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4月 アナログトランスレーター

 高校生の佐藤君は、去年まで英語が苦手だった。どうしてこの世に英語があるんだ、と世を呪う程度には。

 そんな佐藤君が編み出した勉強法は、実にアナログなものだった。昔ながらの「本を食べる」という方法だ。

 無論、本当に本を食べるわけではない。食パンにチョコペンで単語帳や教科書の内容、英文とその訳文を書いて食べるのだ。某国民的猫型ロボットのマンガを参考にしたらしい。

 体重は3キロ増えたが、テストの点数も格段に上がった。友人達から「アナログトランスレーター」というあだ名で呼ばれるようになったくらいだ。

 英語は文字通り佐藤君の血肉となっているようで、今では単語を書いたパンを食べるだけでその和訳が頭に浮かぶようになったという。


 ただ、そんな佐藤君にも悩みがある。

 文字で書ける内容なら、食べていくらでも覚えられる。しかし、ヒアリングやスピーチといった音声が関わる要素は食べて覚えることが出来ない。

 今、佐藤君はどうにかして音を食べられるように出来ないか、悪戦苦闘している。

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