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神と人の契約戦書 ~神話と共に人は生きる~  作者: 氷室莱那
第三章 豊穣と銀月は輝く
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第三章ー③

本題に入っていきます。生徒会の面々との情報共有(黎芭さんからの一方的な質問)をしましたので、本題の中心は次回からです。

「それじゃあ、早速本題に入るけれどいいかな?昨日の依頼の結果なんだけど・・・」

黎芭さんが話を切り出す。


「ちょっと待った」

真央先輩が話を止める。


「どうしたの?何か分からない点でもあった?」

話を止められたのか、黎芭さんが少し不貞腐れながら目を向ける。


「あたしたちはその『依頼』ってやつの内容を一つも知らないんだけど・・・」

まぁ、僕たちまだしゃべっていませんから・・・

(しゃべった方がよかったかな?)

(多分・・・)


「ああ、そっか。翠波君たち話してないんだね。まぁ、仕方ないかさっきまで君たち部外者だったもんね・・・」


「それで、その『依頼』ってのは何だ?」

蒼架会長が急かすように黎芭さんに問う。少し、苛ついているようだ。


「まあまあ、あんまり急かさないで・・・ 軽く説明すると、蓮ちゃんのヘイムダルの権能による、ある契天者の調査だよ」


「「「「「調査?」」」」」

先輩たちや詩菜先生がわけがわからないというように、首をひねる。


「うん、調査(まぁ、この調査もこの一個前の『依頼』から始まるんだけどね・・・)」

黎芭さんがボソッと呟いた。


「その一個前の『依頼』とやらが、今回関係しているのか?」

岡林先輩が、そのつぶやきを拾ったのか、黎芭さんに聞いた。


「君、耳いいね。もしかして、君の契約悪魔が拾ったのかな? 本当は、単純な「ある契天者が暴れているから、捕まえるのを手伝ってほしい」っていう『依頼』だったんだけど・・・」


「だけど?なんだ?」

蒼架会長が代表して、先をうながす。


「普通はおかしいんだよね。みんなも知ってる通り『機関』の『捕鎖官』は相当な実力を持っている。なのに、契天者一人に応援を要請するわけがない。ましてや、私たちに『依頼』なんて本来はあり得ないんだよ。だけど、実際『依頼』が来て、私たちは翠波君とその契約神たち、メティスを送りその契天者を捕縛した。これが、どういう意味か分かる?」

黎芭さんが、生徒会の人たちに向けて問う。


「あん、ただの自慢じゃねぇのか?『捕鎖官』が捕縛できなかった契天者を捕縛しましたよーっていう自慢」

真央先輩が嫌みったらしく答える。


「いえ、違いますよ真央」

彩副会長が反論する。

「何が違うんだよ?」


「確かにこの『依頼』はおかしいんですよ。本来ならば、その契天者を捕縛はできます。けれど、何らかの要因があって捕縛することが出来なかった。違いますか?」

彩副会長が、黎芭さんの方を向きながら答え合わせをするように自分の仮設を話していく。


「う~ん、惜しい!!」


「お、惜しいとは?」

自分の仮説が外れていたとは思わなかったのか、少しうろたえている。


「実は、一度は捕縛できていたんだよね~ けれど、何故か『依頼』が来たんだよね~」

「けれど、何らかの要因ってのは正解だよ~ 結構いい線いってるよ。彩ちゃんだっけ?私と一緒に『執行者』の裏側にしておこうか?」


「ならば、協力者がいたのではないか?」

岡林先輩が、別の仮説を立てる。


「協力者がいたのなら、たとえ捕縛されたとしても逃げることが出来るだろう。それに、複数だと仮に一人が捕まったとしても情報をあまり引き出すことが出来ないはずだ」

なるほど、そう考えたのか・・・

(実際情報は引き出せたの?)

(う~ん、ほとんどは『機関』が引き出した情報と一緒だったんだけど、ヘイムダルの方がより深く見ることが出来るからね)

(それで、ヘイムダルが見たら何か違ったの?)

(それは、あとのお楽しみに)


「残念ながら、それも違うんだよねぇ。まぁ、その辺は実際に現場に向かった翠波君のが詳しいじゃないかな?」


「どうだったんだ、天華?」

そう言って、僕の方を見る。


「捕縛対象以外いませんでしたよ。一応アルテミスには確認もかねて見てもらいましたけど、仲間の影は一つもありませんでした」


「そうか・・・」

あっ、少し落ち込んでる・・・


「それで、君の意見はどうかな?生徒会長さん?」

少し挑発的に蒼架会長に聞く。


「・・・・今までの話を統合すると、協力者はいなかった。なのに、一度捕縛されたのにも関わらず、逃れてあんたらに捕縛された」

「つまり、最初彩の言った何らかの要因・・・ もしかして、ドーピングの類じゃねぇのか?」

さすがに、会長はそこにたどり着くか・・・


「お見事!というべきかな?ほとんど正解だよ」


「ほとんどだと?」

会長の気に障ったのか、少し黎芭さんを睨む。


「睨まないでよ~ ドーピングは正解なんだけど、本来はあり得ないドーピングなんだよね~」


「あり得ないドーピング?」


「みんなに質問するけど、契約魂のクラスアップをその場で出来ると思う?」


「「「「はあっ?」」」」

生徒会の人たちが、あり得ないものを聞いたように呆ける。


「出来るわけがないでしょう、契約魂は生まれついてからその容量を決められています!!その容量を後から上げる方法はありますが、その場でなど・・・はっ!?まさか・・・・」

彩先輩が、その質問に答えるように世界の常識を話す。だけど、気づいたように話すのを辞める。


「うん、そのまさかだよ。その契天者は捕縛された瞬間にクラスアップし、逃れたんだよね」


「そんな馬鹿な!! クラスアップをする場合、正式な手順を踏むならば時間にして約半年はかかるはずだ!!」


「だけど、実際それが発生したんだよね。本来あり得るはずのないクラスアップがね・・・」

それを聞いた岡林先輩が反論するが、黎芭さんは肯定する。


「だから、あたしたちに話せなかったのか・・・」


「まぁ、そうだね・・・ それに昨日の『依頼』が来るまで情報があまり無かったていうのもあるけどね・・・」

「それじゃあ、昨日の『依頼』での情報を話そうか。ただ、『機関』の主観と私たちの主観が入っているからあんまり期待しないでね」

そう言って、黎芭さんは話始めた。

はい、どうも作者です。ワルキューレに攻撃されましたが、普通に生きてます。

本題に入ると言っておきながら、全然話が進まずに申し訳ない<m(__)m>

【で、私の出番は?】

今回の章で、普通に戦闘あるので待ってくださいよ!!(多分・・・)

【その言葉、違えないでくださいね・・・?】(¬_¬ )

は、はい!!


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