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神と人の契約戦書 ~神話と共に人は生きる~  作者: 氷室莱那
第四章 天嵐が舞い 太陽は輝く
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第四章ー⑪

生徒会の書類仕事を終えた週の休みは、ほとんど家で過ごしていた。

その休みが終わり、学園に行くために駅に向かっていた。

「おはよ~う、翠波。今日からだっけ、契約戦書は?」

駅で蓮と合流し、電車に乗った。


「うん、そうだよ。確か今日から一週間だね・・・ 一ペア二~三戦するらしいよ。まぁ、それで『知識の星』へのアクセス権が上がるからありがたいと言えばありがたいけどね・・・」

「正直、戦闘続きで僕はうんざりしそうだよ・・・」

僕がそう言うと、蓮が

「ええ~ なんで?あたしはむしろ今からやる気に満ちているよ!!一週間も戦闘するなんて、最高じゃん!!」

(あっ、ダメだ。このバトルジャンキー、対戦相手になったペア今から謝っておきます。ごめんなさい、おとなしく蓮の生贄になってください)

多分というか、確実にテスト勉強期間での鬱憤を晴らすつもりだ・・・


「そういや、ひとつ聞きたかったんだけどいい?」

心の中で、対戦相手になるであろう人たちに謝罪していると、蓮が質問をしてきた。

「どうしたの、蓮?何か疑問に思うところでもある?」

「疑問というか、確認なんだけど・・・ 会長からは「本気を出すな」って言われてるじゃん。もし、あり得ない話だけれど今回の契約戦書で暴走する契約者が出た場合どうするつもり?」

まさか、蓮がその話をしてくるなんて・・・

(ただ、ここでは話せないな)

「蓮、その答えは学園前の駅に着いてからでいいかな?さすがに電車の中だと誰に聞かれているのかわからないから・・・」

それに気づき、納得したのか頷いて口を閉ざした。


駅について、改札を抜けるなり蓮がさっきの答えに対して回答を求めてきた。

「それで、結局どうするつもり?」

心なしか、少し睨んでる気がする・・・ というか睨んでるよね?


「れ、蓮?何で睨んでるの・・」


「睨んでないし!!で、どうすんの!?」


「どうすんのって言われても・・・ まぁ、本気出すしかないよね『執行者』としての本気を・・・」

それを言うと、蓮もわかっていたのか・・・

「だよねぇ・・・まだ、暴走した神とは出会ったことはないけど、今まで天使、悪魔だってあったんだから神もあるよねぇ・・・」

呆れるような口調で納得した。

「それに仕方ないよね。まだ学園のみんなは本格的な戦闘を知らない、知っていてもこの前の模擬戦で一度戦闘したくらい圧倒的に戦闘経験が少なすぎる。」

「そんなところで暴走した神が顕れ力を振るえば、どうなるか誰でもわかるよ。だったら『執行者』としての本気出した方がいいよね」


どうやら、僕の考えをわかってくれたみたいだ。

「本気を出すとは言っても、古具を使用するくらいだよ。「本気」っていうのはつまりそういうことだから」

それを言うと

「オッケー でも、初めての契約戦書楽しめそうだよ・・・」

蓮は口元を笑みに変えて、楽しそうに学園へ向かった。


♢♢♢♢♢

「これより、契約戦書 神約科の部を行う!!」

詩菜先生が開始を宣言する。


「盛り上がって来たねぇ・・・翠波!!」

ねぇ、蓮なんか、君朝よりもテンション高くない?

「早く戦いんだけど!!早く対戦相手発表されないかな!?」

これ、ダメなやつだ・・ まぁ、戦闘が始まればしっかり戦ってくれるしこのままにしておこうかな・・・


《翠波様、現実逃避はおやめください》

アルテミスが今の状況を見かねたのか、念話で話しかけてくる。

《仕方ないじゃん・・ というかこの状態の蓮は『執行者』の時も見たことないんだよね・・・》

《そういえばそうでしたね・・・》

そんなことアルテミスと話していると・・・


「では第一日目、第一試合目を発表する。西側からは天華翠波、草川蓮ペア!!」

まさかの一試合目からになるとは・・・・

詩菜先生の発表を聞いた瞬間

「よっしゃあ!!!!!!!きたぁー!!」

蓮がその場でガッツポーズをしながら、歓喜の声をあげる。

「蓮、さっさとグランドに行くよ。戦闘準備しておかないと」

「了解、了解」

蓮を落ち着かせて、グラウンドへ向かう。


グラウンドに着いた僕たちは作戦会議を始める。

「それで、まだ相手ペアわかってないけど、どう動くつもり?」

「どう動くもなにも、今回はフォーメーションBを主体で動こうと思うよ」

そう、前回の模擬戦で僕らの契約神は知られているので権能と逸話を無視した戦い方で行こうと思う。

まぁ、これも『執行者』の正体をばれにくくするために戦闘方法を色々変えているから出来ることなんだけどね・・・

「りょーかい。でもその戦い方って結構そっちに負担かかるよね?」

そう、この戦い方は本来後衛であるアルテミスが前衛で動き、逆に前衛であるヘイムダルが後衛に回るのだ。

「でもこのフォーメーションもたまには使わないと『依頼』の時動けなくなるし、それに・・・」

僕はもっともらしい理由を言って言葉を切る。

「それに・・・?」

言葉を切ったのを訝しんで、蓮が聞いてくる。

「たまには僕も前衛で暴れたい!!」

「絶対それが理由でしょ・・・」

蓮が呆れた顔をした。

「ただし、次の戦闘はあたしが前衛だからね!!おっけー!?」



どうやら作戦会議をしている間に決まったようで、対戦相手のペアがグラウンドに来ている。

「それでは各自契約神を喚び出しなさい!!」


それじゃあ、行きますか

『其は闇を浄化せし蒼銀の月 その輝きをもって 全てを撃ち抜け アルテミス!!』

『虹の橋を守りし番人 今黄金と共に現れよ ヘイムダル!!』

アルテミスとヘイムダルが顕れる。


「あれ、アルテミスその手に持ってるのって・・・」

「ええ、拳銃ですよ。とはいってもこの世界の物ではなく、私の弓を改造しただけなのですが・・・」

「そんなことできるの?」

「出来ますよ。とはいってもこれは権能ではなく、ただ単に私が持つ弓が私の意思に反応してくれたというだけです」

な、なるほど・・・

「気を取り直して、アルテミス作戦は分かってる?」

「無論です」


蓮の方も

「ヘイムダル作戦わかってるよね?」

「ああ、わかってるよ。今回は後衛だろ?」

「なら、いいや」

と確認をしていたようだ。


「それじゃあ・・・」

「うん、それじゃ・・・」

グラウンドにいる全員が戦闘態勢をとる。


「契約戦書開始!!」

詩菜先生の掛け声と同時に、僕とアルテミスは相手ペアに向かって走り出した。

はいどうも、作者です。

すいません、戦闘パートまで行きませんでした!!

次話は確実に戦闘パートなので・・・


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