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神と人の契約戦書 ~神話と共に人は生きる~  作者: 氷室莱那
第六章 風は凪いで 夜が迫る
107/203

第六章ー③

最新話です。

最近熱くなりましたね。夏かよ!!って感じますね。

ワルキューレ・ヌル「というか、この作品に季節ってあるんですか?」

まぁ、ありますよ・・・ 今の作品内の季節は春ですよ。

ワルキューレ・ヌル「ならいいですけどね・・・ というか、私の出番は?」

それについては、少々お待ちを・・・・

「まずは、黒い天使についてです。最初に言っておきますが、この敵の正体は分かりません」

最初にことわっておくが、本当に敵の正体はつかめていない。

「わからない?どういうことだ?」

会長は意味が分からないという表情で聞いてくる。

「今までの『執行者』としての活動の中で、一度も戦ったことがないんですよ。それに、ワルキューレたちやアルテミスなどにも聞いてみましたが、みんな口をそろえて「こんな天使は一度も見たことがない」って言っていたんですよ・・・」

僕の言葉に会長が、腕を組んで少し考えると・・・

「それじゃ、お前たちの憶測でいいから話してくれ。じゃなきゃ、これからの対策の取りようがねぇ」

と言ってきた。

「わかりました。ではお話しします」


彩副会長が出してくれた紅茶を飲みながら、黒い天使について話し始める。

「さっきも言ったように黒い天使についてですが、正体不明の存在です」

「ああ、それは知っている」

「ですが、わかったこともあります。基本的に、二人一組もしくは単体で行動していると考えています」

「二人一組か単体?何で、そこは確定事項じゃねぇんだよ?」

真央先輩が、まどろっこしいと思ったのか少し怒り気味に聞いてくる。

「仕方ないじゃん、この黒い天使と戦闘したのが黎芭さんと翠波だけなんだから。それに、黎芭さんの方に一体、翠波の方に二体の黒い天使が出現、戦闘になったから」

蓮が真央先輩の質問に答える。しかし、その答えに何か疑問を持ったのか、会長が聞いてくる。

「おい、ちょっと待て。今あの店長が「戦った」っていう言葉が聞こえたんだが・・・ 聞き間違いか?」

「ううん、聞き間違いじゃないよ。黎芭さんも戦闘したよ。というか何回か前の『依頼』で戦闘してたところ見たんじゃないの?」

そう聞くと・・・

「見ていませんよ。あの時はてっきりメティスさんだけが戦闘していると思っていましたし・・・ それに勝手に裏方専門だと思ってましたよ・・・」

まぁ、そう思うよね・・・普通あんな感じ(おっとりとした雰囲気)の人ががっつり戦闘するなんて思わないよね・・・

「まぁ、その話は置いといて・・・ 黒い天使ですが通常時は武器を使用して、襲ってきます。ただし武器は神話上の武器とかではなく完全に現代の武装を使用していました」

「現代の武装ってことは、誰かに持たされてるってことか?」

「僕たちはそう考えていますね。ただ、持たされているというよりは自分自身で所持していたっていう感じがしました」

「ほ~ん。その黒い天使は何者かに創り出された感があるな・・・」

真央先輩は今の話で、ある意味核心をついてきた。


「ですが、一番脅威と感じたのはそこではないですね」

「なに?現代の武装を使用していたところではないのか?」

「それも確かに脅威だったのですが・・・ 問題はその敵を一度気絶させて捕縛しようとしたとき、黒い天使が自らの体に機械の鎧を纏い、獣みたいな姿、動きになって再び襲い掛かってきたときですね」

「特に僕とワルキューレ・ドライが相手にした黒い天使はは二人一組でしたので、二人が一人になって再び襲ってきたときは、流石に驚きましたよ・・・」

それを聞いた生徒会の面々は、厳しい顔をする。


(どうする、会長さんよ。魔使者に夜中に外出を禁止させることだが、もう少しきつくした方がいいんじゃねぇか?)

(だが、あまりきつくしすぎると魔使科の生徒たちからの苦情がエグイことになるぞ。最悪これを破って戦いに行くやつがあらわれかないぞ)

(ですが、その下手人はもういませんし、よろしいのでは・・・?)

(その辺はこいつらに聞いてみないとわからねぇ。それに変化した黒い天使についても聞かねぇとな)

コソコソ話していた生徒会の面々がこちらに顔を向けた。


「とりあえず聞きたいんだが、その変化した黒い天使の強さとかはどうだったんだ?」

「暴走状態の時しかしっかり覚えていませんが・・・ 僕らの感覚ですが、とりあえず気持ち悪いが一番最初に来ますね。動きが獣じみていて、正常だった時みたいに考えて攻撃してくることはなく、まさに獣というか本能で攻撃を仕掛けてくるっていう感じですね。しかも機械の鎧に爪のような武装が付いていますので、ほとんどの攻撃が徒手空拳で行ってきました」

「ですが、これは僕の方の黒い天使なので、黎芭さんの方は詳しく聞いていません。なので、詳しく聞きたい場合はお店に来てくださいね」

「ああ、わかった。というか、マジでやばいな。まるで暴走じゃねぇか、いやそれよりもたちが悪いか・・・」

「とりあえず聞きたいんだが・・・ これ以上黒い天使による被害が出ることがないのか?」

会長が神妙な顔をして、聞いてくる。

「それは分かりません。というか黒い天使が出てきた理由がわからない以上、また同じく出現した謎の黒い人影も同じように倒しましたが、いつ復活するかはわかりません」

「てことは、また出現する可能性があるって考えていいんだな?」

「ええ。まぁ、多分『依頼』が確実にくるでしょうね・・・」はぁ~

僕はそれを考えてしまい、ついため息を吐いてしまう。というか、出現する理由、条件もわからないため正直後手に回るしかない。


「てことは、やっぱり魔使科の生徒は夜中に外出させない方がよさそうだな・・・」

「ええ、そうなりますね。それに、それで被害が出てくると『敵』の思うつぼになるのではないかと・・・」

「だよなぁ・・・」

会長は頭を抱える。

「というか、もうひとつ聞きたいんだが・・・ 魔獣を喚んだ古具はどうなったんだ?」

「それはフレイヤ曰く「完全に破壊したわよ。あんなの残して置いたら、迷惑極まりないじゃない!!」とのことです」

「なるほどな・・・ とりあえず、また時間が出来たら『HEAVEN』にお邪魔するぜ」

それを聞いて、蓮が何かを思いついたのかこんなことを会長たちに提案する。

「なら、そのついでに会長たちも古具と契約しない?戦力アップにもなるし、会長たちも戦略の幅も広がるいいでしょ?」


「とりあえず、話はここまでだ。もう一つの黒い人影については詳しく聞きたいところだったが、時間がねぇから仕方ねぇか・・・」

そう言って、会長は椅子から立ち上がる

「わかりました。それじゃ、僕たちはこれで・・・」

「ああ、すまなかったな。授業に関しては、最初に言った通り安心しときな」

「ええ、ありがとうございます。ではまた放課後に・・・」

「放課後は今日来なくていいぞ。まぁ、仕事も少ないしな」

「ラッキー!!それじゃね、会長!!」

蓮がすぐさま立ち上がって、真っ先に生徒会室から出る。

「あいつは・・・」

頭に手を置く会長。

「あはは・・・ それでは失礼します」

はいどうも作者です。

最近、新キャラや新しい古具を出そうかと考えているんですが、いかんせん神話からがっつり出しているので、元ネタ探しがはかどるはかどる。

ただし、はかどりすぎて絞れないんですよね・・・

マジで、どないしよう・・・

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