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神と人の契約戦書 ~神話と共に人は生きる~  作者: 氷室莱那
第十一章 風は涼み 天は広がる
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第十一章ー⑪

皆さんあけましておめでとうございます!(遅い!!!

ワルキューレ・ツヴァイ「遅すぎません?というか何をやっていたんですか?」

年末年始が割と忙しかったので、中々書くことが出来ませんでした。

ワルキューレ・ツヴァイ「まぁ、仕方なかったですね。年末年始は何かと忙しいですから・・・」

というわけでこれからもこの作品をよろしくお願いします!!

食堂で昼食を終えて、僕らはその場から離れる。

「わりぃな、食堂で叫んじまって・・・・」

彰の叫び声で、僕らはすごく注目を浴びたので早めに食べきって出てきたというわけだ。

「それはそう。まぁいつかはバレるって思っていたけど、速攻で「あいつらが・・・」って目で見られるとは思わないじゃん・・・」

「悪かったって・・・・」

蓮に正論を言われて、彰は頭が上がらないようだ。

手を合わせて平謝りを繰り返している。

「ん~ じゃあまた今度なんか奢ってね?まぁ値段はどうなるか知らないけどね。にひひひ」

それだけ言って、笑顔で教室へ早歩きで昼からの授業がある教室へ行ってしまった。

「おう、わかった・・・っておい今なんつった!?」


それを聞いた彰が頭をあげて、驚いた表情をして蓮が歩いて行った方向を見る。

「ちょい待てって!!ああくそっ!!」

「おい、翠波あいつ後で止めてくれねぇか!?今月あんまりお金がないんだよ!!」

彰が廊下で土下座してきた。しかも昼休みの終わり際なのでそこそこ人がいる時間帯だ。

今は運よく誰にも見られていないけれど・・・

「わかった、わかったから・・・ ただあんまり期待しないでよ?僕も少しは怒っているから・・・」

「お、おう」

そう言って僕も蓮の後を追いかけていった。


♢♢♢♢♢

「はぁ~相変わらず蓮は無茶苦茶いうな~ とりあえず少しだけ甘くするように言っておくとして・・・」

《アルテミス、彰は「暴走」の傾向はなさそうだよね?》

アルテミスに念話を繋げる。

《ええ、ないですね。というか友人まで疑うのは流石に・・・・》

《最近隣町まで「暴走」が広がっているから少し疑い深くなってしまっているのかもね・・・》

《それは仕方ないかと、「暴走」関連の「依頼」が多くなりましたから・・・》

ほんとに友人まで「暴走」している可能性があるのを考えたくない。というか広がりが速すぎて『執行者』と『機関』が連携しても追い付かない。


昼の授業が行われる教室に入って、蓮が座っている机の隣に座る。

「ん?遅かったじゃん、翠波」

蓮が気づいてこっちを向く。

「蓮、彰が結構嘆いていたけど?」

「それは知らない、というか今回の件に関してはあいつが悪いと思うけど?」

「それはそうだけどさ・・・」

「それにさ・・・」

「それに?」

蓮が少し雰囲気を『執行者』のものに変える。その瞬間少しだけ教室の温度が下がったような感覚になる。

「私たちが『あれ』をしていることを知らないとはいえさ、広いところで叫んで言われるとさほんとにめんどくさいんだよね」

「だから彰におごってもらうことは変えないし、高額の物を奢ってもらうことに変わりはしないよ」

こうなった蓮は何が何でも決めたことを変えない。

(ごめん、彰。財布から万札が飛ぶことは覚悟しておいてね・・・)はぁ・・・


少し教室の雰囲気が低くなったところに詩菜先生が入ってくる。

「授業を始めます・・・ って何ですかこの雰囲気は?」

低い雰囲気を感じたのか詩菜先生は聞いてくるが・・・

「特に何にもないですよ。ね、翠波?」

