第四章ー➄
最近寒いのか、あったかいのかわからないですね。
冬とは一体何だったのか言いたくなってくるんですが、マジで何なんですかね・・・?
お店を開いてから、数時間後・・・
「ありがとうございました~」
お客さんが、古具を買って出ていく。
売られている古具は全て、安全なものばかりだ。
「翠波~ この古具の値段ってどれくらいだっけ?」
蓮が、今店頭に出した古具の値段について聞いてくる。
「少し待ってね。その古具は確か・・・」
蓮が聞いてきた古具の値段を調べようとすると・・・
「翠波君~ こちらのお客さんがこの古具について聞きたいらしいんだけど・・・」
フレイヤが困ったように言ってくる。
「少し待って!今の作業が終わったら対応するから!!」
お店は日によってはそこそこ繁盛するので、シフトによって人手が足りない時が多々ある。
(なんで今日に限って人手がたりないかなぁ!?)
「よし!! 蓮、値段調べ終わったよ。今そっちの端末に送ったから確認お願い!!」
(次は、フレイヤのお客さんの対応だな・・・というか、能力に関しては一度所有者になって時点でわかるものなんだけどなぁ・・・)
そんなことを考えながら、フレイヤが対応しているお客さんの方へ向かう。
「フレイヤ、来た・・よ?」
フレイヤが呼んだ場所に行くと、そこには
「店員さん!!この古具ほんとに売り物なんですか!?というか、ほんとに買ってもいいんですか!?」
そこには、何故か興奮しているエイナさんと
「ちょっ!?落ち着いてください、お客様!!」(この子、物静かな子って翠波君から聞いていたんだけどなぁ~?)
何故か混乱しているフレイヤがいた。
(何この状況・・・というか、何でこのお店にエイナさんがいるの!?)
「まぁ、さすがに助けないとね・・・・」
そう呟いて、僕は二人の方に近づいた。
「落ち着いてください、お客さん。うちの店員が困っていますので、僕が対応しますよ」
その声に気付いたのか、二人は僕の方に首を向ける。すると、一人は驚き、もう一人は安堵したような表情になる。
「す、翠波さん!?どうしてこのお店にいるんですか!?」
「どうしてって・・・ここでバイトしてるんだ。ああ、あなたは他のところをお願いします」
《フレイヤ、他のところ頼むよ。閉店間近だけど、気を抜かずにね》
フレイヤに念話を使いながら、仕事仲間のように話す。
「わかりました、あとはお願いします翠波君」
《了解よ。それにこれでもそこそこ長く此処でバイトしてるのよ?翠波君こそ、気を抜かずに・・・ね》
フレイヤも意図が伝わったのか、同じように返事をして他の場所に向かう。
「それで、聞きたい事って何かな?エイナさん」
《了解だよフレイヤ》
「そ、そうでした。どうして、この古具たちが売っているのか疑問に思って・・・」
そう言って、エイナさんが気になる古具に指を指す。
その先には、本の形をした古具と巻物の形をした古具がある。
「ええ、あの二つの古具は二つともレプリカだよ」
そう、本物はいまだに手に入っていない。というか、レプリカを黎芭さんはよく仕入れてくる。
(まぁ、レプリカと言っても作られたのはそのもとになった古具と同時期らしいんだよね・・・・)
「そ、そんなレプリカなんて・・・・」
物凄くがっかりしているのが目に見えて分かる。
頭もたれて、肩を落としている。
なんか、申し訳ないな・・・
「ま、まぁレプリカと言ってももとになった古具の能力の一部は持っているらしいから、そんなのでよければ・・・」
「い、良いんですか!?もとになった古具の能力を知っていますけど、普通は買えるものじゃないですよ!!レプリカだからって、こんな値段で売るなんて・・・」
それを聞いたエイナさんが頭をガバッと上げて、驚いたように聞いてくる。
すこし、この二つの古具を買うのに迷っているようだ・・・
(ここは、少し一押ししてあげようかな・・・)
「大丈夫だよ。それに、いつまでもここに置いておくよりも使いたい人のところに行ってもらいたいからね」
「わ、わかりました!!私この古具二つとも買います!!」
「わかったよ。それじゃあ、レジはこっちだからついてきてね」
僕は古具二つをもってレジに向かい、その後ろエイナさんがついてくる。
♢♢♢♢♢
「またのお越しを~」
蓮が最後のお客さんを見送って、ドアに掛けてある札を「OPEN」から「CLOSE」に変えてドアを閉める。
その後に、僕たちが座っている椅子の近くに来る。
「ふぃー 終わった~ なんか今日結構お客さん多くなかった?」
蓮がやり切ったようにノビをして僕とフレイヤに聞いてくる。
「ええ、そうね。いつもよりは多く感じたわ。それに、なんかものすごいお客さんが一人いたのよねぇ・・・」ハァ~
ため息交じりで愚痴をこぼす。
「ああ、エイナさんだよね・・・?なんかすごかったよね。それに、僕が対応した時も物凄く驚いてたし・・・」
「そりゃそうでしょ。だって、同級生がこんなところでバイトしてるなんて思わないでしょ・・・」
それはそうだ・・・
「そんなことより、お店閉めたしご飯食べないかしら?」
フレイヤがお腹がすいたのか、夜ご飯を食べようと提案してくる。
「あたしも賛成ぃーー!!もう、お腹ペコペコ」
蓮もフレイヤに同調して、言ってくる。
「今、黎芭さんとメティスさんがご飯作ってるみたいだから少し待とうか」
そういう僕も結構お客さんが来たので、お腹はすいている。
そんなことを言っていると・・・
「みんなご飯できたよー 今日は三人いるから、結構多めに作ったからみんないっぱい食べてね~」
黎芭さんが、笑顔で両手に料理のお皿を持って、こっちに近づいてくる。
「まだまだ、料理はあるぞ。黎芭ー頼むぞー」
「はーい」
僕たちの前にある机に料理を置いて、メティスさんが呼んだ方に行く。
その後それを何回か繰り返して、全ての料理を運び終えた後に黎芭さんとメティスさんも席に着いて、ご飯を食べ始める。
「それで、黎芭さん。今日の何時ごろ『機関』との報告会があるんですか?」
食事中だけれど、この後にある報告会について質問する。
「大体十一時ごろだね。まぁ、こちらのデータも渡すから少し長引くかもね・・・」
「わかりました。あとでアルテミスもこちらに喚びますね」
「うん、お願い」
「ねぇねぇ、今回の報告会って生徒会の人達も呼ぶの?」
僕が疑問に思っていたことを蓮が聞いてくれる。
「呼ばないよ。今回は実際に戦闘した私たちだけだね」
蓮の質問に黎芭さんが答える。
そんな話をしている間に、全員夜ご飯を食べ終える。
「それじゃあ、報告会の準備しよっか」
そう言って、報告会の準備をし始めた。
はいどうも、作者です。
今回は翠波たちのバイト風景を書いてみました。
基本的に翠波君はしっかりと働いています。
それと、黎芭さんのお店は古具が本当に色々売っているので、見に来る人も多いです。
〔そんなことより、私の出番はこの章であるんですか?〕
な、何でまたいるんですかワルキューレさん!?
〔そんな事より、あるんですか・・・・?〕
そ、そこは何とも言えません!!
〔また前のように後書きに出てきますので・・・〕
なんで!?




