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神と人の契約戦書 ~神話と共に人は生きる~  作者: 氷室莱那
第十一章 風は涼み 天は広がる
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第十一章ー⑬

ワルキューレ・ツヴァイ「詩菜さん、ほんとに強いですね」

まぁ、黎芭さんと共に『執行者』を続けていましたから・・・

というか、黎芭さんよりも前衛で戦闘していましたからね。

ワルキューレ・ツヴァイ「まぁ古具をみたらわかりますけど・・・ ちなみにあの古具と詩菜さんって・・・」

ええ「仮契約」ではなく「本契約」ですよ。しかも黎芭さんと同じくらいに古具を使いこなしています。

ワルキューレ・ツヴァイ「ということは・・・」

ぶっちゃけ勝ち目薄いです。

ワルキューレ・ツヴァイ「ええええ・・・」

蓮とヘイムダルの姿が土煙に隠れ、動きがない。

「なぁ詩菜よ、これで終わったと思うか?」

建御雷が今だ構えを崩さない詩菜に問いかける。

「全然。むしろ今から始まったと思ってもいいかもしれないわね・・・ あの子今日までの戦闘見ていたらわかるけれど、戦闘狂の気あるから」

呆れながらも、いまだ巻き起こる土煙から目を離さない。

しかしいつまでたっても蓮とヘイムダルが姿をあらわさない。

(あの二人が姿をあらわさない?いえ、まって土煙ってここまで巻き起こるもの?)

すでに土煙が巻き起こってから一分以上は立っている。

それなのに二人が姿をあらわさない。


(しまった!?もしかしてこの土煙は・・・!?)

「建御雷、周囲警戒!!!すでに二人は・・・!!」

そう言った時には、蓮が詩菜の背後に姿をあらわす。

右手の『クラウソラス・イミテーション』を上段に振りかぶっていた。

「あったりー!!!というわけで、ぶっとべぇぇぇ!!」

「くっ!!防げるか!?」

刀で受け止めるが、徐々に押し込まれる。

「この一撃を受け止めるんだ~ けど私だけに構っていていいのかな?」

「建御雷、ヘイムダルが来る!!」

「よそ見しない!!」

受け止められた『クラウソラス・イミテーション』を蓮は振り抜き、詩菜をそのまま押し込みグラウンドの端まで吹き飛ばされる。


「詩菜!!!」

「よそ見するんじゃねぇ!!建御雷!!」

ヘイムダルが光の矢を無数に放つ。

「なめるな!!!」

雷を纏った刀を周囲に展開し、放ち迎え撃つ。

「だよなぁ!!だったらこれでどうだ!!」

光の矢を再び放ちながら、両手に黄金の剣を携えて走り出す。

「なるほど、そう来るか!!ならば!!」

再び刀を周囲に展開、ヘイムダルと同じように両手に刀を携える。

黄金の剣と雷を纏った刀がぶつかり、その場で轟音と衝撃が発生した。


♢♢♢♢♢

「にしても、流石は元『執行者』!!さすがだねぇ!!」

『クラウソラス・イミテーション』と蒼い刀身の刀がぶつかり合い、火花が散る。

蓮が右手の『クラウソラス・イミテーション』を右から袈裟切りを振るえば、それに合わせるように刀を振るい防御する。

それが防がれれば、左手の『クラウソラス・イミテーション』を横薙ぎに振るう。

横薙ぎを躱し、詩菜はサマーソルトによる蹴りを繰り出す。

「うあっと!!」

蹴りを躱して、その勢いで蓮は少し後退する。


「これで元『執行者』ってマジ?普通に現役と渡り合えってるって・・・ 何?」

その蓮の問いに、聞こえていたのか詩菜は答える。

「これでも、たま~にあなたみたいな上級生や下級生を相手にしているからね。それに建御雷とも鍛錬しているから」

そう言いながら詩菜は急に駆け出し、刀を構えて蓮の目の前にあらわれる。

「建御雷と訓練って・・・ それもはや訓練の域超えてない?・・・っていつの間に!?」

蓮は何とか反応して、両手を頭上にクロスさせてその一撃を受け止める。


「いや、ほんとに!?何で『執行者』引退したのさ!?普通に生徒会の人たちより優秀じゃん!!」

蓮がクロスした腕を広げて、刀を弾く。

何気にして生徒会の人々をディスっている。それに気づいている人はどうやらいないようだが・・・

「仕方ないでしょう?『執行者』だけでは流石に食べていけない・・のよ!!」

弾かれた勢いで後退して、刀を下段に構えて詩菜が突っ込み振り上げる。

体を横にずらして、躱す。

そのまま体を横に回転させて、勢いで両手の『クラウソラス・イミテーション』を横薙ぎに振るう。

狙いは、無論鳩尾だ。

それを刀身で受け止める。


ギリギリ・・・ と音を立てながら、鍔迫り合いになる。

「『クラウソラス・イミテーション』とはいえ、まさか神様以外で手古摺るなんて・・・」

「それはどうも・・・ ってあなたも中々よ。黎芭から聞いてるけど『今』は本気じゃないんでしょう?」

「まぁね・・・ というか生徒会長と黎芭さんから言われてるんだよね。「私と蓮は学園で『絶対』に本気を出してはいけない」って・・・」

鍔迫り合いをしながら、会話を続ける。

「それはあなたたちが『執行者』だからなのかしら?」

「まぁ、そうだけど。もう一つ、私らがもってる「もう一つの古具」が実はどっちも今契約戦書で使用している古具よりも強力も強力でさ~ ぶっちゃけ私よりも翠波の方がやばいけど・・・」

それを聞くと納得が言ったように、頷く。

「なるほど・・・ね!!」


力任せに『クラウソラス・イミテーション』を弾き、地面を滑るように蓮を後退させる。

そのまま詩菜はさらに攻め立てる。

息もつかせぬ連続攻撃を蓮に仕掛ける。

(これ絶対、あの刀の古具の能力でしょ!!というかよーく見たら薄ーく体に雷纏ってるし!!)

おそらく建御雷の権能を自分なりに解釈した物だろう。

(いや、厄介すぎない!?)

「どうしたのかしら!?攻撃の手が止まっているわよ!!!」

「そんなこと言って、させる気ない癖に!!!」

連撃を両手の『クラウソラス・イミテーション』で何とかいなしているが、思ったよりきつそうに見える。

「そこっ!!」

流石の蓮も雷を纏った詩菜の連続攻撃は全ていなせなかったのか、隙が生まれてそこを詩菜に突かれる。

右手の『クラウソラス・イミテーション』を弾き飛ばされる。

「やばっ・・・」

蓮が詩菜の方に目を向けると、そこには刀をいつの間にあった鞘に納めている姿が。

「『雷霊剣(らいれいけん)瞬冥華(しゅんめいか)』!!!」

(防御・・!!いやまにあわな・・・)

詩菜が刀を抜くと同時に、黒と蒼が混じった雷が奔り詩菜の姿は蓮の後ろにあった。

はいどうも作者です。詩菜さんの技一つ出ましたね~

ワルキューレ・ツヴァイ「「出ましたね~」じゃないですよ。あの人普通に凄い発言していませんでした!?」

え?どこがです?

ワルキューレ・ツヴァイ「いやいやいや・・・ 建御雷さんと訓練しているってことですけど!?ということは、実力的にもしかして・・・」

はい、現役の『執行者』の時とほとんど変わっていません。何なら、上がってるかも(ボソッ・・・

ワルキューレ・ツヴァイ「はい?」

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