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神と人の契約戦書 ~神話と共に人は生きる~  作者: 氷室莱那
キャラクタープロフィール・世界設定
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古具についての設定・解説集

古具についての設定、解説です。

新しい古具が作品内で登場次第、更新しますのでお楽しみに!!

・『古具』について


様々な神話に登場する武器等に似せて作られた、武器もしくは物たちの事を指す。


一般的に流通はしているが、そのほとんどが何の能力もない。もしくは神話の中の能力の一部分しか宿っていないものが多く存在する。


まれに、別々の神話上の武器を組み合わせた古具も存在する。ただし、それ相応のリスクは存在する。



・『古具解放』について


古具解放とはその名の通り古具に秘められた真の力を解放することである。


普段古具は能力をほとんど使っておらず、約一割程度である。武器なら少し切れ味の良い剣程度、置物などなら、少し性能のいい設置物といったものになる。


しかし、古具解放のための詠唱を唱えると所有者の契約魂が一部古具に込められ、秘められた真の力を解放する。


また、古具解放をする古具によっては最悪死に至る物もある。

詠唱や解放後の能力については、所有者となった時点で頭の中に詠唱と能力が浮かび上がる。


「解放モドキ」

・蓮が行った「仮契約」している『ティルフィング・クーゲル』の解放。行えるのは現在蓮と翠波のみ

「本契約」をしていない『ティルフィング・クーゲル』の能力をさらに強めるために、自身が考えた詠唱かつ契約魂を『ティルフィング・クーゲル』に注ぎ、「古具解放」に匹敵する出力を発揮する。

ただし解放「モドキ」の為、使用後「古具」によって違うが代償が発生する。

今のところ判明している代償

・『ティルフィング・クーゲル』・・・両目から一定期間色を失う。



・所有者となるには(正式な契約方法)

基本的に所有者側が、気に入った古具を見つけ、その古具に自らの契約魂を込め古具からの力の奔流を受け止めることが第一段階。この時点で、力を受け止めれなかった場合契約は確実に失敗する。

失敗した瞬間、その古具ば暴走し力が強制解放され、周囲に甚大な被害を及ぼす。

第二段階は、その受け入れた力を自らの意思で引き出し、古具を示す詠唱が浮かべば契約は完了となる。


古具が、所有者を選ぶ場合もある。

ただし古具が所有者を選ぶということは、その古具は意思を持つということであり、古具の意思に喰われた時点で古具に操られるだけの存在になる可能性も存在している。


・『混合古具』とは

第四章で雲明彩が言った、翠波たちの持つ古具の総称。

その概要は、本来別々の古具として機能していた物が何らかの方法で一つになったものを指す。

この場合能力が元々の古具とは別物になったり、それぞれのいいとこどりの能力になったりする。

混ざりあう古具は二つとは限らず、三つ以上混ざりあっている物もありそうなった場合能力は計り知れず、強さも計り知れないものになる。

該当古具・『ティルフィング・クーゲル』

    ・『ヤルングレイブ・エンキドゥ』


♢♢♢♢♢


天華翠波の持つ古具

・『トリシューラ・ニルヴァーナ』

入手理由は、『執行者』の依頼の時に手に入れた。その後から翠波が愛用している武器。

名前にある「トリシューラ」はインド神話のシヴァが持つ三つ又の槍であり、この古具も三つ又の槍となっている。

ただし、原典のように三つの先端に何らかの意味や哲学があるわけではなく、ただ単に原典の形を真似ただけである。

また、名前後ろにある「ニルヴァーナ」はインドの宗教で魂の解放や、涅槃を表す意味であるがこの槍、この作品に於いてのニルヴァーナにそのような意味は一切なく、「全てを焼き尽くす炎」という意味になっている。


普段は槍先に赤い炎を纏わせ、敵に攻撃する。その炎は生半可な冷気で消すことはかなわず、むしろその冷気を消滅させてしまう。

また炎は燃やす対象を選択することが出来、これによりフレイヤとの連携も可能になっている。

使用時の詠唱は「万物を焼き尽くす業火の槍よ 今ここに顕現せよ!!『トリシューラ・ニルヴァーナ』!!」となっている。


解放(仮)すると、赤い炎から蒼い炎へと変わり使用時の詠唱の通り万物を焼き尽くす。

また、槍先に纏うだけでなく振るうたびに炎を飛ばし遠くの敵を焼き尽くすことも可能になる。

この時に使用する技は「炎天葬・○○」となっており、全てが必殺級の技。

解放をしていない状態では「炎天烈火・○○」となり、技の出力は落ちるが火力は高い。


技集

・「炎天葬・紅」

  槍先に纏った蒼炎を槍を縦横無尽に振るうことで、敵に蒼炎の刃を放つ技。

・「炎天烈火・紅」

  上記の技の解放前の技。威力は落ちるが使い勝手がよく、依頼の時にたびたび使用している。

・「炎天烈火・赫陽(しゃくひ)

