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旧異世界勇者の子孫達の陰謀と新異世界勇者達!!〜ゲームにログインしたら異世界に召喚されたけど。そもそも何で召喚されたんだ?……〜【第一幕】  作者: みけ猫 ミイミ
第2章〜集う者たち

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31話〜ボカロ村での休息{改}

アリスティア達はボカロ村で影鼠が戻ってくるのを待つ事にした。

 その頃アリスティア達は、城の近くのボカロ村に来ていた。


 シャナは、宿屋の軒先で辺りの風景を眺めている。


 ふとシャナは思った。この長閑な風景もやがて壊れてしまうのではないかと、不安に思いながら、影鼠が戻ってくるのを待っていた。


 しばらくすると影鼠が戻ってきた。


「Ms.シャナ、只今もどりました」


「影鼠、それで、ノエル様は?」


「その事については、皆さまの前で話した方が良いかと」


 シャナは頷き、アリスティア達がいる大きな木がある丘の方に向かった。


 そしてアリスティア達は、丘からグレイルーズ城を眺めていた。


「それにしても、何故グレイルーズの大臣オルドパルスはこんなことを……」


 ハウベルトはホワイトガーデンとブラックレギオンがある方角を順に見ると、


「それに、ここだけじゃなく、ホワイトガーデンやブラックレギオンにもグレイルーズと同じような異変が起こった。どうもその事が気になるんだがな」


「ハウベルト。確かに、この国だけの事であれば、ここまでやる必要はない。そもそもオルドパルス1人で、こんな事が出来ると思うか?」


 クレイマルスは少し考えてから、


「そうなるとハウベルト。お前の国の方は、どんな状態だったんだ?」


「俺が王に仕えている時に感じた事なんだが。やはり、貴族たちや城の中の者たちが、ここ数年の間で明らかにおかしくなってきてはいた」


「そういえば、ハウベルト。そっちでは、誰か今回の件に関与している者はいなかったのか?」


「そうだなぁ。特に怪しい奴は、いないと思うんだが?」


「そうか。でも誰かが手を貸し関わっているとしか思えない。だとして、誰がオルドパルスと手を組んでこんな事をしているのかなんだがな」


 アリスティアにそう言われ、ハウベルトは考え込んだ。


 すると、シャナが影鼠と共にこっちに向かって来ているのが見えて、


「シャナ、何か分かったのか?」


 シャナはアリスティアの前まで来ると、


「あっ!たった今、影鼠が戻ってきました。それで、皆が居る所で話しをという事で」


「そうか。それで分かった事とは?」


「Ms.アリスティアに、Mr.クレイマルスに、Mr.ハウベルト。そしてMs.シャナ。今から見聞きして来た事を、全てお話します」


 影鼠は4人の中心に来ると話し出した。


「Ms.ノエルは、遥か南の辺境の地に新しく建てられた城のような建物の中の牢屋におりました」


「南の辺境の地って、確か遥か昔に、あの地は何らかの影響で衰退して、誰一人として住める状態ではなかったはずでは?」


「確かに、そうでございます。ですが、何故かそこに城が建っていました」


「そういえば、グロウディスが言っていたな。奴隷を使って、何か建物を建てているようだったと」


「確かに言っていた。そして、何か洞穴を掘っていたような事も」


「そうなると、そこに城が建てられ、ノエルさんもそこにいるという事になるのか」


 影鼠は頷き、


「Ms.ノエルが居る場所と、今お話になられていた場所は同じかと思われます。そして、そこで色々と見聞きして来た事もお伝えしたいと思います」


「見聞きして来た事って?」


「では、お話したいと思います」


 そう言うと影鼠は話し出した。


「その城の中には囚われている者が数名。その者たちの扱いは、かなり酷いものでした」


 一呼吸おき、


「それとMs.ノエルは牢屋の中におり、身体を拘束され動けない状態でした」


「なんだって!?ノエルさんがそんな事に……」


「他には、グレイルーズの大臣Mr.オルドパルスと、ホワイトガーデン大臣Mr.ゲランと、ブラックレギオン大臣Ms.カプリアと、もう1人、男性がいました」


 ハウベルトはカプリアの名前を聞き驚いた。


「ちょっと待て!今カプリアって言ったのか?まさか、あり得ない。あの人が、こんな事に手を貸しているだなんて」


「ハウベルト。もしかしてカプリアって、あのカプリア様だよな?」


 そう言われハウベルトは頷くと、


「ああ、アリスティアが思っている人物で間違いない」


 ハウベルトはいつになく真剣な表情で、


「ブラックレギオンはじまって以来の天才。そしてついた異名がレギオンの才能の女神!と、それだけじゃない」


 そう言いながらハウベルトは南を向くと、


「あの人は、誰にでも優しかった。時には厳しい女だったが。でもまさかそんな事が……信じられない!」


 すると、影鼠はポケットから手紙を取り出しハウベルトに渡した。それをハウベルトは受け取った。


「その手紙は、Ms.カプリアから、あなた宛にです」


 ハウベルトは手紙を読んだ。


「おい!影鼠。お前まさか、カプリアにみつかったのか?」


「はぁ、申し訳ない。ですが、おかしな事にMs.カプリアは、捕まえるどころか、バレないように逃がしてくれたのです」


「確かに、おかしな事もあるものだな」


「アリスティア。確かに、これはどうなっているというんだ?」


 クレイマルスがそう言うとハウベルトは手紙を読み終え、


「手紙の内容からして、恐らくは、カプリア様は何か考えがあっての事らしいが」


「だとすると、急ぎハクリュウ様たちと合流し、その城に向かわないとな」


「アリスティアの言う通り、早くその城に行きノエル様を助けないと。影鼠ありがとうございます。何かあったらまた呼びますね!」


 そしてシャナは影鼠と別れ、アリスティア達は身支度を整えた後この村を出ると、ハクリュウ達がいる辺境の地へと向かった。

読んでくれてありがとうございますヽ(^o^)


『ノエルさんが拘束され牢屋の中に…………』…by,クレイマルス


『クレイマルス。急に黙り込み何を考えている?……お前、鼻血が出てるぞ!』…by,アリスティア


『あ〜これは……ハハハ、何でだろうな。それよりも大丈夫なのか、この荷馬車』…by,クレイマルス


『申し訳ありません。この荷馬車しか譲ってもらえなかったのです』…by,シャナ


『まぁいいのでは?この揺れは多少、気になるが』…by,ハウベルト


『だが、のろいな。これでは日が暮れてしまう。私の魔法でもっとスピードをあげる!』…by,アリスティア


『アリスティア!やめてください!?』…by,シャナ


『『うわー何だ!?このスピードはぁ〜』』…by,クレイマルスとハウベルト


と、いう事で……∩^ω^∩


では、次話もよろしくお願いします(*^▽^*)

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