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旧異世界勇者の子孫達の陰謀と新異世界勇者達!!〜ゲームにログインしたら異世界に召喚されたけど。そもそも何で召喚されたんだ?……〜【第一幕】  作者: みけ猫 ミイミ
最終章〜終結。そして始まる

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160話〜ラミアスの思惑②

なぜ自分を檻の中に閉じ込め、これから何をしようとしているのかとホープが問うとラミアスは……。

 ラミアスは檻の中にいるホープをみやる。


 そんなラミアスをみてホープは、顔を引きつらせ身を震わせていた。


「……ラミアス様。えっとこれは、どういう事ですか?」


 そう言いながら檻を見回す。


「ホープ。なぜ、か。そのことは、聞かずとも分かっているのでは?」


「……そ、それは……」


「ハァ~、いいでしょう。今そのことを、とやかく言っている暇はありません」


 そう言いラミアスは、南側の祭壇と東側の広い通路を映し出している画像を順にみた。


「暇はない、とは……。いったい何をしようとしているのですか?」


「今から行うこと、それは、」


 ホープの方に視線を向けるとラミアスは、そのことについて説明する。


「まさかっ!? でも、そんなことをしたら以前のように、また大変なことが起きるんじゃ」


「解放すると言っても一部だけです。それにあの二人が、この塔での試練を受けていない段階で、どこまで能力を使いこなせるのかみたいですしね」


 それを聞いたホープは、ゾッとし一瞬だけ身を震わせた。


「そうだとしても……」


「ホープ。分かっていますよね。貴方が何をしたか」


「それは……。ですが、」


 ホープは反論しようとしたが、それ以上言い返せない。ハクリュウ達がドラゴンの勇者だと知らなかったとしても、安易に授けてしまったのはまずかったと反省しているからだ。



 そう異世界から召喚した勇者に与えられる証は、ドラゴンの証と普通の証に分けられる。


 因みに普通の証が一般的だ。そのため百年前に召喚された者たちは普通の証。そして二百年前に召喚されたリュウキ(タツキ)達が、ドラゴンの証だった。


 それにドラゴンの証は特別なものであり、選ばれた者にしか現れない。過去にその証が現れた者は三人までだった。


 しかし今回ホープが確認してるだけでも四人いる。そのため封印されし書庫で色々と調べていたのだ。



 ふと気になりホープは部屋全体を見渡した。


(これもしかして、あの城の中の様子。そういえば、ハクリュウとクロノアの能力を一部だけ解放するって言ってたっけ。

 だけどどうやって、こんな鮮明にあの城の様子を映し出してるんだろう? 誰かがラミアス様の水晶を持ってれば別だけど。……まさか、他にも召喚された者が……)


 そう思いラミアスの方に視線を向ける。


「この部屋をみて気になったんですけど。これってあの城ですよね。だけど、なんでこんなに詳しく……。もしかして他にも?」


「ええ、貴方の思っている通りです。現在私が確認している異世界の者は七名。その中の一人は既にこの塔をクリアーしています」



 __本当は召喚された異世界の者は八人だ。だが現在ラミアスは、アキリシアが召喚したもう一人の存在を確認していないため七人と答えたのだ__



 それを聞きホープは驚く。


「エッ!? まさか、そんなに……。それも一人は、」


「ただその者は以前この世界に召喚された者の一人。そうですね……。確か貴方も以前、会っていて知っている者のはず。ただ、なぜか名前と姿は別人でしたが」


 ラミアスはタツキがいる東側の通路を映し出す画像を目の前に移動させた。そしてタツキをアップにし指差す。


「クスッ、相変わらず素敵ですわよね。それに以前と同様、からかいがいがありますし、」


 表情を変えず笑みを浮かべる。


「ラミアス様がそう言うってことは……まさかっ!? リュウキっ!!」


 ホープは驚きタツキが映る画像をみた。


「そうそう、今はタツキという名前のようです。ハァ〜、前の姿も素敵でしたが今も中々ですわぁ~」


 ラミアスは無表情のまま顔を赤らめ、恥ずかしそうに両手を頬にあて体をクネクネさせる。


 その様子をみてホープは、ゾクッとし顔を引きつらせた。


「でもなんでまた、リュウキがこの世界に? それに誰がどこで召喚したのですか?」


「まだ、この世界に召喚された意図は現段階、分かっていません。今、分かっていることは……」


 そう言いラミアスは、グロウディスが辺境の地の東側にある秘境の祭壇で召喚したと答える。そしてその祭壇は、かつてリュウキ達が内緒で造ったものだとも告げる。


「そんな所に祭壇が……。グロウディスは、なぜそこに祭壇があるって分かったのですか?」


「そこまでは調べていません。ただ、恐らくなんらかの方法で知ったのでしょう」


「そうなのですね。それはそうと、本当にこれから、」


 ホープは納得したあと本当にハクリュウとクロノアの能力を解放するかと思いラミアスを不安な表情でみた。


 するとラミアスは、無表情のまま「勿論です」と言い頷く。その後、水晶の方に移動し準備をする。


 そしてその間ホープは、ラミアスを止めたいが檻の中で身動きが取れず、何もできない自分をもどかしく思った。


(なるほど、ラミアス様は、僕に邪魔されたくないからこの檻に……。だけど、本当に大丈夫なのかなぁ)

読んでくれてありがとうございますヽ(^o^)


『(∩´﹏`∩)ゾク……。なんだ、この寒気は? 以前どこかで……』…byタツキ


『タツキさん、もしかして風邪ですか?』…byハクリュウ


『いや、風邪じゃないと思うんだが。だが誰かにみられてるような気がする……(゜ー゜;三 ;゜ー゜) キョロキョロ……』…byタツキ


『……キョロ(・ω・`三´・ω・)キョロ……。んー誰もいませんよ。やっぱり風邪なんじゃないんですか? 今日は薬を飲んで、ゆっくり寝てた方がいいんじゃ』…byハクリュウ


『いや、俺の出番が減るから寝てなんかいられねぇ』…byタツキ


『……出番って……。そもそも、主人公は俺なんですけど。σ(^_^;)……』…byハクリュウ


『(((;°▽°))……』…byタツキ


と、いう事で……∩^ω^∩


では、次話もよろしくお願いします(*^▽^*)

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