第三章ー➄
はい、会議は今回で終了します。
ちなみに、全員の契約神や天使、悪魔ですが会議には入らず、全員以外お茶会をしています。
「どう思うよ、この事件」
蒼架が他の三人に問う。
「どう・・・とは」
「何が原因で、違法で急激なクラスアップが起こっているのかっていうことだよ」
「草川は、薬はなかったと言っていたな・・・ ならば、装置を使っているという線はないだろうか?」
岡林が蒼架に「ならば・・・」というように問いかける。
「装置こそあり得ねぇんじゃねぇか?そんなものをいつまでも持ち歩くわけには行かねぇだろ。それに、そんな装置があるなら今頃あいつらが手掛かりをつかんでるだろ」
その問いかけに対して、真央ははっきりと否定する。
「だよなぁ、装置があるなら真っ先に俺らの眼前に実物があるよなぁ・・・」
三人は、具体的な原因が思いつかず頭をひねりながら思い悩む。
「では、権能を使ったという説はないでしょうか?」
そこに、彩がふと思いついたようにつぶやく。
「権能を使っ・・・ただと?」
「はい。権能なら、たとえ遠くにいようとも条件次第では発動も可能であり、たとえ調べられようとも痕跡には残りません」
「けどよぉ、権能を使ったっていう記憶は残るぜ?草川がさっき言っていたように、ヘイムダルの権能のひとつは過去の記録まで見通せるんだぜ?それなのに、その痕跡を見つけられないっていうのはおかしな話じゃねぇか?」
その意見を、蒼架はバッサリと切る。
そうして、生徒会役員だけでの話し合いは、無限ループにはまっていく。
♢♢♢♢♢
一方そんな様子を見ていた僕たち『執行者』組と詩菜先生はというと・・・
「まぁ、そうなるよね~」
黎芭さんはまるで体験したかのように、話す。
「お前たちもあんな風になったのか?」
詩菜先生が黎芭さんに、僕たちが相談した時の様子を聞いてきた。
「うん、そうだね~ 私たちも最初は「権能を使った」や「装置を使って引き起こした」などの意見が出たけど・・・」
そこで、黎芭さんは言葉を辞める。
「けど・・・ なんだ?」
詩菜先生が、聞いてくる。
「ううん、何でもない。こればっかりは自分たちで気づいてもらわないとね。まぁ正直、思いつかない可能性の方が高いからね~」
黎芭さんが彼等じゃまるで思いつけないかのような発言をした。確かに、僕たちの時も思いつくものが時間がかかったけど・・・ それに、ここでバイトや『執行者』の『依頼』をやっていたから思いついたことであって・・・
そんなことを考えていると・・・
「よし!!これだ!!これで、行くぞ!!」と蒼架会長の声が聞こえてきた。
「おっ、どうやらまとまったみたいだね。黎芭さ~ん、会長たちをこっちに呼んできてもいい?」
「うん、呼んできてくれる~」
「わかったー」と蓮が生徒会の面々を呼びに行く。
「さてさて、どんな考えを思いついたのかな~」
黎芭さんは楽しそうだ。
「あやつのあんな顔を見るのは久々じゃのう・・・」
メティスさんがしみじみと言う。というか・・・
「いたんですか?メティスさん」
「最初からここにおったわ!! 妾が話さなかっただけじゃ!!」
いや、そんなこと言われましても・・・ 気配ないのかってくらい静かだったので・・・
♢♢♢♢♢
生徒会の面々がこっちに来て、僕たちに話し始める。
「私たちが考えた結果、この事件の原因は何らかの装置と何らかの権能が複合された物によるものだと考えました」
「へぇ~、何故そう思ったのか聞かせてもらってもいいかな?」
蓮が、彩先輩に問いかける。
「それについては、俺から説明しよう」
岡林先輩が話し出す。
「最初は、装置が使われたと考えたのだがもし、それが使われた場合すでにその装置をお前たちが見つけているのではないかと反論があった」
「ならば、何らかの権能が使われたのではないかという意見が出たのだが・・・」
出たのだが・・・?
「それなら、草川のヘイムダルの権能で見えていなければいけないだろうという反論が出てな・・・」
「ここからは、俺が話すぜ」
岡林先輩から蒼架会長が引き継いで話す。
「ヘイムダルの権能を疑っているわけではないんだがな、それでも「観え」なかったってことはつまり権能も使われていないことだろ?」
「で、最初に薬物は使われていないって話になっただろ?てことは、何らかの装置と何らかの権能の複合された物ってわけだ。どうだ?」
なるほど、そんなことを思いついたのか・・・
「なるほどなるほど・・・ うん、面白いことを思いついたね~」
黎芭さんは楽しそうな声色で、話している。
「まぁまぁ、当たってるかな~」
生徒会の面々は少し喜んだような雰囲気になる。
「け~どっ、一つだけ見落としているんだよねぇ」
「何を見落としているんだよ?」
真央先輩が少し訝しげに聞いてくる。
「確かに、私たちもおんなじこと思いついたよ。けれど、そんなことが出来る装置は普通は作れないんだ。じゃあ、装置を作るんじゃなくて元からあったとしたら~?」
黎芭さんが少しからかうように彼らに質問を投げかける。
「元からある・・・?」
「もしかして、装置ではなく「古具」が使われていた!?」
彩先輩が何かに気付いたように、声を上げる。
「うん、彩ちゃんせいか~い。そうだよ、私たちは古具と権能の複合を考えたんだ。それから、この考えを前提で動いているんだ~」
「そんな古具がこの世にあるのか?黎芭」
詩菜先生が、黎芭さんに聞く。
「う~ん、今のところ聞いたことがないね。多分一般的に出回っていないんじゃないかな?」
「てことは、その古具を破壊もしくは封印すればいいんじゃねぇか?」
蒼架会長が解決策を言ってくる。
「それが、そうも簡単にいかないんだよ。古具を破壊するにしても、確実に持ち主と戦闘になるだろうし、また確実に権能を付与されている古具だから、確実に強度も高い。それ以前にその持ち主もしくは組織がどこにいるのかがわからないから、今は実際手詰まりなんだ」
蓮が、現状を伝える。
「なるほどな。では、今はどう動くのだ?」
岡林先輩が、現状どう動くのかを聞いてくる。
「今は、発生した『依頼』をその都度解決していきながら、この事件の情報を収集していきます。これが、今できる最善策です。また、そのような噂が学園内に広まっている可能性があるので、噂の出所を突き止めるために生徒会として動いていこうと思います」
これからの方針を話していく。ほとんど行き当たりばったりの行動になるが、仕方がない。
「それでは、後手に回るのではないですか?」
彩先輩が、問題点を指摘してくる。
「仕方ないですよ、相手の出方がわからない以上は後手に回らざるをえません」
「そうだね~ とりあえず、行動方針は決まったし、これから生徒会のみんなはこれからよろしくね。慣れてくると、『執行者』としての『依頼』を回すかもしれないから~」
「「「「わかりました(わかったよ)」」」」
そう言って、今日の顔合わせと会議は終了した。
どうも作者です。少し駆け足気味ですが、会議が終了しました。
次回から少しだけ、日常回が入ります。そこからは戦闘回が入ってきます。
【ようやく、私の出番ですね!?】ψ(`∇´)ψ
確かに、ワルキューレの出番はあるけど・・・ もう少し先だよ?
【それでも、出番があるのでよし!!】( ´∀`)bグッ!
よかったー ちょろいわー




