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神と人の契約戦書 ~神話と共に人は生きる~  作者: 氷室莱那
第十一章 風は涼み 天は広がる
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第十一章ー➈

ワルキューレ・ツヴァイ「蓮さん、どこでも寝ることが出来るんですか?」

出来ますよ。ただし徹夜が続いた時に限るですが・・・・

ワルキューレ・ツヴァイ「徹夜って・・・ 最近『機関』の解析文官たちもほとんど死屍累々って話聞きますが・・・」

そうですよ、というか今一番きついのは解析文官長のアイリスさんですよ。あの人蓮よりも働いていますから・・・

学園近くの駅に着いたので、蓮を起こしてホームに降りる。

あれから電車の中で、一人考え込んでいたが結局答えが出ることはなく一旦頭の隅に追いやることにした。

「蓮起きて、駅に着いたよ」

「ふあ~ もう着いたの?」

僕の声にしっかり反応して蓮が目を覚ます。

「うん、ついた。降りるよ」

「りょ~かいっと」

ホームに降りて改札に行く途中に蓮が声をかけてくる。


「それで?結局答えは出たの?」

寝てたにも関わらず、何で僕が電車の中で考え込んでいたのが知っているのだろうか。

そのまま話しながら、改札を出て学園へ向かう。

「全然、というかそっちは進捗どうなの?最近『機関』の解析文官、アイリスさんと一緒に根詰めて調べているって聞いたけど・・・・」

最近『依頼』有無関係なく、『機関』に入り浸っている蓮は「暴走」と「禁混古具」についての調査を進めているようだが・・・・

「それ聞く~?いやほんとに・・・」

その話題を出すと蓮は明らかに落ち込んだ様子を見せる。

「そんなに進捗悪いの?」

「悪いも何も、最悪に近いけど?この前私が撃退した馬鹿どもが使用していた「禁混古具」も調査してるけど、マジでキツイんだけど?なんならやってみる?『世界を見張る者』を使用しても、ほんとにギリギリなんだけど?」

「知ってる?最近『機関』の解析文官の人たち、徹夜が多くて少しだけみんな壊れ始めてるよ。アハハ!というかマジで解析文官に休みをあげてよぉ!!!」

学園へ向かっている道で他の学生がいるにも関わらず、少しだけ蓮が『機関』の内情を話しそうになった。

というか、蓮の目が少しだけイっているのがわかる。

(ほんとにやばそうだね・・・・ というかもしかして・・・)

「蓮、一つ聞きたいんだけど最近まともに寝たの何時?」

「それ聞く?さっき電車の中で寝たのが最近だよ~!!それ以外まともに寝たのは昨日一時間くらい寝た程度かなぁ~アハハ!」

(あっ、これだめだ・・・・)

「はぁ~ 授業中バレないように寝なよ?今日だけは寝たことを先生に言わないであげるから・・・」

「マジで!?オッケー!!じゃあ寝るよ」

ウッキウッキになって、学園へ行くスピードを上げて歩いていく。


♢♢♢♢♢

教室に入って、すぐに蓮は自分の机に座った瞬間その場につっぷして速攻で寝る。

(もう寝ちゃったよ。よっぽど疲れていたのか・・・・)

《本当に寝てしまいましたね、翠波様》

アルテミスからの念話がつながる。

《まぁ、仕方ないよ。ほんとにきついみたいだし、確か蓮はほとんど『世界を見張る者』をフル使用していたみたいだし・・・》

《それは確かに仕方ないですね・・・》


「よ~翠波!!蓮って・・・ 寝てんのか?」

彰が教室に入ってきて、声をかけてくる。

「うん、少し疲れているみたいで・・・」

「ほ~ん、まぁいっか・・・・ それよりも知ってるか?最近噂になっているマントの契約者の話?」

「なにその噂?」

「知らねぇのか?この噂は最近になって出始めたんだけどな、夜中に様子のおかしい契約者たちが暴れまわり始めているのは知ってるな?そいつらを止めている滅茶苦茶強いマントを来た契約者とその契約神であろう奴らがそれを全員止めているんだよ。それもほとんど完封してるらしいんだ。どうだ気にならねぇか!?」

(気にならねぇかって・・・ 確実にそれは僕と蓮のやっている『執行者』の事なんだよねぇ・・・・)

それが自分たちの事とわかりながらも、何とか誤魔化すように話す。

「気にはなるけど、それよりも僕は様子のおかしい契約者の方が気になるけどなぁ・・・」


「それもそうだが、ほとんどその内容は分かっていないんだよな・・・ だからわかっていることと言えば、それを止めて奴らがいるってだけだ」

「ふ~ん・・・ ちなみにそのマントの契約者たちを見た人たちっているの?」

(僕らの『執行者』の時を見られていたってことなのかぁ・・・ でもそうじゃないとそんな噂は出ないしなぁ・・・)

「見たって人はいるらしいけど、ほとんど遠目だからそれが本当かすらもわかってないらしいぜ」

「そう・・なんだ。でも僕らも気を付けないとね、もしかしたらその様子のおかしい契約者に襲われるかもね?」

「それはマジで嫌だな・・・ でも噂の奴らが現れたら、ある意味いい経験になるけどな」


その後他愛のない話をしてHRまでの時間をつぶす。

ただその話の裏でアルテミスと念話を繋ぐ。

《ねぇ、『依頼』中に周囲に民間人いた?》

《いえ、今の『依頼』でそのような反応などはなかったのですが・・・・ どこかで見られていたかもしれませんね》

《わかった、次の『依頼』があるときから黎芭に周囲に民間人などがいないかどうかを確認しますね》

《わかった、頼んだよ》


HRの時間になり、先生が教室に入ってくる。

「HR始めるぞー って草川寝てんのか、天華ー起こしてくれー」

「分かりました。蓮起きて、HR始めるから」

「んん~あと二十時間くらい・・・・」スピ~

寝言がなんか聞き覚えあるんだけど・・・

(ワルキューレ~あと十時間くらい~)

(ああ、寝ぼけている時のフレイヤだ・・・)


「そんなに寝たら夜眠れないから、起きて!!」

肩を揺らして起こそうとするが、全然起きない。というかこれマジで起きないんじゃ・・・

《ヘイムダルさん、この状態の蓮って絶対起きませんよね?》

《ああ、あの状態はどうあがいても起きない。というか起こす方法も俺が知りたい、長い付き合いだろ?》

《長い付き合いですが、僕もその方法を知りたいですよ!!その権能でわかんないんですか!?》

《俺が知りてぇよ!!》

「先生、この状態の蓮は経験上僕じゃ起こせません。諦めてください」

「わかった、草川の事はとりあえず生徒会に言っておくぞ」

(あっ、終わったな・・・・)

蓮が寝ていることをスルーしながらHRが始まった。

ワルキューレ・ツヴァイ「蓮さんって一度寝ると起きないんですか?」

起きないというか、今寝ているのはほんとギリギリまで脳を酷使したからですね。

ワルキューレ・ツヴァイ「ああ、『世界を見張る者』を使用続けたからですか?」

はい、あの権能って脳に物凄い負担かかかるんですよ。ヘイムダルから負担なく使えるだけで、蓮が使用すると最大で一瞬で脳がオーバーヒートしますからね?

ワルキューレ・ツヴァイ「実は割と危なかったヘイムダルさんの権能・・・!?」

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