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神と人の契約戦書 ~神話と共に人は生きる~  作者: 氷室莱那
第六章 風は凪いで 夜が迫る
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第六章ー➄

今回はアリス視点から、始まります。

アリスVS蓮が今回から始まります。まぁ、どうなるかは読者の創造にお任せします。

まぁ、決まっているんですが・・・

《アリス視点》

気づけば、蓮さんは両手に『クラウソラス・イミテーション』を携えて構えている。

「蓮さん何で、もう準備万端なんですか・・・?」

「いや~ その古具を見てみると戦いたい心がうずいてきちゃって・・・ね?」

心なしか蓮さんの笑顔が物凄いことになっているのは、気のせいなのだろうか・・・?

いや、絶対気のせいじゃない!!だって口角が凄いところまで上がっていますし、傍から見たら完全に変態ですよ!!

(よし!!義兄さん達に助けてもらいましょう!!)

そう思って義兄さん達の方に目を向けると・・・・


「ちょっ!?ヘイムダルさん!?そのコンボはなしですって!!ああああ!!待って待って!!」

「へんっ!!誰が待つかよ!!そのまま・・・って、おいアルテミス!!いつの間に!?」

「ふふん♪甘いわよヘイムダル。そのまま一位はいただきよ!!翠波様もろとも吹き飛びなさい!!」

「はい、そこをまとめてドーン!!」

「「「ぎゃあああああ!!!」」」

何故か地下室に来てまで携帯ゲームで対戦をしていた。今しがた終わったのだろう、フレイヤさんが右の拳を天井に着きあげて仁王立ちしている。


(ああ見えて、フレイヤさんゲーム得意ですもんね・・・)

「じゃなくて!!義兄さん達は何をやっているんですか!?」

義兄さん達の現状を見て、私はつい怒鳴ってしまう

「何って・・・ ゲームだけれど・・・」

いやそれは知っているんですよ!!

「なんで、今ここでやっているんですか!?」

「なんでってねぇ・・・・?」

フレイヤさんが項垂れている三人に目を向けると、視線に気づいたのか三人が顔をあげて同時に口を開く。

『ああなった蓮 (ちゃん)は止められないから』

と言ってきた。

「ええええ・・・・・」

それを聞いて、私は肩を落として項垂れる。

「アリスちゃーん!!早くやろうよー!!」

項垂れていると、蓮さんが早く模擬戦をしたくてたまらないのか催促してくる。

「はぁ~ 止められないのは分かりましたから、誰かひとり見届け役してくださいね!!」

そう言って、私は手に『フェイルノート・オートクレール』を出現させて、蓮さんの方へ歩いていく。


「お待たせしました、蓮さん。それじゃあやりましょうか」

「だね。その前に一つ確認だけど、アリスちゃん古具解放は出来るの?」

「詠唱は頭に浮かんでるんですが、まだ契約して日が浅いので無理です」

「オッケ、じゃあこっちも古具解放をしないでおくね」

「お願いします。それじゃあ・・・」

私は『フェイルノート・オートクレール』の弦に手をそえて、戦闘態勢に入る。

「うん、それじゃあ・・・」

蓮さんは右半身を後ろにし左手を前にして、左手の『クラウソラス・イミテーション』を床と水平に、右手を顔の前に持って来て『クラウソラス・イミテーション』を私に突きつける。

それに気づいたアルテミスさんが見届け人として近づいてくる。

「両者、準備は良いようね・・・・ それじゃあ始め!!!」

アルテミスさんが手を振り下ろし、模擬戦が開始された。


♢♢♢♢♢

開始されると同時に、蓮が真っ直ぐにアリスに突っ込んできて、右の『クラウソラス・イミテーション』で突きを放ってくる。

「いきなり突っ込んでくるんですね!!!蓮さん!!」

弦を鳴らして、水晶の剣を複数作り出して蓮に向けて放つ。

「なるほど、こんな風にくるんだね・・・けど!!!」

突きで突っ込んでくるのをやめて、薙ぎ払うように右手を振るう。

パキィィィンン!!

