第三章ー⑯
メティス視点です。
戦闘描写がむつかしい・・・(´;ω;`)
時間は、『戦智忠言』を発動し終えたところまで、戻る。
「さて、妾もそろそろ攻めるかのぉ」
戦いの最中だというのに、妾はのんびりしていた。
「なに、余裕かましてんだぁ!!」
風を固めて、球状にして放ってくる。
「血ィぶちまけなぁ!!」
悪魔は、風を竜巻にして放ってくる。
挟まれた形になっており、逃げ場所はない。
しかし、落ち着いて・・・
「まぁ、それも『予想』の範囲内じゃのぉ」
まるで、その行動をわかっていたように、竜巻を盾で防ぎ、球状の風を躱していく。
竜巻は盾が防ぐと同時に消滅し、球状の風はあらぬ方向にぶつかり、瓦礫が吹き飛ぶ。
「なにッ!?何故、よけられた!?」
「完璧なタイミングだったはずだ!! 奴はこちらを見ていなかった!!」
妾は、攻撃が放たれたとき、敵二人の方を見ておらず、のんびりしていたのだ。それなのに避けられたことに苛立っておる。
「もう、おぬし等の攻撃、戦術は分かり切っておるよ」
まぁ、言っても意味は分からぬだろうな・・・
「なにを言っている!!たった一度や二度俺たちの技を見たくらいで、わかるわけがねぇだろう!!」
「そんな戯言はぁ!!これをよけてから言いやがれぇ!!」
再び、技を放とうと力を溜め始める。
悪魔は手を前に出し、そこに風が生み出されていく。
契約者は球状の風をいくつも作り始める。
「ふむ、そのパターンか・・・ 一番勝ち目のないパターンで来るとは・・・・」
妾は呆れたように、ため息を吐く。
(なぜ、暴走した者、ムキになった者は自ら首を絞めに行くのかのぉ?)
どんどん、風は勢いを増し一つの嵐を作り出している。
これをよけた場合、街が壊滅しかけるのは確定だろう。
それほどまでに、嵐は強い力を秘めている。
(かと言って防ぐのも妾に負担がそこそこかかるんじゃしのぉ・・・・)
「仕方あるまいか・・・ まぁ、キャビアートの予想にもこれが最適とは出ておったしのぉ・・」
そう言うと、手に持っていた盾をしまい、メティスは力を溜め始める。
その瞬間、相手の契約者の球状の風がメティスに向かって、放たれる。
(妾の動きが止まるのを狙っていたのじゃろうな・・・・)
「じゃが、甘いのぉ・・・」ニヤッ
パァーン!!
銃声が響くと同時に、向かってきていた球状の風は消し飛んだ。
「そんな馬鹿な!!奴は盾を持っていない、それなのに何故こちらの攻撃が消される!?」
契約者は、今起きたことを認められないのか再び球状の風を消滅させられた分作り始める。
(さすがはアルテミスじゃの・・)
「では、やるか・・・」
「全てを貫く戦女神の槍 我が元に来たりて 光輝け!! 『智神閃槍陣!!』」
妾の背後に、白く光り輝く槍が無数に顕れる。
(おー おー 驚いておる、驚いておる)
敵二人が、愕然とした表情をしておるのぉ~
「は、はったりだ!! 所詮数だけのハリボテに違いねぇ!!」
悪魔が、戸惑いながらも嵐の力を溜めるのを辞めない。
「ハリボテかどうかは試してみるかの?」
ほぉ、少しお灸をすえねばならんのぉ・・・
「終わりだぁ!!『嵐魔・獄影』!!」
悪魔が、嵐を放ってくる。そこへ契約者が
「こいつもくらいなぁ!!『星風乱!!』
球状の風を先ほど多くの数で放ってくる。
「なかなか、強い権能じゃのう・・ じゃが、暴走しているからこそというのが・・・惜しいのぉ」
「鍛えれば、これ以上に強くなったじゃろうに・・・」
背後の槍がさらに光り輝き、力が込められていく。
「終わらせるぞ・・『収束せよ 戦女神の槍!!智神閃槍陣 一の陣 光輝破閃槍!!』」
無数の槍が収束され、二本の槍が作り出される。
背後の無数の槍が二つになったため、二本の槍は物凄く輝いている。
「撃ちぬけ、発射!!」
妾が手を振るうと同時に、槍を撃ちだす。
ドガァァァァン!!!!!
