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6アルファム

島国で小国であるため我が国ムサム王国が生き残る手段は確実に国協力だ。

何がなんでも今回のパーティで大国オレティを味方に付けなければ……と思っていたのだが。


「あ。アルファム王子。昨日は妻が貴国から素敵な贈り物を頂いたようで感謝申し上げる。

それはそうとムスカリがいくら有名だからといって

――通じ合う心――の意味を持つ花を他人の妻に送るなど少々配慮が足りないのではないか?」

たぶん僕はやってしまったのだろう。

オレティの王太子カイザー殿下がお怒りになっている。

僕のせいで248年の歴史ある小さな王国が跡形もなく消えるだろう。

通じ合う心!?知らないですよ。そんなの。

それにあなた昨日妾さんがいらしたじゃないですか。

まぁ、全員の女性が自分を見ていないといけないタイプもいますが、本当のことを言っても信じてもらえるでしょうか。

「とんでもありません。こちらこそご招待頂き誠に感謝しております。

こちらの国ではムスカリにそのような素敵な言葉が着いているのですね。存じ上げておらず大変失礼致しました。

我が国ではムスカリには――明るい未来――という意味が込められております。ぜひ貴国との有効な関係を築きたく思っております。」

満を持して最高級のムスカリの重油を持ってきたことが間違いだったのだろうか。

「それは申し訳ないことをした。」

うわぁ。最悪だ。だいたい形式的に

こちらもいい関係を築きたく思う。

的な返事が当たり前。なのにそれが無かったということは……オレティは諦めよう。これは手を引いた方がいい。


「あら。アルファム王子昨日は素敵な贈り物をありがとうございました。すごく心地よい匂いでとても寝心地が良かったです。ぜひムサム王国に行った際にはまた使わせて頂きますわ。」

……おそらく貴殿が私の国へ起こしになることは無いでしょう、、、この香りバニラか?

カイザー殿下と同じ匂いがする。

でも昨日の妾からはこの香りはしなかったな……。

なるほどあくまでも最愛なのは妻で香りは殿下のプライベートゾーン。

それを乱した俺は敵ってことか。カイザー殿下なかなか溺愛なさっているのだな。もう、関わらないでおこう。明日妹を呼んで残りのパーティをすごしてもらうこととしよう。

早く帰りたい(涙)

「ん、あ、ハハ。それは良かったです。

素敵なパーティをありがとうございます。ではごきげんよう。」

やばいってカイザー殿下めっちゃ見てる。

もう何もしませんからっつっつ

「え、えぇご機嫌よう。」


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