の仕事だしな」

「そんじゃ、邪魔したな。帰るぞ、彩」

そう言って、彩副会長を伴って控室を出ていった。


「それにしても、今日はあたしたち戦えないんだ・・・」

蓮が、両手を頭の後ろにやり、ふてくされたように言う。

「仕方ないだろ、前日戦闘した生徒は負担が残って、本来のパフォーマンスを発揮できないようでは戦闘にならないから、それを防ぐために連続では戦闘させないようにしているんだから・・・」

「それでも、だよ。というか連続で戦闘なんて、あたしたちにとっては今更なんだけど?」

確かに、『執行者』の任務を何度もこなしているから慣れているのは分かるけれど・・・

「まぁ、そんなことよりどうやら今日のトップバッターはエイナさんと楓さんのペアみたいだ。前回の戦闘とは、違う戦法って言っていたけど気になるね・・・」

そう言っている僕たちの目の前にグラウンドに立っているエイナさんと楓さんがいる。


♢♢♢♢♢

「それでは、契約戦書二日目を開始する!! 各自契約神を喚びなさい!!」

詩菜先生の声が、グラウンドに響き契約者たちの詠唱が響き渡る。

『天空を統べし者 嵐雷を纏いて 我が元に降臨せよ!!ユピテール!!』

『世界を照らすは汝の光 その輝きは勇ましく 敵を討て!!バルドル!!』

ユピテールが白銀の杖を持って召喚され、バルドルが全てが白い槍を持って召喚された。


「エイナ、準備はよろしいですか?」

ユピテールがエイナに声をかけてくる。

「う、うん・・・ 大丈夫だよ。やろう!!ユピテール」


「バルドル、いける?」

エイナとは逆に楓がバルドルに声をかける。

「無論だとも」


「両ペア契約神を喚び出したようだな・・・ それでは契約戦書始め!!!」

開始の合図が出ると同時に、相手の神がこちらに向かってくる。

「先手必勝ってわけ・・バルドル!!」

ガキィン!!

楓が言うと同時にバルドルが飛び出し、相手の神の鎌とバルドルの槍がぶつかる。


「貴様の名を聞いておこうか・・」

急に、相手の神が名を聞いてくる。

「僕の名は光の神バルドル!!貴殿は!?」

「私の名は、ペルセポネ!!貴様たちに死を送るものだ!!」

お互い一度距離をとり、再び武器を構える。

「いざ、尋常に・・・」

「ああ、いざ尋常に・・・」

「「勝負!!」」

バルドルとペルセポネは再び駆けだした。

♢♢♢♢♢


「ユピテール、敵が来ます!!」

エイナとユピテールの方にも、相手の神が己の獲物を持ち向かってくる。

「迎撃する!!」

ユピテールが杖を振るうと共に、風が巻き起こり、向かってくる神を迎撃するために攻撃を仕掛ける。

しかしそれを躱し、接近戦を仕掛けてくる。

ガキィン!!!

杖で、向かってきた神の獲物を受け止める。

「ほう、我の風を全て躱したうえで接近戦してくるか・・・我はユピテール、おぬしの名を聞いておこうか」

「我が名は、ブリュンヒルデ!!いざ尋常に勝負!!」

敵の神ーブリュンヒルデが声をあげると同時に、持っている槍に白色の炎を纏う。

「せえぇぇぇい!!」

ブリュンヒルデが、力任せに槍を振るいユピテールが吹き飛ばされ、グラウンドの壁にぶつかる。

ドゴォォォォォン!!

「ユピテール!!!!」

「この程度では、終わらんだろう。一気に畳みかける!!」

ブリュンヒルデが、吹き飛ばしたユピテールに追撃をかけるために槍を構え、駆けだす。


「やらせません!!!」

それを見たエイナが、手元に本を呼び出し手を振るう。

手を振るうと同時に、炎や氷を纏った竜巻が放たれる。

「あまい!!」

それを見たブリュンヒルデが、竜巻を躱す。

しかし、スピードが落ちたためユピテールが復帰する。

「そこだな!!」

ユピテールが回復し、再び杖を振るい竜巻を放つ。

「いつの間に!?」

ブリュンヒルデが、直撃をもらい吹き飛ばす。


ブリュンヒルデを吹き飛ばし、後退したのを確認しエイナとユピテールが合流する。

「無事ですか?ユピテール・・ 結構痛そうな一撃を食らったように見えましたが・・・」

「ええ、無事ですよ。それに風で衝撃を分散させたのであまりダメージももらっていません」

「そうですか、よかったぁ・・・」

「だが、相手は戦女神の一人ブリュンヒルデ。接近戦なら相手の方が上だ、何とかこちらの結界で戦うしかなさそうですね・・・」

「ですね、とは言っても相手がこっちの結界に入り込んでくれるかどうかですね」

(そう、こっちは権能を展開した瞬間動くことが出来ない。だからこちらは「受けの姿勢」になるしかない。)

「楓ちゃんの方はどうなってますかね?」


♢♢♢♢♢

ガキィン!!ドゴォ!!

バルドルの振り下ろした槍が、ペルセポネの鎌によってそらされ地面にひび割れを作り出す。

ペルセポネが、槍を振り下ろしたバルドルの隙をつき鎌を首にめがけて振るう。

しかし、それを躱し再び槍を振るうが蝶のように躱し、再び距離をとる。

《バルドル、どう?援護するけど・・・》

楓からの念話が届く。援護の提案だ。

《そう・・だな。お願いしようか、多分向こうの契約者もペルセポネの援護に来るだろう。その時に契約者の相手をしてほしい。頼めるか?》

《まっかせて!!それじゃあ・・・》

《ああ、それじゃあ・・・》

《《第二ラウンドの開始だ!!》》

そう言って、バルドルはペルセポネに駆けだし、楓はいつでも援護に行けるように準備を始めた。

はいどうも、作者です。

今回はエイナと楓視点です。

まぁ、あの二人もそこそこメインキャラに近い位置づけなのでたまーに視点になりますね。

まぁ、基本は翠波視点なんですけど・・・

とりあえず、次くらいでこの二人の戦闘は終わり、翠波たちの戦闘になります。

(今思うとこの章なげぇな・・・)

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