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神と人の契約戦書 ~神話と共に人は生きる~  作者: 氷室莱那
第二章 学園でのディスカッション
34/202

第二章ー⑰

はい、生徒会での話し合いの最後です。

フレイヤを召喚すると、何故か先輩たちがあり得ないものを見たような表情で固まっていた。

「なんで、皆さん固まっているんですか?」


「「なんで、固まっているんですか?」じゃないわよ!!」

蓮が、先輩たちを代弁するように怒鳴ってきた。

「まず、あんたが神二柱と契約しているなんて詩菜先生と私以外誰も知らないのよ!!それに、私はもう何度も見ているから慣れてるけど、、先輩方は言わずもがなでしょ!?」

それは、失念していた・・・ というか何故に今ここでフレイヤを喚んでしまったのだろう、喚ぶなら後日にして紹介すればよかった・・・


「おいおい・・・マジかよ・・・」

「会長、夢ではありません・・・ 本来あり得るはずのない神二柱との契約・・・」

「あたしも契約魂の容量に自信はあったが、こんなのを見せられちゃあな・・」

「なんというか・・ とんでもない男だなこいつは・・」

生徒会の人たちは、頭が再起動したのか四人がひと固まりとなって話している。

「しかも、まだこいつらには秘密があるらしいぜ・・・?」

「本当ですか、会長・・・?これ以上の秘密とか言わないでくださいよ・・・?」

「お前、なんつう逸材を目にかけちまったんだよ・・・」


詩菜先生は・・・

「やっぱり、おかしいわよねぇ・・・ 普通神二柱と契約なんて、あり得ないもの・・・」と現実逃避をしていた。

どうやら、一度落ち着くまで待った方がよさそうだ・・・

♢♢♢♢♢


生徒会の人たちが落ち着いて、こっちに話しかけてきた。

「これが、お前ら・・・いやお前の秘密だな、天華翠波?」

会長が確認するように、質問をしてきた。


「ええ、そうです。僕は本来あり得ることない双神約者。ある意味、世界の理から外れている者です」

そう、本来は存在しないのだ。二柱の神と契約できる契約者・・いや人間は・・・


「まぁ、それはそうだな。今までの世界の歴史の中で、二柱の神と契約したという事例は聞いたことがねぇ・・ それに、もし契約できたとしても、そうやってピンピンできねぇはずだ・・・」

「お前、契約魂の容量の数値どれくらいだ?」


(それを聞いてくるのか・・・ 困ったな、講義の中で計測はして、先生から数値は聞いたけど答えていいものか・・・)

どう答えようか悩んでいると・・・

「彼の契約魂の数値は私が教えてあげるわ」


「先生!?」


「その代わり、一つだけ『約束』してほしいのよ。必ずここで、話したこと全て生徒会で収めること。それだけよ」

そう、先生は数値の事を話す代わりに、今からここで行われる話し合いは全て生徒会の人間だけの秘密にすること、そのような『約束』を結ばせる気なのだ。



「俺たちは、全員構わねぇよ。というかこんなん最初から漏洩させる気ねぇよ」

良かった・・


「それならいいわね・・ 天華さんの数値は【1050】草川さんの数値は【780】よ。普通の契約者の数値の約1.5倍はあるわね。天華さんにいたっては二倍よ」


「ま、マジかよ・・・あたしでも数値が800前半だぞ・・・?なのに、1000越えって・・・」

「だな・・・ いや、本来あり得るはずもない二柱の神との契約だからこそ、この数値なのか・・・?」

「会長・・・ これは・・・」

「なるほど、他の奴よりも数値が二倍近く高いからこそ二柱と契約しても十全に顕現させることが出来るわけだ・・・ だが、それだけじゃねぇだろ?」


「どういう意味?」


「お前らの秘密だよ、ひ・み・つ 昼休みの屋上で話してただろ?『執行者』『依頼』ってよ」

そうか、そのことを忘れていた・・・


「わかりましたよ・・ ただし、この話をするには詩菜先生にも協力してもらいますが構いませんか?」

そう目を向けると、詩菜先生はうなずいたので、了承したということだろう。

「蓮も構わないね?」

蓮にも目を向けると先生と同じようにうなずいたので、僕は話し始める。


「まず、最初に僕と蓮は先ほど会長がおっしゃったように『執行者』です」


「その『執行者』ってのは何なんだよ?」


「『執行者』は皆さんもよく知る『機関』から捕鎖官が捕まえきれないと判断した罪約者の捕獲の『依頼』や、直接僕たちの仲介人に来る変な事件の対処が主になります」


「そんなことをやっていたのか・・・ それで、何故『機関』から『依頼』がお前たちに来る?」


「それについては、私が説明しよう」

先生・・・?


「元々『執行者』は私と私の親友が始めたものでな・・ 最初は小さな依頼からだったんだが、ある時『機関』の仕事を偶然手伝ってしまってな、そっから『機関』とのつながりができ、今のお前たちに引き継がれたわけだ」


「へぇ~そんなことがあったんだ・・・」

蓮が、何故か感心している・・・ というか何故に話に参加してこないんだろう・・・


「だから、戦いなれていたのですね・・・」


「お前らの秘密は分かった。てことは、俺の勧誘を受けたのにも理由があるわけだな?」


「ええ、もちろん。単刀直入に言いますと、学園内で僕たちが動きやすくするためですよ」


「どういう意味だ?」


「生徒会にいると書庫へのアクセス権が普通の生徒より一段上ですよね?それに、生徒会に入ることで、学園内の噂は自ずと入ってくる」

すると、蓮が

「それで、私たちが『執行者』としてその噂に対処しなければいけない時、ある程度作戦を立てられるってわけ」


「なるほどな・・ つまり生徒会を情報収集の足場にしようってわけだ・・・」

「はっはっはっはっは!!! いいじゃねぇか、十分に使いやがれ!!」


「か、会長!?何を言っているんですか!?」


「まぁ、落ち着けよ。何も考えなしに言ってるわけじゃねぇ」

「お前らの『執行者』の依頼に俺ら生徒会も一枚かませろ」


「なっ!?」


「お前らだけ、メリットを持って行って俺らは秘密の共有だけ?それは、さすがに虫が良すぎねぇか?」

「だからよ、一枚かませろ?」

そう言って会長はニヤッとした。


「わかりました、良いですよ」

「す、翠波!?」

「ここで断るよりも、いっそこっちに引き入れた方が戦力的にも情報的にもメリットが大きい。事後承諾になるけれど・・・」


「なら、決まりだな。今後生徒会庶務としてよろしく頼むぜ?」

そう言って、手を差し出してきた。

僕らは、それに応えるように「改めてこちらこそよろしくお願いしますね」「よろしく・・・」と握手を交わした。

【今回、作者は復活に時間がかかるので私ワルキューレ一人でお送りします】

【さぁ、まさかの生徒会が『執行者』へ参戦!!というかあの会長いろんな意味でやべぇ奴ですね】

【翠波様もまさか参戦を許すなんて・・・】

【まぁ、これからどうなることやら・・・】

【それでは、また次回 さようなら~】( ´Д`)ノ~バイバイ

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