第三章ー⑲
ヘイムダル視点です。
蓮の時より長くなるかもです。
というか、今回の章長いな・・・
ヘイムダルは、自らの主『黄昏』が放った銃声に、疑問を持っていた。
(何故、蓮が俺の背後に撃った?聞くしかないか・・)
「『黄昏』!?何を!?」
「気にしないで!!いいから、そのまま突っ込んで!!」
(まさか、もう一人の捕縛対象が俺の背後に潜んでいた!?)
(それに気づいたか感づいた蓮は、もう一人の捕縛対象と一人で戦う気なのだ。だったら、それに応えねばな!!)
そして、ギアを上げて魔使者が喚び出した悪魔の軍勢に突っ込んだ。
♢♢♢♢♢
ヘイムダルは、すぐさま悪魔の軍勢に斬りかかる。
「おぉぉぉらぁぁぁ!!」
剣の一振りで、十体以上の悪魔が消滅する。
しかし、それにひるむ様子もなく悪魔たちは群がってくる。
「こんな木っ端悪魔どもが何体束になろうとぉ!!」
再び剣を振るう。
「俺のぉ!!敵じゃねぇぇ!!」
もう一度、剣を振るう。
それだけで、軍勢は数を減らしていく。
「やはり、強いな・・・」
狙撃銃を構えたまま悪魔が佇んでいる。
いつでも、ヘイムダルを狙い撃てるように準備をしている。
「ああ、だがこちらにはたどり着かせないさ。それに、お前が一発撃ち込めばこちらは逃げ切ることが出来る」
魔使者の男は手を空中にかざしながら、自らの契約悪魔の配下を召喚し続ける。
「奴に接近戦は不利か・・・ ならば・・」
ヘイムダルは、依然として悪魔の軍勢を蹴散らしていく。
「オラオラオラァ!!道を空けやがれぇ!!」
剣を振るいながら、捕縛対象の悪魔たちに向かって進み続ける。
しかし、軍勢を半分ほどに減らした時点で、軍勢の悪魔の動きが変わる。
「あん?なんだ急に動きが変わりやがった・・・」
訝しんでいると・・・・
ドォォン!! ドォォン!! ドォォン!!
魔法が飛んできた。
「マジか!?くそっ!!呼び出す悪魔の種類を変えてきやがった!!」
ここにきて、ヘイムダルの足が止まる。
「ここまで、魔法が飛んでくると『戦令の音色』も吹けやしねぇ!!」
「足をとめたぞ・・・ 撃て」
魔使者が指示を放つ。
「了解・・・全てを溶かし 全てを苦痛へと誘え 『毒閃汚・弾零』!!」
禍々しい色の弾丸が狙撃銃から撃ちだされ、ヘイムダルへ放たれる。
ヘイムダルに着弾し、毒々しい瘴気がヘイムダルにまとわりついた。
ヘイムダルが魔法を盾で防ぎつつ、躱しながら進もうとしていると・・・
「くそ、このままじゃ・・・ がはっ!!」
背中に弾丸を受け、鎧に毒の瘴気がまとわりつき、ヘイムダルを蝕み始める。
「しまっ・・・た・・・」
毒の瘴気に耐えられず、ヘイムダルは膝をつく。
「命中した。油断はするなよ・・・」
命中したのを確認し、魔使者に報告する。
「ああ、今のうちに配下の悪魔に蹂躙させる」
剣や槍、棍棒を持った悪魔を喚び出しヘイムダルに向かわせる。
「さすがに・・油断したか・・・ けど、こんなもので俺が倒されると思ったら大間違いだぁ!!」
立ち上がり神力を解放し、自らにまとわりついた瘴気を振り払うように、風を巻き起こす。
「こんな感じで、俺を倒そうとしたのは褒めてやるよ。だがなぁ、しょせんそれは暴走で得た力なんだよぉ!!」
吠えながら、再び悪魔の軍勢に駆けだす。
魔法を躱し、進行方向を防ごうとする悪魔を薙ぎ払っていく。
「なるほど、自らの神力を解放したか・・・ だがそんなことをしようともこちらの狙撃は避けれまい・・・」
もう一度、ヘイムダルを毒の瘴気に堕とすために力を注ぎ込む。
「まだ、こちらの位置はばれてはいないはずだ・・・ これで片をつけるぞ!!」
「ちっ!!敵は位置がばれてねぇとでも思ってんだろうな・・・」
悪魔を薙ぎ払いながら、ヘイムダルは呟く。
(確かに、位置をいまだに把握はしてねぇ・・・だが方法はあるんだよ!!)
「対象はさっき弾丸をくらった空間 今見透かすは世界 ここに輝け 『世界を見張る者!!』」
左目のモノクルが輝き、ヘイムダルに情報が入ってくる。
先ほど放たれた弾丸の情報、放たれてきた角度などを見通した。
「なるほどな・・・ 対象は後ろだったか・・・ しかもこの弾丸、瘴気を込めてやがるか・・・」
「鎧にくらったから、セーフだったが生身だったらやばかったな・・・ だが位置は分かった、もう逃さねぇ!!」
そう言って、突っ込んでいた軍勢に背を向け、対象がいるであろうは背後にあったビルに駆けだした。
「主人よ、やつがこちらに向かってきているぞ!!もしや、位置がばれたのでは・・」
構えをとき、ビルから逃げる準備をし始める。
「いや・・ここは迎撃だ。いまだに数はこちらが有利だ。ならば、ここで叩く!!」
魔使者の方は、迎撃をする方にシフトしたみたいだ。
「いいだろう。その意思に従おう。それにこちらはクラスアップしている、ならば恐れることは何もない!!」
狙撃銃を手元から消し、拳銃を二丁顕現させ、ビルから飛び出しヘイムダルに向かっていく。
「ようやく出てきやがったか!!」
ヘイムダルは、対象の悪魔が出てきたのを確認し、走るスピードをさらに上げる。
「貴様はここで仕留める!!ゆくぞ、我が配下の悪魔たちよ!!」
喚び出されていた配下の悪魔たちは、その号令に従い、魔法を撃ち込み、剣などを持っている悪魔はヘイムダルに走り出す。
剣が輝き悪魔が薙ぎ払われ、毒の弾丸が飛び交う。
ズシャア!! ダァン!! ダァン!!
「第一ラウンドは終わりだ、第二ラウンドと行こうぜ!!」
今ここに、ヘイムダルと悪魔たちの第二ラウンドが始まった。
どうも作者です。
ヘイムダルの戦い始まりました。
敵は、狙撃キャラです。ぶっちゃけヘイムダルと相性最悪です。
しかも、一応権能に配下の軍勢呼べるのでそれを契約者が使っています。
だから、安心して狙撃していたというわけです。
次回はさらに戦闘が激化します。お楽しみに!!