 炎を纏わせた状態の『トリシューラ・ニルヴァーナ』を複製し、敵に向かって放つ技。翠波の唯一まともな遠距離技。というか、これ以外が中近距離に寄っているためこれを重宝している。

・「炎天烈火・涅槃落(ねはんほむら)

 敵に刺した『トリシューラ・ニルヴァーナ』から炎が噴き出し、敵を焦がしさらにそこにビームのような炎で内部から撃ち抜く技。この技を使用すると『トリシューラ・ニルヴァーナ』の代償である「使用者自身も焼き焦がす」が確実に発生するため、翠波自身あまり使いたがらないが確実に敵を仕留めるには最適な技である。

・「炎天烈火・轟破震天(ごうえんしんは)

 『トリシューラ・ニルヴァーナ』から生み出した炎の槍を全て吸収し、本体を覆いつくすほどの炎の槍へと姿を変えて、敵を切り裂く技。炎の槍の規模が大きいため周囲の安全や仲間への配慮が必要な技の為、市街地ではまず使用できない技である。


・『ヤルングレイブ・エンキドゥ』

翠波が所持するもう一つの古具。これも『執行者』の時の依頼で手に入れた物。

元々は別々の古具であり、『輝鎧ヤルングレイブ』と『神縛の鎖エンキドゥ』が混じりあい、生み出された物。


使用するときは、鎖が使用者の手と足にフィットするように装着される。

また、鎖としても扱えるが翠波はもっぱら手甲と脚甲として扱っている。


能力は『エンキドゥ』の「神をも縛る」という権能が『ヤルングレイブ』の「掴むためのもの」という部分をさらに強化したため、『あらゆるものを掴み、自らに纏う』という強化された能力となった。

使用者が望めば、大気すらも掴み壁とし、風を掴んで空を駆けることもできる。

ただし代償は存在し、長く使用すれば鎖が装着している箇所を締め付ける。


装着時の詠唱は「我が足、我が拳に纏え黄昏の鎖『ヤルングレイブ・エンキドゥ』」

能力使用時には使用する箇所に応じた詠唱となる。

例・「神をも縛る鎖 我が拳と共に全てを掌握せよ『ヤルングレイブ・エンキドゥ』」

 ・「神をも縛る鎖 我が脚に纏いて 天を駆ける輝きを『ヤルングレイブ・エンキドゥ』」

となっており、『執行者』の時に使用する『トリシューラ・ニルヴァーナ』よりも汎用性は高い。


使用する技・「光花天拳・装左こうかてんせん・そうは

       左手に光を纏い、敵を直接殴りつける。

     ・「光花天拳・迅右こうかてんせん・じんえい

       右の拳から光を放つ唯一の遠距離技。

     ・「光花天脚・烈牙こうかてんしょう・れいが

       脚甲となっている『ヤルングレイブ・エンキドゥ』に光を集中させ、蹴りを叩きこむ技。

翠波はかかと落としの要領で使用している。

     ・「空鎖(からさ)虚盾(うつろたて)

       『ヤルングレイブ・エンキドゥ』唯一の防御技。大気を掴む権能を使用し、大気そのものを自らの盾とする技。ただし自らの前面の空間のみを盾としているため、範囲は狭い。

     ・「光花天双拳(こうかそうてんつい)乱墜雅(らんせんが)

      両手の拳に光を集わせ、何度も撃ち込む技。ぶっちゃけただの連続パンチ。ただし一発一発の威力は高く生半可な盾では確実に貫くことが出来る。

※補足としてこの二つの古具とは、正式な契約方法で契約はおらず、そのため使用後や使用中に何らかの代償が発生する。


草川蓮の持つ古具

『ティルフィング・クーゲル』

元々は、別々の古具であり、それぞれ『魔剣ティルフィング』と『魔銃フライクーゲル』の二つだったが、ある研究所で古具の融合が実験されており、その成功例として生み出された古具。


形としては、拳銃の銃身下部に白銀色した刀身が備わっている。非使用時は、別空間に保管されており、蓮の意思ひとつで取り出すことが可能。

両手に持って使用する。


蓮が『執行者』としての依頼でその研究所を護衛した時、戦闘が発生し、その中で手に入れた古具。

『魔剣ティルフィング』の権能のひとつである「全てを切り裂く」と『魔銃フライクーゲル』の「射手の望むところに当たる」という権能が融合した「射手が望むなら、次元をも射貫く」という権能に変貌。

