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番外‥【最終話】〜託された思いを胸に

リュウキはユウにギルドを託し。

その後ハクリュウはユウにギルドを託され。

 ここは【∞ドラゴン&タイガーΩ】のギルド内にある特設会場。リュウキとユウは台の上にいた。


 ギルド内部には、このギルドとユウのギルドのメンバー以外にも他のギルドの者達も沢山集まっていた。


 そしてコウキもクレイ・マルスもその様子を見ていた。


 リュウキはユウをギルドに入れギルマス申請をした。ユウは一瞬戸惑ったが承認した。


 そしてリュウキが話し出した。


「皆、今日は集まってくれてありがとう。それと今日まで、こんな俺について来てくれてありがとうな。俺はこれでギルマスを、シュウの弟のユウ・ライオルスに託した。後は皆がユウとこのギルドを盛り立てて行くか、他のギルドに移るか、どう判断するかは自由だ。そして、ある程度引き継ぎが終わったら、俺はギルドを抜ける。皆、本当にありがとうな………」


 リュウキは画面を見ながら泣くのを堪えていたが涙が一雫頬をつたった。


 ユウも画面を見ながらリュウキの言葉を見ていて涙を流していた。


 そしてユウはリュウキと交代し前に出て挨拶をした。


「………皆、今日は俺とリュウキさんの試合を見てくれてありがとう。そして、俺は未だにこのギルドのマスターになって良いのかと思っている。だけど、憧れの人にあそこまでされ、何も言えなかった」



 ……実は昼間龍騎はSNSで勇聖を呼び出し訳を話し相談した結果、このギルドは残そうという事になり、誰がギルマスになるかで龍騎は迷わず勇聖に『ギルドを頼む!』と頭を下げて頼んでいたのだ。



「リュウキさんに頼まれ、俺はどうしようか戸惑った。本当に俺なんかで良いのかと。でも、リュウキさんは、俺がギルマスを断ってもギルドを抜ける。そうなればこのギルドが無くなる。俺はこのギルドが無くなって欲しくなかった。だけど、俺は自分のギルドを見捨てる訳にいかない。だから条件を出した。俺のギルドと統合する事。そして、リュウキさんとの試合。でも、やっぱりリュウキさんには敵わなかった。……こんな俺でもついて来てくれるって言う奴がいれば残って欲しい。もし他のギルドに行きたいのであれば、それでもいい。俺は個々の気持ちを尊重したいと思っている。だから、皆で判断して欲しい。話が長くなったけど、こんなギルマスだけど、よろしくお願いします」


 ユウは画面越しで頭を下げていた。


 そしてその後、周りの者達が騒ぎ始めユウのギルドの者達はギルドに入ってきた。


 このギルドの者の一部の者は抜けたがほとんどの者達は残り新たに何人か入ってきた。


「リュウキさん、これって……」


「ユウ、そういう事だ。お前は確かに俺に負け最強とはいえないが。お前なりに頑張った。そして、お前の言葉は届いた。それがこの結果だ。やっぱり、ギルド経営はお前の方が向いてるかもな」


 そして、リュウキとユウはコウキの方にきた。


「リュウキさん、お疲れ様でした。ユウさんこれからもよろしくお願いします」


「ああ、よろしくな。そういえば、クレイは何処に行ったんだ?さっきまでいたのが見えたんだけどな……」



 ……その頃クレイ・マルスは自分のギルドに戻っていた。実は画面越しで何故か大泣きしていたのだ。



 その後リュウキはギルドを抜け、ユウは少し経ってからギルド名を【ダークオブドラゴンα】と変えた。


 その間にコウキはハクリュウと名前を変え、ノエルとクロノアが入ってきた。


 そして、その1年後ユウはギルドを引退する事になった。


 ノエルとクロノアはギルドを抜け自分のギルドを立ち上げた。


 ハクリュウはギルドに残りユウからギルマスを託された。


 そしてギルド名を【ギガドラゴン】と変えた。


 リュウキはあれからソロでやっていたが、ハクリュウのフレンドリストから登録は解除されており、名前を変えたのか、その後の足取りが掴めなくなっていた。


 勿論、SNSも解除され、アパートも引っ越した後だった。


 ハクリュウはゲーム内にそれらしき人物が居ないか探してみたが見当たらなかった。


 そしてその後、ハクリュウはリュウキを探しながらゲームを続け、リュウキが残したギルドを存続させていくのだった。



 ……既にこの頃のハクリュウはクレイ・マルスの存在を忘れ、SNSでのやり取りもなかった為、現在異世界で会うが思い出す事は無かった 。【完】

読んでくれてありがとうございますヽ(^o^)

さて何とか番外書ききったけど。

まだ番外は続く。この後、実はクロノア編を書こうと思っています!

ただ、何処から書こうか迷っているので更新してからのお楽しみです!

では、次話もよろしくお願いします!

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