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神と人の契約戦書 ~神話と共に人は生きる~  作者: 氷室莱那
第五章 暗き闇が蠢き 天空は狂う
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第五章ー⑰

今回で黎芭視点は終了です。

なんか最近戦闘描写を書くのが楽しくなってきたんですけど、これって自分の中に戦闘したいっていう願望があるからなんですかねぇ・・・・


※最近この小説を読んでくれる人がいて、とても嬉しいです。

これからも頑張っていきますので、よろしくお願いします!!

放たれた魔力の奔流に気付いた黒い天使はすぐさまフィアーさんから距離をとり、その奔流から逃れるために翼をはためかせ、離脱しようとするが・・・

「逃げられるわけないでしょ!!」

『カドゥケウス・エトワール』を振るうと同時に、奔流が軌道を変え、黒い天使の背後に回り込む。

防ぐことが出来ず、背に直撃し空から落ちてゆく。


「解放する時間を稼いでくれて、助かったわフィアーさん」

空から降りてきたフィアーさんに近づいて、礼を言う。

《いえいえ、よくあの天使に当ててくれました。あれほどの一撃を受ければ流石に重傷か、気絶でもしているでしょう・・・》

「それにしても、フィアーさんその傷大丈夫?まともに治療してないから痛む?」

そう、フィアーさんの体には解放する前の戦闘でつけられた銃痕が残っている。

《いいえ、痛みませんよ。それにフレイヤ様の下に戻ればすぐに治していただけるので》

「ならよかった・・・ 話は変わるけれど、あの黒い天使どう思う?」

接近戦をしていたフィアーさんにあの黒い天使の違和感について聞いてみる。

《そうですね・・・ どこか変な感じがしましたね・・・》

「変?」

《ええ、ここにいるのにここにいない。そう言った感じですね、それに加えて動きに少しだけラグがあるようにも感じましたね。もしかしたら本体は別の場所にいてあの黒い天使は本体の影、もしくは別の場所にいて操作している本体とつながっているのではないでしょうか・・・》

なるほど、要は遠隔操作の類と言った感じか・・・・ 

カッ!!!

黒い天使が落ちた場所から黒い光が立ちのぼった。


「なにが起きたの!?」

私たちは急いで、その場所に向かうとそこには・・・

「グルルルル・・・ ガアアアア!!!」

背中に黒い機械の翼を背負い、全身に機械的な鎧を纏い天に吠える天使がいた。

「なに・・アレ・・ あり得ないわよ・・・・」

今までの『執行者』としての経験から言える「アレ」は本来あり得るはずのない存在だ。

それに、ゴーグルで観たからこそ言える「アレ」は神話や伝記に記されている天使の中にいない。

《『知啓』!!躱してください!!!》

フィアーさんの声が聞こえ、ハッとなって言われるままに躱すと、先ほどまで私がいた場所にレーザーがはしり、直後爆発を起こし熱風が吹き荒れる。


「フィアーさん!!「アレ」はやばい!!あれの正体は分からないけれどここで倒さないと、民間人に被害が出る!!」

《わかっています!!我が光よ 鎌へと宿れ!!》

フィアーさんが念話で詠唱を唱えると、鎌の刀身に光が宿る。

《先手必勝!!》

地を蹴り、翼を広げ飛翔し、一瞬で近づき「アレ」の首めがけて鎌を振るおうとする。

しかし、刃が届く前に「アレ」は機械の翼を広げ飛翔し、刃を躱す。

そして、「アレ」は今までの銃主体の戦いとうって変わってその両手から爪を生やし、まるで獣といわんばかりにフィアーさんに攻撃を仕掛ける。

今は防いでいるが、段々と攻撃の速度は上がってきている。

「このままじゃ、まずいね・・・」

(それに気になるのはあの鎧や翼・・・ けどさっきまではそんなの纏っていなかった、単純に力をあげる物と考えていいものなのか・・・)


「今悩んでも仕方がない!!「アレ」を倒してから考える!!」

私は、「アレ」に視線を向けて杖を振るい魔法陣を複数展開する。同時に、つけているゴーグルにロックオンカーソルが出現し捉える。

「ぶち抜く!!『星閃・砲煉(スターリー・ブラスト)』!!」

魔法陣から魔砲(誤字にあらず)が放たれ、完全に目の前のフィアーさんにしか目に映っていないのか直撃する。

鎧が所々ボロボロになりながらも攻撃の手はやむことなくフィアーさんを襲う。

「いい加減・・・・おとなしくしろぉぉぉぉ!!!!!!」

「蛇はいま星を捕えた 星はいま自由を失う 縛れ!!『蛇縛綺羅星スタージェント・ロック』!!」

「アレ」の周囲に魔法陣が展開され、そこから紺色の蛇が出現し巻き付き動きを止める。

「フィアーさん、今ぁ!!」

ザシュッ!!!!

フィアーさんが鎌で首を斬り飛ばした。しかし首を飛ばされても関係ないのか、蛇によって縛られている部分を力任せに引きちぎり、新たな四肢を生やす。


「首を飛ばしてもダメ・・・ ということは消し飛ばすしかないね・・・ フィアーさん遊撃任せるね!!」

私の言葉に応えて、フィアーさんは再び「アレ」に突っ込んでいく。

空中で鎌と爪がぶつかり合う。

それを見ながら、私は魔法陣を三重に展開し、詠唱を唱える。

「蛇はいま千の流星へと姿を変え 流星はまたたき大地へと降り注ぐ 大地は星を宿し 不浄なるもの全てを滅する!!!!『千星流蛇・浄閃天滅スターピオーズ・ピュリトロフィ』!!!!」 

『カドゥケウス・エトワール』を振るうと同時に、魔法陣から蛇の形の魔力の奔流が放たれる。

キシャアアアア!!!!

蛇が口を開けながら、「アレ」に向かっていき喰らい付く。

逃げようと先ほどと同じように四肢を引きちぎろうとするが・・・

「させるわけがないでしょ!!!!消滅させなさい!!!『千星流蛇・浄閃天滅』!!!!」

蛇の口から魔砲が放たれる。

「ガアアアアアアアア!!!!!・・・・・」

断末魔のように叫び声をあげ、消滅していき、纏っていた鎧の一部が落ちてくる。


落ちてきた鎧の一部に近づき、手に取る。

「ギリギリ破片を残せてよかった・・・ 呪いがある気配もないし、後で『機関』に提出かな・・・」

その後アルテミスさんに通信を繋ぐ。

「アルテミスさん聞こえる?ごめん、援護要請してたけどこっちで倒しちゃった。だから、もし翠波君が戦闘していたら、そっちに援護してくれる?」

【倒してしまったのですね・・・ 了解しました】

通信が切れる。

上空から、フィアーさんが降りてくる。

「ふぃ~ この状態やっぱ疲れるね」

『カドゥケウス・エトワール』の解放を解いて、服装を戻し一息つく。

(私たちの方にも正体不明の敵が現れ、攻撃を仕掛けてきた・・・ 翠波君の方にも確実に敵は出現するだろうね・・・・)

そんなことを考えながら、私とフィアーさんは周囲を警戒しながら、一息ついた。

はいどうも作者です。

黎芭さんの古具『カドゥケウス・エトワール』を使用した戦闘でした。

技はこの話と前回で出たものだけでなく、まだまだこれから出てきます。

というかもしかしたら話が進むごとに技が増えるかも・・・?


能力についてはつけているゴーグルも合わせて、設定集のところで詳しく説明します。

少々お待ちください。

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