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14レイラ

「はっ!?なんですって!?カイザーがリーリエって人を連れてくる!?信じられない。2人きりになりたいかと思ってわざわざリーリエの方には送らなかったのに!?」

「お嬢様。お言葉が汚いです。それにリーリエではござちません。リーリエ妃でございます。反逆罪に当たりたくなければ口を……「うるっっさいわねぇ!」」

「あなたなんてクビですわ!」

悔しい。本当でしたら私が彼の横に立ってレイラ妃と呼ばれていたはずですのに。花嫁修業として留学したことがいけなかったんですの?

私の方が外交にめっぽう強いですし、美貌だって負けてませんわ。

「はぁ……リーリエの参加を許可してちょうだい。」

いいわ。見てあげます。リーリエとやらがどんなくだらない女なのか。楽しみにしていますわ。


――――――――――――――――――――――――――

「レイラ公女本日はお呼び頂き誠に感謝申し上げます。」

「私10年もの間皆様とお会い出来なかったので少々心細いところがありますがこれからもよろしくお願いしますわっ。

いよいよ始まりましたわね。

本日のの主役は紛れもなく私ですわ。

国中の貴族が我が家に集まってわたくしの帰国を喜んでくださるなんてあ〜最高ですわね。

まぁ当たり前なんですけど、オレティを支える4つの公爵家が揃うなんてなかなかありませんものね。


ガタン「顔を上げよ。」

聞き慣れていた声よりもずっと低い声が屋敷に響いた。

カイザーだわっ!

「カイザー来てくれたのねっ!ありがとう!」

「もちろんだよ。彼女が私の妻であるリーリエだ。よろしく頼む。」

わかっていますわっ。こいつが邪魔だから王太子妃の座を引きずり下ろしてくれってことでございましょう?

だから私に紹介をなさったのね。喜んでお引き受け致しますわ。

「リーリエと申します。この度は勝手に押しかけてしまい大変申し訳ございません。」

王族は決して頭を下げてはいけないはずよ。それなのに軽々しく謝るなんてそれほどの女なのだわ。

それに、気味が悪い黒髪、

まぁ、金の瞳は美しいけどなんだか似合ってないわね。

私の方がナイスバディだし、ふんっ。

こんなのが王太子妃なんて笑わせてくれるわ。

「あらぁ。よろしくお願いししますわ。

私、頭を下げる王族なんて初めて見ましたわ。

リーリエ妃は大変お優しい心の持ち主なのですね。」

カイザーの隣に立つのにそこまで意識が低いのなら私が変わってあげますわ。

言われるまま微笑んじゃって言い返すこともできないなんてお気の毒にね。

「楽しんでいってくださいませ。」


「リーリエ公女こちら我が領地で1番の絹でございます。」


「リーリエ公女、これは隣国で有名な宝石だそうでございます。きっとお似合いになりますよ。」


「リーリエ様が御無事に帰国なされた祝いにこちらの最高級ドレスをお受け取りください。」

あらあら皆さん私が帰国したことを心から祝ってくださっているのね。

こうでなくてはいけませんわ。

私はいずれ皇太子妃の座に座るのですから。

カイザーは一体何を……キャッ



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