♢♢♢♢♢
「くそ!!相打ちかっ!!」
「だが、まだこちらの方が有利だ!!もう一度力を溜めろ!!」
悪魔が力を溜めようとすると・・・
「相打ちとは甘いのぉ」
「なにっ!?」
声がした方に目を向けると、そこには撃ちだされた槍と同じものがメティスの背後に一本残っていた。
「あの嵐や風は一本で、相殺できたぞ?」
余裕綽綽の表情をしている。
気に食わなかったのか、再び風を放とうとする。
「遅いのぉ」
メティスが再び槍を放つ。
「ぐはぁぁぁ!!」
契約者が撃ちだされた槍を受け、吹き飛ばされる。
死んではいないようだが、気を失っている。
「きぃぃさぁぁまぁぁ!!」
悪魔が契約者を吹き飛ばされて、激昂したのか拳に風を纏って突っ込んでいく。
「接近戦すれば、妾に勝てると思っておるのかのぉ・・・ 甘い甘い」
そう言って、メティスの手に背後にあった槍が顕れる。
メティスも走りだして、悪魔に向かっていく。
ガキィン ガキィン ドゴォ!!
槍と風を纏った拳がぶつかる。しかし、一瞬のスキをついてメティスが悪魔を蹴り飛ばす。
「くっそ!! この女神接近戦もつえぇなんて・・」
「だから言ったじゃろ? 接近戦すれば勝てると思っているのか?と」
槍を肩でトントンしながら、悪魔をおちょくる。
「うるせぇ!! これで終わらせてやらぁ!!」
拳に纏った風が嵐になる
「くらいやがれぇ『風墜嵐拳!!』」
「暴走しておるのか、もう正気を保てていないのか・・・ 実力差がわからぬとは・・・」
少し悲しみの表情をして、すぐに表情を戻し
『我が手に来たりし戦女神の槍 我が身を閃光とし射貫け!!智神閃槍陣 二の陣 裂光戦神尖!!』
チュドーン!!!!!
技がぶつかり合い、轟音を出し煙が舞い上がった。
煙が晴れると、立っていたのはメティスだけだった。
「ふむ、一の陣 二の陣を使ってしまうとは妾もなまっていたのぉ~ 黎芭の事を言えんわい」
そう言いながら、通信をつなげる。
「オペレーター こちらメティス。状況はどうなっておる?」
【こちらオペレーター 『知啓』はメティスさんより少し早く状況を終了しました。現在そちらに捕鎖官たちを手配しました。他の二人『黄昏』と『月穣』はいまだ交戦中です】
「承知した。一応妾も今いる場所で待機をしておく、それでよいな?」
【ええ、いつ対象が目覚めるのかもわからないので・・・】
そう言って、通信が切れる。
すぐに、捕鎖官たちが到着した。
「お疲れ様です、メティス様。今回はこちらの不手際で・・・」
到着してすぐに頭を下げてくる。
「よいよい、暴走する契約者が六人じゃろ?仕方あるまいて、じゃが、おぬしらはまだ死んでおらぬ。これを糧として精進するんじゃぞ」
「「「「はい!!ありがとうございます!!」」」」
メティスに感謝を述べ、気絶している対象を捕縛していく。
それを見届け、夜空を見上げながらメティスは呟く。
「さてさて、他の二人は大丈夫だとよいのだが・・・」
どうも作者です。
メティスと『知啓』コンビの戦闘が終了しました。
お二人とも強かったでしょう?少しなまっていてこれですから・・・
まぁ、今回の相手が暴走していたっていうのもあるので・・・
さて、メティスの権能『智神閃槍陣』ですが、正直結構欠点あるんですよ。
詳しくは言えませんが、一つだけ。メティスの目線の先にしか撃ち出されないので、一度撃ちだされた槍の軌道変化は確実に無理です。他にも欠点はあるんですがそれは後々の話で・・・
それでは、次回もお楽しみに!!




