第六章ー⑩
ワルキューレ・ヌル「まだ、見つかりませんか・・・ 草の根をかき分けても探し出しなさい!!!」
どうも作者です。そろそろ見つかりそうで、物凄く怖いです((((;゜Д゜))))ガクガクブルブル
ワルキューレ・アイン「すみません、一度は見つけたのですが・・・」
ワルキューレ・ヌル「すばしっこいですね・・・ 見つけ次第ぶちのめしますよ!!!」
『おおおおおおおおおお!!!!!!』
何で、そんなに気合はいってるの!?
『古具解放』についての質問をしたとき、ほとんどの生徒は首をかしげていた。
それはそうだろう。誰もが、『古具解放』を聞いたことの無いだろうから・・・
「そうですね。まずは、最初に言った古具の詠唱についてお話ししましょう」
「基本的に古具の詠唱は、古具を使用するときに唱える詠唱です。言い忘れていましたが、古具は契約後基本的に別の空間に収納されています。ですのでその古具を取り出し力を引き出すために契約時に詠唱が存在しています」
黎芭さんが『古具解放』の説明をする前に、古具の詠唱の意味についての説明を行う。
「では、『古具解放』は一体何なのですか?」
黎芭さんの説明を聞いた生徒が質問する。
「『古具解放』とは古具の秘められた力、真の力を解放することを意味します」
(真の力・・・?)
生徒たちの心中が一つになった気がした・・・ まぁ、仕方ないよね・・・ほとんど古具に触れてこなかった人たちは、意味が分からないだろうし。
「古具と契約すると、契約者は能力が全て把握できます。ですが、真の力つまり『古具解放』は契約した時点では、まだ『古具解放』を使用することが出来ません。何故なら、契約者にとって『古具解放』は負担が大きいのです」
「つまり『古具解放』とは、古具の持つ真の能力を解放し古具の力を100%引き出した状態の事をいうのです。この状態ですと神話上で使用されていた能力そのままを我々契約者が使用できます。ですから契約者への負担が大きくすぐさま使用できるわけじゃないのです」
「それでは、いつ『古具解放』を使用できるのですか?」
まぁ、気になるよね・・・ 実際すぐ使いたいって気持ちはわかるけれど・・・
「そうですね・・・ 大体一ヶ月~二か月、長くて半年ですね。ただし、古具との相性が通常よりも高い場合この期間に関わらず二週間ぐらいで古具の力が馴染み、『古具解放』を使用することが出来ます」
(まぁ、実際は基本的に相性がいい古具と契約するから一ヶ月くらいで『古具解放』の詠唱が浮かんでくるんだけどね・・)
「これで、古具についての基本的な講義は終わります。少し休憩を入れましょう、休憩の後は古具の種類についての講義をしますね」
そう言って、講義は休憩に入ったので講義棟のドアが開き、生徒たちが出て休憩に入る。
♢♢♢♢♢
休憩時間中、僕と蓮は講義棟を出て近くの休憩室の椅子に座っていた。
「いやぁ~まさか黎芭さんが講師として、学園に来るなんて思わなかったよ・・・」
「それはそうだね。まぁ、なんとなく呼ばれた理由は分かるけど・・・」
「何さ?」
「黎芭さんお店ではあんなんだし、たまに仕入れの時パチモンつかまされるけど、実際古具の知識は凄いでしょ?それに、教え方上手だし」
実際僕らも黎芭さんのお店で、バイトしているからなんとなく古具についての知識はついてきてるけど、黎芭さん以上に古具についての知識を持っている人は、出会ったことはない。
「なんじゃ、ここにおったのか」
後ろから、知り合い(契約神)が声をかけてきた。
「メティスさん、お疲れ様です」
「お疲れ~ 早速言いたいんだけど、メティスさん酷くない!?何で逃がしてくれないのさ!!」
蓮が逃がしてくれなかったことに対して、メティスさんに抗議の声をあげる。
「当たり前じゃろ、何故講義を逃げようとする!!それに理由は先ほど言ったじゃろ、というかまさか黎芭の予想通りに逃げるとは思わなんだ・・・」
「いや普通逃げるでしょ。知り合いがというか、バイト先の店長兼『執行者』の同僚が来たら講師としてきたら逃げるでしょ」
(まぁ、それはそうだ。しかも『混合古具』についても話したし、契約者がこの学園にいることもばらしたし・・・・ ん?)
「メティスさん、少し気になったんですけど・・・・」
「どうした、翠波」
「もしかして、僕ら二人も壇上に登れなんてことは・・・ないですよね・・・?」
それを聞いた蓮が物凄くしかめた顔をしたのが見えた。
しかしメティスさんは・・・
「それはないから、安心せい。それに今回の講義はあくまで講義じゃ。というか、おぬし等の手の内を晒すことはせぬよ」
「ならいいんですけど・・・」
それを聞いて、ホッとしてのどが渇いたのかジュースを買いに行って帰ってきた。
「というか、ただでさえ古具解放を使ってるのに、これ以上私たちの手の内晒されたらこれからの契約戦争が物凄くきついから、壇上に登らなくてよかった~」
「それに、学園に来たのは今回の講義だけではない」
「講義だけではないってどういうこと?」
メティスさんが意味深なことを言ってくる。
「実はのぉ・・ 詩菜に頼まれて、この学園に暴走した契約者がいるかどうかの確認をしてほしいとの『依頼』を頼まれてな・・・」
「それって、この場所で言っていいの?」
確かに・・・ というかそんな『依頼』が来ていたなんて・・・
「とは言っても確実に見つけられるわけはないのだが・・・ まぁ、捜索能力を持つ古具を我らは持っておらんから、蓮のヘイムダルに手伝ってもらっているがな」
「えっ!?そんな『依頼』ヘイムダルから聞いてないけど!?」
「無論、言っておらんからのぉ~」
流石に事後承諾はやばいですって、メティスさん・・・
「まぁ、そんなことは置いておいてじゃな・・・ とりあえず講義うけていた中で、どうじゃ?不審な動きをしていた奴はおったか?」
そんなこと聞かれても・・・・
「今、そんな『依頼』を聞かされても・・・ 特にいないとしか言いようがないですよ」
「そうだよ!!それにヘイムダルに協力要請してるんでしょ!?そっちでわからないの?」
「ヘイムダルの方でも特に変なやつはおらんかったようじゃ・・・ そうじゃ!!翠波、アルテミスにも協力要請しても構わんか?それにアルテミスの眷属がいるなら、捜索の幅が広がるからの・・・」
それを聞いて、アルテミスに念話を繋げる。
《アルテミス、メティスさんに協力してもらって構わない?》
《ええ、構いませんよ。先ほどメティスが言っていたように眷属も全員召喚して、捜索させます》
「アルテミスから許可もらいました。眷属も全員召喚して、捜索に出してくれるみたいです」
キーンコーンカーンコーン
「むっ、そろそろ休憩が終わるようじゃ。休憩後の講義もしっかり受けるんじゃぞ」
「それじゃ、いくよ蓮」
《アルテミス、お願いね。くれぐれも見つからないようにね》
《わかりました》
「ちょっと待って、まだ飲みきれてないから・・・」
蓮が急いでジュースを飲みほして、ついてくる。
はいどうも作者です。マジでやばいです。逃げ切れそうにありません・・・
ワルキューレ・ヌル「見つけましたよ・・・ 作者」
あっ・・・・( ゜д゜)
『早く出番よこせーーー!!!!』
ぎゃあああああ!!!Ω\ζ°)チーン