これにより、空間や次元をも撃ち抜くことが可能になった。しかし、これはまだ半分であり本当の秘められた力を蓮はまだ解放できていない・・・・


使用時の詠唱は「天元を撃ち抜き 敵を穿て!!『ティルフィング・クーゲル』!!」となっている。


自身の魔力を込めると『ティルフィング・クーゲル』から放たれる弾丸と刀身が白銀に輝き空間を、次元を穿ち切り裂く事が可能。


技集


・天元銃剣術 一の型 『バニシング・インセンディオ』

蓮が独自に作り上げた『ティルフィング・クーゲル』を使った技の内のひとつ。

敵めがけて高速で近づき、『ティルフィング・クーゲル』を高速で振るう。その直後に、空間に幾重もの剣閃がはしり、敵を切り裂く技。

蓮は、この技をよく多用する。


・天元銃剣術 二の型 『ディアスティマ・パニッシュ』

蓮が独自に作り上げた技の内のひとつ。

カウンター系の技で、自身の目の前の空間を十字に切り裂きその内部に『ティルフィング・クーゲル』から放った弾丸を展開。

それを相手の攻撃にぶつけることで、吸収して無効化。その後一瞬で敵に近づき、空中に蹴り上げ十字に切り裂くと同時に、空間からも斬撃を放ち、最後に弾丸を放つ技。

正直、普通の人間に使うと普通に致命傷クラスの技になるため、蓮はあまり使わない。(第六章で使用したのが本来は珍しいのである。

ただし弱点もあり、空間に吸収できるのには限度があり、また出力が高すぎると吸収できず破壊されてしまう。

詠唱は『我が剣は空を裂く 我が弾丸は天を穿つ いかなるモノも我が前には無意味 今ここに天元を破壊せし剣を』


・『ディメンス・レイル・ノヴァ』

刀身に凝縮させた契約魂を、剣閃の軌道に合わせて対象へ飛ばす技。威力は『次元を切り裂く』 能力である『ティルフィング・クーゲル』の刀身に溜めた契約魂によって変わる。

やろうと思えば、防御技にもなり剣閃の軌道が盾にもなる。

詠唱は『銀の輝き 刀身に宿りて 天元を 次元を切り裂け!!!』


・『クラウソラス・イミテーション』

蓮が使用するもう一つの古具。双大剣の古具であり、使用者は片手で振り回すことが出来るが、それ以外の人間が持つと異常な重さを感じる。

神話に存在する『クラウソラス』そのものではなく、名前の後ろの『イミテーション』の通り、神話の再現をしようとして失敗した模造品であり、そしてある意味で成功した模造品ともいえる古具。


能力・刀身に光を纏わせて切れ味をあげたり、刀身から光の斬撃を放つといったシンプルなもの。

   神話上のクラウソラスに近いものを再現しようとした結果このような形になった。

  ・使用者や本体を分身させる。これの能力は本来あるはずのない能力だが、失敗した模造品であるが後付けで付け加えられた能力。これにより本来一振りしかない『クラウソラス・イミテーション』が双大剣として扱えているのはこのためである。


使用形態・双大剣 基本的に蓮はこの形態を好んで使う。

    ・双刃剣ダブルセイバー この形態は相手を確実に倒せると思った時しか使用せず、本人曰く『短期決戦なら使いやすい』とのこと。


・使用時の詠唱「天をも貫く光 今ここに顕現し 眼前の敵を滅せよ 『クラウソラス・イミテーション』」

・解放時の詠唱「天をも貫く光 我が剣となりしその輝き 全てを惑わす幻惑の光となりて 数多の障害を切り刻め 真の力を示せ『クラウソラス・イミテーション』」


使用する技・『煌剣旋烈破(こうけんせんれっぱ)』刀身に纏った光を無数の斬撃として放つ技。遠距離技として使われるが、威力はそこまで高くない。

     ・『閃剣烈破・双天せんけんれっぱ・そうてん』双大剣となっている『クラウソラス・イミテーション』を振るい、X字に切り裂く。

     ・『八星・閃光乱舞オクタグラム・エリミネーション』分身能力を使い、使用者を分身させ四方八方から切り裂き、最後に本体が切り裂く。蓮曰く『これが一番倒しやすい』だとか・・・

※翠波と同じように、正式な契約方法で契約しておらず、何らかの代償や副作用を払っている物とされる。

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