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神と人の契約戦書 ~神話と共に人は生きる~  作者: 氷室莱那
第三章 豊穣と銀月は輝く
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第三章ー⑭

さてさて戦闘開始です!!

【こちら『執行者』聞こえますか?こちら『執行者』】

隊長がつけているインカムに彩の声が響く。


「む、『執行者』のオペレーターか・・ いつもとずいぶん声が違うが、どうしたのだ?」

隊長は、『知啓』ー黎芭の声を知っているため違和感を持ったのだ。


【今回から、『執行者』の協力者となったものです。いつもオペレーターをしている者は、今回『知啓』として『黄昏』と『月穣』と共に前線へ出ています】


「そうか。なら、こちらの現状を彼らに伝えてはくれないか?」

隊長が、『執行者』たちにこちらの状況を伝えるよう、彩に伝える。


「隊長!! 俺たちはまだやれます!!」

「そうです! それに、今回の相手は普通じゃない!!」

それを聞いた捕鎖官たちが口々に「まだ自分はやれる!!」と訴える。


「わかっている、だから彼らの力を借りねばならんのだ!! それに、お前たちは犬死するつもりか!?」

隊長は一喝で彼らを黙らせ、説得する。

「それに、彼らが来てもまだまだ俺たちのすべきことはたくさんあるんだ。それまで、体を少し休めておけ。わかったな!?」


『了解!!!!』


「ということで、こちらは少し休ませたら、すぐさま三手に分かれて彼らの援護へ向かう。その時はこちらから通信を送るため、敵の位置情報の共有をお願いする」

ひと段落着いたのか、彩に通信する。


【了解しました。こちらも今しがた、『執行者』たちが三手に分かれました】


「了解した、「ご武運を」と彼らに伝えてくれないか?」


【わかりました。それと、敵の詳細情報などは持っていないでしょうか?】

彩が、隊長に聞く。


「すまない、こちらも持っていないんだ。言えることがあるとするならば、全員男性ということぐらいだ」

隊長が、申し訳なさそうに答える。


【いえ、それだけでも助かります。ありがとうございます】

【では、私は彼らのサポートに戻ります】

プツンッ

そう言って、彩は隊長との通信を切った。


「頼むぞ、『執行者』たち・・・」


♢♢♢♢♢

ひとりで、逃げた契約者を追っている『知啓』ー黎芭に通信が入る。

【『知啓』聞こえますか?】


「はいは~い聞こえるよ~」


【まもなく、対象に接敵します。こちらに、情報のアドバンテージはありません。ご注意を・・・】

【それと、捕鎖官の隊長から情報と伝言が・・・】


「なになに?」


【敵は全員男性だそうです。そして「ご武運を」と伝言を預かっています】

それを聞いて黎芭は少し笑顔になって

「なら、期待に応えなくっちゃね!!」

追う速度を上げた。


♢♢♢♢♢

「さてと・・・ こちら『知啓』対象を確認、これより戦闘に入るね」

私は、対象の暴走している契約者は見つけ、オペレーターとアルテミスさんに通信を送る。

返信はない。まぁ、戦闘に入るって通信は送ったし、何かあったらすぐにわかるでしょう。

(敵は二人・・・ まだ契約天使、契約悪魔を喚ぶ様子はない・・・ むしろ逆!?すでにいるとしたら・・・)

そんなことを考えていると・・・


「見つけた、見つけた。俺たちを追ってきた馬鹿なやつ」

ハッとして後ろを見ると、下半身が何かの獣のような悪魔が私たちを見ていた。


(しまった!!すでにここら一帯は敵の結界!!)


「だな。悪魔と組むのは癪だが我が主の為だ、死んでもらうぞ!!」

天使もこっちを見つけ、高速でこちらに迫り、手に持っている双剣で攻撃を仕掛けてきた。


だけど、焦ることなく私は

「メティス!!」

彼女の名を呼ぶ。


「その指示を待っていたぞ!!『知啓』よ!!」ガキィィンン!!

私の後ろから顕れ、左手に持つ盾で双剣による攻撃を受け止める。

その音が響いたのか、敵の契約者の二人もこちらに気付く。


「くそっ!!いつの間につけられていたんだ!?」

「だけど、見ろよ?たった二人だぜ、神約者っぽいけど、こっちは二人だ。それに、俺たちはクラスアップもしている。今までにないいい心地だぜぇ?」

「だな、いくら神約者だろうとクラスアップした俺達二人がかりに勝てるわけがねぇ!!やっちまいなぁ!!」

そう言うと、彼らの指示に従った悪魔と天使はさらに力を増した。


「メティス!?まさか、暴走しているから!?」

少しずつ盾が双剣に押されている。


「さすがに、暴走している奴等じゃ少しばかり押されるのぉ。仕方ない・・・か」


「なるほど、暴走しているからほとんどの能力が底上げされてるんだ。それによって天使と悪魔がこれほどまでに神に食いつくことが出来るんだ。だったら・・・」

メティスなら、この作戦確実に成功できる!! それにメティスの『あの権能』を使うには、これが確実だし・・・

「メティス!!すべての攻撃を受け流して!! その間に、私は情報を集める!! その後キャビアートを私に!!」


その指示を聞いてメティスは

「了解じゃ!! じゃが敵は二体じゃ、それに敵の契約者たちもおぬしに攻撃を仕掛けるぞ?それを防ぐことはかなわぬ!!それでも良いか!?」


「構わないよ、それに相手の契約者たち弱いもん」


「確かに、そうじゃな!! それにこやつらも自分の強さに振り回されているだけじゃ!!」


メティスの一言が聞こえたのか、相手の契約者は頭に血がのぼったのか、こっちに叫んでくる。

「調子に乗ってんじゃねぇぞ!! こっちは四人なんだ!!半分の二人で、俺たちに勝てるかよ!!」

「それに、今の俺たちは捕鎖官よりも強い!! その力を見せてやれ!!」

敵が指示を出すと天使と悪魔が再び攻撃を仕掛けてきた。

先ほどよりも、力が込められている。


「それじゃあ、メティスお願いね」

「おぬしも気を付けるんじゃぞ」

メティスが盾で防ぎ、受け流す。

それを見ながら、私は手にメティスの槍を二つ生み出す。

「さぁ、やろうか?」

そう言って、私は敵の契約者に駆けだした。

どうも作者です。

さあさあ、始まりました暴走契約者たちとの戦闘。

トップバッターは『知啓』ー黎芭さんです。

まぁ、本来は裏方の人ですが実はがっつり戦えます。

それがこの話の最後ですね。

実は二槍流です。しかも槍も普通の槍ではなくメティスが使う槍を借りているので、物凄く強いです。

次回も黎芭さんの視点です。



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