水晶の剣を全て弾き飛ばし、さらに蓮がアリスに突っ込んでくる。

それを見たアリスは後退しながら、弦を鳴らし空中に水晶の矢と弾丸を作り出していく。

「撃ち抜いて!!『水晶舞踏弾』!!」

水晶の矢と弾丸を放ち、蓮の足を止めようとするが・・・

「この程度の弾幕じゃ、あたしは止まらないよ!!」

両手を振るい、全ての矢と弾丸を叩き落しながら突っ込んでくる。

「それじゃあ、これはどうです!?」

いつの間にかアリスの背に水晶の翼が作られており、空中に浮かんでいる。

「え、いつの間に?ていうか、空飛んでるの!?」

「驚いている暇はありませんよ!!」

『フェイルノート・オートクレール』の弦に手をそえて、弦を鳴らす。

それと同時に、大量の水晶の剣と槍が作り出され、その先を蓮に向ける。

「我に仇名す者全てを撃ち抜け 水晶の雨!!『嵐剣晶雨(クリスタルスコール)槍降華(ブラスティア)』!!!」

空中から水晶の剣と槍が蓮に降り注ぐ。

「これは流石にきついかも・・・・・」

蓮が足を止めて、両手の『クラウソラス・イミテーション』を振るって降り注ぐ剣と槍を迎撃していく。


♢♢♢♢♢

「お前の義妹すげぇな・・・ 蓮の足を止めたぞ・・」

ヘイムダルさんの声が震えているのがわかる。

まぁ、驚愕するよね・・・ 普通は蓮の足を止められる敵中々いないから・・・

「いや、僕もびっくりですよ。アリスが初めて契約した日に模擬戦したんですが、あの時よりも使いこなしていますね。というか、空を飛べることは流石に予想できませんて・・・」

水晶を自分のイメージ通りに作り出すことが出来ることは知っていたけれど・・・ まさか背中に翼を作り出して空中を飛ぶなんて予想できるはずがない。

「それにしてもアリスちゃんもしかして自分で技を作っていたのかしら?」

「ええ、そうですよ」

フレイヤの呟きにどこからか答える声が聞こえる。

「ホルスさん!!肯定したということは・・・」

「ええ、そうです。お嬢は古具と契約した次の日から、能力をいかすために色々技を、作れる武器を考えておりました。元々お嬢はこのような古具に適性があったのでしょうね・・・」

なるほど、それは知らなかったな。それにしても・・・

「ホルスさん、いつの間にこの地下室に来たんですか?」

「それは今聞くことではないのでは・・・?」


♢♢♢♢♢

「この弾幕えっぐいなぁ・・・ それに空を飛んでいる、マジでどうしようかなぁ」

(とはいっても、古具解放は流石に最初の約束破るしなぁ・・・)

蓮が降り注ぐ剣と槍を叩き落しながら、これからどうするか思考している。

(しかも、普通に威力高いし、古具の能力が能力だからなぁ~)

「ま、とりあえず臨機応変に動きますか!!」

そう言いながら、まだまだ降り注ぐ剣と槍を叩き落していく。


(足を止めることが出来ましたが、それ以上はできませんか・・・)

「流石、『執行者』の一人ですね・・・ それに当たってはいますが全てかすり傷になるように叩き落しています」

アリスは滞空しながら、この後どうするかを考えている。

(まだまだ使用していない技もありますから、使ってみましょうか・・・)


「まだまだ飛ばしていきますよ、蓮さん!!!」

「来なよ、アリスちゃん!!」

はいどうも作者です。

始まりました、アリスVS蓮。実は相性的にはアリスのが普通に有利なんですよね。

理由としてはアリスの『クラウソラス・イミテーション』は斬撃飛ばせるんですが、そこまで長距離は飛ばせませんし、近づくのも敵が空中にいると一苦労です。

まぁ、アリスの方も古具の相性がいいだけで経験的には完全に蓮の方が上なのでそこをどうするかがカギになってきますね。


というか、個人的に『クラウソラス・イミテーション』結構お気に入りなんですよね・・

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