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神と人の契約戦書 ~神話と共に人は生きる~  作者: 氷室莱那
第二章 学園でのディスカッション
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第二章ー③

教室での一幕から、蓮を起こしてそれぞれの科の教室の向かった。

「ありがと、翠波。起こしてくれなかったら授業に遅れてたよ」


「いつものことでしょ?それに、僕らの教室遠いんだから早めにクラスの教室を出なきゃいけなかったし」


「確かにそうだねー 間に合ったからいいけど、何でこんなに遠いんだろう?」

蓮は、ふとそんな疑問を口に出す。確かに、学園の敷地内の端っこにある神殿のような場所で僕たち神約科はそこで授業を受ける。何か意図はあるのだろうか?


そんなことを考えていると、後ろの席から、声がした。

「それはですね、神は必ず神殿を持つと考えられているからであり、神殿じゃないと神は降臨しないとも考えられているからなんです」


「誰?」


「ああ、ごめんね急に話しかけちゃって・・・」

少しオロオロした様子で、返してきた。


「いや、大丈夫だけど・・・ あなたの名前は?」


「私の名前は、明峯(あきみね)L(ルーカス)・エイナです。同じ神約者同士よろしくお願いしますね」

灰金の髪をした、眼鏡をかけた女性だ。


「僕は天華翠波。よろしく」


「私は、草川蓮。よろしく~」


「ミドルネームがあるってことは、ハーフ?」


「はい、父が日本人で母がフランス人です」


「エイナちゃんって呼んでもいい?髪の色きれいだねぇ~ まるで光で煌めいているみたい」


「構いませんよ。髪の色は母譲りなんです」


すると、一人こちらに向かってくる影が見えた。

「おーい、エイナ―」

どうやら、エイナを探しているようだ。見つけると、急ぎ足でこちらに向かってきた。


「ごめんね、待たせて。というかこの人たち誰?」

エイナと合流すると、こちらに目を向けてくる。


「さっき、友達になった人たち。男性の方が翠波さんで、女性の方が蓮ちゃん」


「翠波さん、蓮ちゃんこの子は、私のペアの三守楓(みかみかえで)ちゃんです」


「紹介された三守楓だ。よろしく頼むよお二人さん」

水色の髪色したショートカットの女性が二カッと話しかけてきた。


「こっちこそ、よろしく~ いきなりだけど、あなた強そうだね。一試合やんない?」

ほんとにいきなりだねぇ!?それ、ただ単に自分が戦いたいだけだよね!?


「いいねぇ、実はこの前の模擬戦わりと不完全燃焼だったんだ、あんたなら完全燃焼できそうだな・・・」

なんかあっちもやる気満々だし・・・ブルッ

背中に寒気を感じたんだけど・・・


「楓ちゃん・・・? 蓮ちゃん・・・?」ゴゴゴゴゴ・・・

なんか、エイナさんの背中から闇が発生してるんだけど・・!?


「ちょっ!?そこまで怒らなくてもいいだろ!?」


「ねぇ!?なんかエイナさんから闇が発生してるんだけど!?気のせいだよね!?」


「気のせいじゃねぇよ!エイナは基本怒るとあんな感じに静かに怒るんだよ!」


「それ、一番怖いやつ!」


「もうすぐ授業の時間ですよ?静かにして、自分の席に着きましょうね・・・?」

物凄く低い声で二人に注意した。なんだろう・・・優しそうな人が怒るとあんな感じなんだっていうのがよく分かった気がする・・・


「「はい!!」」

元気に返事して、二人は自分の席に座った。


《蓮さんが初対面の人の言うことを聞いた!?》

《驚きすぎじゃない?アルテミス》

《ヘイムダルから先ほど聞いたのですが・・・基本的に蓮さんは自分よりも弱いって感じた人からの指図は受けないそうなんです。初対面でそれがわかったら特に・・》

《ということは、今のでエイナさんが蓮より強いってわかったってこと?》

《多分・・少なくとも今のエイナさんは私も相手にしたくないです。何も悪くないのに土下座してしまいそうで・・・》

《ものすごく分かる・・・》


そんなことを念話で話していると、エイナさんがこちらに来て・・

「すいません翠波さん。楓ちゃんが迷惑を・・・」


「いやいや、先に挑発したのは僕の相方の方だから気にしないで」


「それでもですよ。こちらも挑発にのってしまったんですから・・・」

そこまで責任を感じてくれなくてもいいのに・・・


「なら、お互い様だよ。今回のはどちらも悪いってことでいいかな?」


「そうですね・・・わかりました、ありがとうございます」

そう言うと、彼女は少し考えながらも納得してくれたようだ。

その後、僕とエイナさんもそれぞれの席に戻ったところで授業が始まった。

♢♢♢♢♢

「では、これより授業を行う。今日の授業は、あなたたちの契約魂について」

どういう意味だろう?いきなり「契約魂について」なんて言われてもピンとこない

すると、一番前の席にいた生徒が

「はい!先生、それは一体どういう意味でしょうか?」


「簡単に言うと、あなたたちの契約魂の容量を知りたいというわけ。それに、最近噂で正規の手順を踏まずにクラスアップすることが出来るなんて言う荒唐無稽な噂が立っているじゃない?だからこそ、今のあなたたちの契約魂の容量を知っておこうという意味よ」

何故、秋葉先生がその噂の事を知っているんだ?まだ、表にはそこまで広まってはいないはず・・・

そう思いながら、蓮の方に目を向けると、蓮も驚いたようにこちらを見てきた。どうやら、知らないようだ・・・ なら、先生も裏側を知っている人ということになる。

そんなことを考えていると、先生の話は先に進んでいた。


「先生、容量を知るといってもどのように知るんでしょうか?」


「方法は簡単よ。この装置に手をかざせば、すぐに容量がわかるわ。数値で出てくるから、わかりやすいわよ」

そう言うと、先生の契約神である建御雷が小型の端末を四台分もってきた。


「なるほどわかりました」


「ほかに質問はないかしら?なければ、始めるわよ」

話が終わると、蓮が小声で話しかけてきた。


「翠波どうするの?」


「どう、とは?」


「あんたの契約魂の容量を計測されたら、双神約者ってことがばれちゃうんじゃないの?」


「容量を計測するだけだったら、わからないと思うよ。容量が多くても契約できるのは一体だけだから。それに、契約している数はさすがに可視化されないと思うよ」


「そうだよね・・なら大丈夫か・・・」

そう、ただ計測するだけなら契約している神までは分からないと思う。もし、わかってしまったなら学園を辞めて『執行者』で生きていこう。

♢♢♢♢♢


「次!天華翠波、草川蓮ペア!」


「呼ばれたよ、翠波」


「わかったよ、蓮」

先生の呼ぶ声に応えて、装置の前に立つ。


「それじゃあ、手をかざしてちょうだい」

言われた通り、手をかざす。画面上では、数字が目まぐるしく変わっていき、止まった。


「計測数値が出たわ!これは・・・」


「どうしたんですか先生?」

一人の生徒が、先生に声をかける。


「あ、ああごめんなさいね・・ 少し驚いただけよ」

(何?この二人の計測数値・・・並みの契約者の数倍はあるわよ!?特に天華翠波に関しては、五倍以上はあるわよ・・とんでもない契約者がいたものね・・・)

そこには、二人の計測数値が映し出されていた。

天華翠波【1050】 草川蓮【780】

契約魂の容量に関しては、近日中には設定に追加しますのでお待ちください。


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