「はい、何にもなかったですよ先生」

少し訝しんだが・・・

「はぁ~ わかりました授業を始めます」


授業が始まり、教室内にペンの走る音が鳴る。

僕は再びアルテミスと念話を繋ぐ。

《アルテミス、この前の契約戦書であった「暴走」の原因はまだわかっていないんだよね?》

アルテミスが念話に応じる。

《ええ、いまだに・・・ ただ蓮さんと『機関』の解析文官たちが調査しているのですが、何故かあまり情報が出てきません》

《ヘイムダルさんの権能でも情報がほとんど出ないなんてね・・・ 蓮はどんな感じ?》

蓮の方をチラッと見て様子を確認するが、外見上変わりはない。「外見上は」


《この前ヘイムダルに聞きましたが、蓮さん少しイライラしているようで。ただ戦闘面ではむしろそのイライラを発散するために動きのキレが増しているようで・・・》

《ほんと?それは相手したくないなぁ・・・ ただ次の契約戦書の相手には同情するよ・・・》

《というか、授業はいいんですか?》

《大丈夫、大丈夫》

念話をしながらしっかり授業を受けているので、とりあえずは大丈夫・・・なはず。


《今のところ、黎芭さんからの『依頼』の連絡はありません。ただおそらくもう少ししたら来るかと・・・》

《ということは・・・》

アルテミスの言葉を聞いて、少しだけ『執行者』にシフトする。

《考えている通りです。今日の夜、仕事が入ります。それも翠波様と蓮さんの二人です。生徒会の面々は今回は温存すると・・・ それと『機関』からも捕鎖官、しかも二番隊が出るそうです》

《二番隊ってことは・・・ 「あの人」がいるってことだよね~ 割と嫌だよね、アルテミスも》

二番隊かぁ~ 蓮にも伝えておかないと


ところで蓮はしっかり授業を受けているのだろう・・・って

《アルテミス、また蓮寝てるんだけど?》

《それは心配をしなくてもよいかと、前を見てください》

そう言われたので、前を見ると・・・そこには

「私の授業で二回も寝るなんていい度胸ね・・・」

チョークを右手に持って雷を纏っている詩菜先生の姿が

「さっさと起きな・・・さい!!!!」

そう言って投げられたチョークはまるでレールガンのように放たれ、蓮の頭に凄い音をたてて直撃する。


「いったああああい!!!え、なになに!?敵襲!?」

頭を押さえて、涙目になりながら蓮は起き上がる。

「翠波、知んない!?何が起きたか、知ってるよね!?」

蓮から聞かれるが、僕は無視する。だって、僕は関わりたくないから。

「草川さん、私の授業を二回も寝るとはいい度胸ですね・・・?」

声が聞こえた方に蓮が顔を向けると、そこにはこめかみに血管を浮かべて怒っている詩菜先生がいた。しかも笑顔で。

「あっ、スゥ~ 今から逃げれる権能を誰かもっていませんか?」

教室を見回して、聞くけど誰も目を合わせない。エイナさんや楓さんも目を合わせない。

というか手を合わせている二人が見える。

「無理だよね~ ということで逃げます!!!」

「逃げれるとお思いで?」

すぐ逃げたが、蓮はすぐ捕まった。

「今から自習にします。草川さん、さぁ特別授業の始まりです」

そう言って、教室を出ていった・・・・

ワルキューレ・ツヴァイ「彰さん、結構やばいことを話してないですよね?」

何も話してはいませんけど・・・ 実はヘイムダルが権能を使用して彰が「暴走」しているかどうかの確認をしていました。ただ、わかりませんでしたが・・・

ワルキューレ・ツヴァイ「ええええ・・・そうなると解析文官たちも難しいのでは?」

まぁ、割と

ワルキューレ・ツヴァイ「そうですか・・・ 話は変わりますが、蓮さんは無事に帰れるんですか?」

それも聞くのは野暮かと・・・

ワルキューレ・ツヴァイ「あっ」(察し)

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