82話〜ユリナからミリアへと
ユリナはノエルが心配になり駆け寄った。
天から光がユリナの身体に降り注ぎ、その場にいた者達は異様な光景を目の当たりにする。
その頃、クロノアの援護をしようと待機していたユリナであったが、クロノアが何者かに足止めされていた為、単独でノエルの救出に向かう事にした。
そして、明らかに顔色が悪く、凄く苦しんでいたノエルの近くに寄り添った。その光景を見たユリナは、どうしていいか分からなくなり泣き出してしまった。
「グスン。ノ、ノエルさん。グスン。ごめんなさい。助けたいと思っていても、どうしたらいいか分からなくて。本当にごめんね。グスン……」
ノエルは苦しがりながらユリナの事を見ていたが、喋り方の雰囲気がギルメンであり、親友に似ていたので、
「ま、まさかにゃ。で、でも。ありえ、にゃい、こ、こんにゃ。はぁはぁ。ゴホっ。所に、ミ、ミリアにゃんが、い、るはずにゃ、いにゃ。にゃのに、にゃぜ?ゴホっゴホ。ユ、ユリナ、にゃんが。はぁはぁ。そう、見える、んだにゃ。はぁはぁ……」
そう言われユリナはノエルに真実を話そうとした。
「あ、あのね。グスン。ごめんねノエルっち。私ね……」
そう言おうとしたその瞬間。ユリナの周辺の空気が、まるで圧縮されるように密度が高まり、急に息苦しくなり、その場にうずくまった。
「はぁはぁ。ちよ、ちょっと!な、にが。はぁはぁ。息が苦しぃ、んだけど」
すると、ユリナの頭上に眩いばかりの光が降り注ぎ身体全体を覆い包み込んだ。
「ゴホっ。ユ、ユリナにゃん。今、にゃん、て?それに。はぁはぁ。にゃにが、起こったにゃ?はぁはぁ」
ユリナを包み込んでいた光は、更に光を発すると急に膨張し始め、ボンっ!!と風船が割れるような大きな音を立て光は大きく弾け飛んだ。
するとそこには、緑色の髪の女性が立っていた。
その光景をハクリュウとクロノア、そしてそこにいた者達は見ていた。
そしてその緑の髪の女性は、ノエルもハクリュウもクロノアもよく知っている人物だった。そうその女性とは、ノエルの親友でありギルドのメンバーのミリアだった。
ハクリュウとクロノアとノエルはユリナに何が起き、ミリアになったのか状況が呑み込めず、少しの間その場に立ち尽くしていた。
そしてユリナ……いやミリアも自分に何が起きたのか分からず放心状態のままそこに呆然と立っていた。
「え?……いったい、何が起こったの?」
読んでくれてありがとうございますヽ(^o^)
んーやっぱり難しいなぁ。ユリナからミリアに化けるシーン後で少し手直しするかもですが。
とりあえず次話多分土曜日か日曜日に投稿になるかもですがよろしくお願いします(*^ω^*)







