6リーリエ
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湯浴みも終えなんだかんだと準備に忙しくしているとすぐにガーデニングパーティの時間が来てしまった。
今回のパーティはランチパーティということもあり昼間なので気温が余り下がらない。
「リーリエ様、本当にこちらのドレスをお召になさるんですか?首元までしっかり隠れるやつの方が……」
なぜそんな顔をするのかしら。せっかく3ヶ月前から今日のために仕立てたドレスなのに。
アンナもそれを知ってるはずよね。
「せっかくゆったりとした会にしたいのに、首まで窮屈にしまったドレスを着てきたら周りが萎縮してしまうでしょう?これでいいわ。早くしてちょうだい。」
ちょっと強く言いすぎたかしら。皆渋々って感じね。
まぁいいわ。私王太子妃だし。そうよ。ちょっと偉そうでもOKよね?
――――――パーティが始まった。
「皆さん優雅なひと時を楽しんでください。では乾杯」
ラフなパーティだし軽くでいいのよね?
「ご機嫌よう。リーリエ妃素敵な庭園ですわね。
このお花なんでここでしかお目にかかれませんわっ。」
確か彼女は東の国のザリア第3王女だ。
「お褒めの言葉ありがたくいただきますわ。
もし良ければお土産に種を持って行ってくれます?」
このお花果たしてザリア王女の国で咲くのかしら…
ちょっと私の知識が足りなさすぎたわね。
「まぁ、本当に?是非頂きたいわっ、……あら。リーリエ妃愛されていらっしゃるのね。私の国は愛の国としても知られているから大歓迎よ。フフフ。お幸せに♡でわ、また。」
とても綺麗なお辞儀で去っていったが、……なんの話かしら?
愛の国?愛されてる?私が?誰に?
国民の皆様には愛されるように務めているけど……。
あー、なるほど。
侍女の皆ね。確かに今回もすごい気合いで着飾ってくれたわ。そんなに私今日いいかしらっ♪
フフッ。カイザーも今日くらいは私を見てくれるといいんだけど。
「あら。アルファム王子昨日は素敵な贈り物をありがとうございました。すごく心地よい匂いでとても寝心地が良かったです。ぜひムサム王国に行った際にはまた使わせて頂きますわ。」
まぁ朝の湯浴みでいつもの匂いに変えられてしまったんだけど……
「ん、あ、ハハ。それは良かったです。
素敵なパーティをありがとうございます。ではごきげんよう。」
え!?避けられてしまった!?
私何かしてしまったかしら。……やはり香り?昨日言ってたマーキング?ッテヤツ?
「はぁ。リーリエ。なんでこんな肩も胸も全部出てる格好で来たのですか?日に焼けてしまいますよ?いくら昨日のその首もとが、その……」
なに?朝私を抱きしめときながらこれは事故だとか間違ったとか言ってそそくさと私の部屋を出ていったくせに。
しかも、このドレスあなたも一緒に選んだじゃない。
ふん。カイザーとせっかくお揃いで作ったのに。
「ご心配結構です。」
ほら周りからはニヤニヤ見られてしまってる。
周りは私たちの仲が悪いことに喜んで言及しているのだわ。
今日こそは褒めて貰えるって思ってたのに……。
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