162話〜疑問の先と脅威が動く
ミリアはユウが自分の方に向かって来ていたため疑問に思い。ユウは間に合わないとある行動に……。ハクリュウはユウの行動に対し疑問に思うが……。
そして東側の広い通路では……。
ここは中庭にある南側の祭壇。辺りはガインの能力が更に上昇している影響で更に激しく揺れている。
南側の祭壇より西側では、ミリアがこの状況をどうしたらいいのかと考えていた。
(どうしよう。このままじゃノエルっちが……ううん、だけじゃない。みんなが……ん? あれって……)
そう思いながら北の方をみるとユウがミリアの視界に入ってくる。
(……ユウさんだ。ノエルっちの方に向かってるのかな……えっ?)
ミリアは驚いた。そうユウがノエルではなく自分の方に向かって来ていたからだ。
一方その頃ユウとダリアは、ミリアの方へ向かい走っていた。
だがユウは、このままじゃ間に合わないと思い立ちどまる。
(このままじゃ……だけどどうする?)
ダリアはどうして再び立ちどまったのかと不思議に思うが、ユウの仕草をみて何か考えてるのかもしれないと思いその場で待機した。
悩みながらユウは、ふと何気に自分のステータス画面をみる。
(考えている暇はない。だが……ああ、そうかっ! その手があった)
何かを思いつき急ぎメニュー画面の操作を始めた。
そして装備画面を開くとサブ装備にセットされている羽根つきブーツと、メイン装備にセットされている黒龍のブーツとを入れ替える。
すると羽根つきブーツに履き替えられた。__因みにこのブーツは加速DEブーツと言い、その名の通り速く走ることができる__
「ごめん、ダリア。……置いていく……別ルートで逃げてくれ、」
そう言いユウはブーツのスキルを使い加速しミリアの方へと向かった。
それを聞いたダリアは無言のまま頷く。
(ユウ様、どうぞ無事にお戻りを……)
そして西側の通路へ抜ける出入口へ向かい走る。
場所は南側の祭壇より北西側へと移り__ハクリュウは、冷や冷やしながらガインの様子を見据えていた。
(まだなのか? このままじゃ、あのガインってヤツ……もたない)
そう思っていると目の前をユウが物凄いスピードで駆け抜けていった。
「へっ!?」
何が起きたのかとユウが向かった先へ視線を向ける。
(……ユウさん。なんでミリアの方に向かってるんだ? それもあんなに猛スピードで……。んー、だけどいつもなら心配でノエルの方に向かうはず)
そう考えながら不思議に思い首を傾げた。
(どういう事だろう……。ユウさんに確認したいけど、ここから動くわけいかないし)
そう思いハクリュウは、再び南側の祭壇の方を向くとガインの様子をみやる。
場所は東側の広い通路に変わり。クロノア達はブラグジオスが元の姿に戻るのを見守っていた。
辺りに響く咆哮、ゴオォォォォーーっと激しく揺れ地が唸る。
ブラグジオスは、徐々に大きくなって来ていた。だがこれでも中程度の大きさだ。更に大きくなろうとしている。
「これが本来のブラグジオスなんだね」
「いや、まだ中程度だ」
「ほう、まだこれよりも更に大きなるってわけか」
そう言い三人はブラグジオスを見据えていた。
そんな中デブピエロ悪魔は全てのチビ悪魔を取り込むと、更に巨大化した。すると、何を思ったか中庭の方を向き歩きだす。
それをみてクロノア達は、なぜ中庭に向かっているのか疑問に思った。
(何で急に動きだした? まだ完全にブラグジオスは本来の姿になっていない……)
そう思いタツキはデブピエロ悪魔の動きを目で追う。
(……どうする? まだ俺は、ここを動けない。このままじゃ、更に中庭が大変なことになる)
そして、何か方法がないかと思考を巡らせるのだった。
読んでくれてありがとうございますヽ(^o^)
『ユウさん、なんでそんなに急いでるんですか?』…byハクリュウ
『……それは……いや、悪い。間に合わない……行く……』…byユウ
『えっ? ああ、行っちゃった。だけど、本当にどうしたんだろう……』…byハクリュウ
『ハクリュウ。ユウは、恐らく限定品の噂を聞きつけたんだろう』…byタツキ
『あーなるほど。確かにそうかもですね。そういえば、タツキさんは手に入れなくていいんですか?』…byハクリュウ
『フッ、俺は既に手に入れている(*¯ ꒳¯*)ドヤ✧*。』…byタツキ
『Σ(゜Д゜ノ)ノ……ナッナルホド…(;・`ω´・;)ゞ』…byハクリュウ
と、いう事で……∩^ω^∩
では、次話もよろしくお願いします(*^ω^*)







