第1話 真実はいつも1つ
「俺はこんな所で負ける訳にはいかない…。必ずこの試合勝ってみせる!じっちゃんの名に賭けて!!!」
「金〇一くん混ざってるけど1話のタイトル見た?」
そんな相方のツッコミをよそにゲームポイントを取られた僕達は、呆気なく初戦敗退した。
そうだ、ここらで自己紹介でもしておこう。
俺は毛利高校1年、けむぅ新一。
幼馴染で同級生のヨネスケと卓球部に入部して
ダブルスのパートナーを組むことになった。
コ〇ンを観るのに夢中になっていた俺は、
刻々と近づいてくる試合の日程に気づかなかった。
俺はヨネスケと試合に臨み、気がついたら・・・
体が縮んでしm…!!!!
「縮むかどアホ」
「あべしっ」
・・・とまぁこんな調子で早々と負けてしまった2人は敗者審判を終え、観客席で他の試合を見ていた。負けた人は次の試合の審判を行うルールがあり、負けた直後に審判をさせられるもんだから割と苦痛だ。
卓球の試合はトーナメント式が主で、1セット11点先取の5ゲームマッチ。つまり3セット先取した方が勝ち。お互いに2ゲームずつ獲得した状態をフルセットと呼び、ここまでくると試合時間も30分くらいになるのだが、けむぅ&ヨネスケチームは3-0のストレート負け。周りから見るとほぼ消化試合だった。
「くっそーもうちょっとだったのになー」
「ストレート負けだよ?」
「ヨネスケよ…俺には一体何が足りないんだ」
「練習だよ」
「はっ…そうか分かったぞヨネスケよ」
(ようやく練習する気になったか)
「俺には個性がない!必殺技が必要なんだ!!」
「個性しかないよ」
「後ろから針刺して貰って眠りながら戦うとか…」
「却下」
「試合の前に相手に正拳突きかますとか…」
「却下」
「外部コーチに黒ずくめの男よぶとか…」
「却下」
「ミート力増強ラケット作るとか…」
「いつか小学館に訴えられるぞ」
「……」
「……」
「全部却下かよ!!!」
「当然や。あと後半もはや個性ではない」
「なら俺に足りひんもん教えてくれ!」
「だから練習だって」
「……」
「……」
「それだーーーー!!!!!!!!」
「さっきも言ったよね」
自分に必要なのは練習だと
やっと気づいたけむぅ新一。
2人はこれからどんな練習をするのでしょうか
試合で勝てる日はくるのでしょうか
けむぅが繰り出す次のネタはいかに
これは男子高校生2人による
笑いあり笑いありのお笑い卓球物語 ――
お読み頂きありがとうございます!
読みやすさを重視してみたのですが、
2人のやり取りはどうだったでしょうか?
今後もアホな展開を楽しんで頂ければと思います。
またアドバイスやご指摘など頂けたら励みになります!今後とも喜しくお願い致します!!!!
ps.次回からも様々なパクrは続きます!乞うご期待です!